『今世は当主になります』12話~13話のネタバレ感想|コロイの織物事業

今世は当主になります

ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の12話~13話のネタバレ感想です。

前回のラストで、決意を新たにしたフィレンティア。そして父親の地位を向上させるため、彼を外へと連れ出しますが…いったい、何をする予定なのでしょうか?

感想付きでストーリーをまとめたので、続きを見てみましょう。

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12話の概要|ビエーゼは”織物事業”を提案するが…

コロイの織物事業

今世は当主になります
ひよこ
以下、ルーラックたちが新規事業(8話参照)の商品を見にきたシーンからスタートするよ。

荷台に積まれていたのは、コロイという植物の茎で編んだ織物。ビエーゼはそれを「帝国東側の地方で使われている伝統的な織物だ。組合長が直々に買い付けされたんだぞ」と自信満々に紹介しますが…

ルーラックは織物に触れると、すぐに粗悪品だと気づきます。

そもそも今回の事業には皇后も関わっているので、失敗すれば責任だけでなく皇后の怒りまで被ることになるでしょう。

そのためルーラックは、ビエーゼに事業を中止するよう言いかけますが…

その時フィレンティアが現れて「わあ!お洋服の布がいっぱい!」と楽しそうに荷台をのぞき込みました。

欠陥だらけの事業計画

子供らしい無垢なフリをしながら、フィレンティアは何をしているの?と尋ねます。するとルーラックは彼女を抱っこして「コロイの生地を売ろうと話し合ってるんだ」と説明してくれます。

その言葉にフィレンティアは笑顔で相槌を打つものの、内心では「いや無理でしょ」とツッコミを入れていました。

なにせ転生前も、コロイの織物事業は大失敗でしたから。

織物事業の結末
布の特性と改善点について無知のまま飛び込んだこの事業は、結果的にお金をつぎ込んで何も残ることなく損をする羽目になる。そしてロンバルディは金銭的損害を甘受するしかなく、しばらく商人たちから嘲笑された。

しかし幼い子供が問題点をあげたところで、誰も相手にしないでしょう。だから彼女は、父親のギャラハンをこの場に連れてきたのです。

そうすれば、父親の存在感を示すチャンスになりますから。

ギャラハンが問題点を指摘する

フィレンティアを追いかけて、汗だくで走ってきたギャラハン。

彼女が織物を見せると、ギャラハンはコロイの生地について「作るのが簡単で材料も入手しやすいから”平民”が愛用する紡織物です」と説明しますが…

クロイトンは貴族に商品を売る予定だったので、顔を真っ青にします。というのも買い付けをするとき、業者に「コロイの織物は貴族向けだ」と騙されたのです。

さらにギャラハンが織物を確認すると、すでに生地が傷んでいました。

粗悪品を掴まされたと知って、ひどく落ち込むクロイトン。するとギャラハンは少し考え込んで、貴族に売るならネルを混ぜて織るのはどうでしょうかと提案します。

ひよこ
ネルを混ぜれば、コロイの長所を生かしつつ良質な織物を作れるらしいよ。
白うさ
おお、ギャラハン博識だね!

先程まで絶望していたクロイトンは、その提案に目を輝かせます。さらに様子を見ていたルーラックは、ギャラハンに「この事業はお前がやれ」と命令します。

その結果、事業の担当者はビエーゼからギャラハンに交代することに。

一方で立場を奪われたビエーゼは、背後でこぶしを握りしめて怒りに震えていました。

フィレンティアの次の計画

(よし!織物の欠点はお父様の知識で補えるはずよ!)

上手く事が進むと、フィレンティアは次の計画を考えます。

今まで宮廷で開かれていた晩餐会には一家の代表としてビエーゼが参加していましたが、この事業が成功すればギャラハン宛に招待状が届くはず。

その際に、第2皇子のペレスに会わなければと考えたのです。

13話の概要|祖母・ナタリアの彫刻像が完成する

ナタリアの彫刻像が完成

翌日、アルペオに依頼していた彫刻像を受け取るため、フィレンティアは再び大工の村へと向かいます。

完成した彫刻像はすばらしい出来栄えで、彼女は目を輝かせます。そしてアルペオに報酬を渡すと、さっそく屋敷に持って帰りました。

ひよこ
これで丸太⇒彫刻像への加工は終わったね。
白うさ
宿題の内容は「丸太を必要な人に売ること」だから、あとは対価を受け取るだけだね。

彫刻像をプレゼントする相手

屋敷に戻った後。

フィレンティアは夕日のさす廊下で、祖父・ルーラックが通るのを待ちました。そして彼に会うと「渡したい物があって待ってました!」と彼のそでを引っ張ります。

孫のかわいらしい態度に微笑むルーラック。

そして言われるがまま近くの部屋に入ると、そこには亡き妻・ナタリアの彫刻像がありました。生前そのままの優しい顔立ちに、思わず目を見開きます。

「プレゼントです。おじい様」

ルーラックは彫刻像は近づくと、懐かしむようにそっと触れました。このプレゼントをとても気に入ったようです。

ひよこ
これがフィレンティアの考えた「宿題で好成績を取る方法」だね。
白うさ
ルーラックも喜んでるし、良い対価をもらえそう。
ルーラックは晩年に視力を失い、ナタリアの肖像画を見られないことを悲しんでいました。けれど彫刻像なら手の感触でナタリアの姿を思い描けるので、フィレンティアは彫刻像をプレゼントしたのです。

宿題の結果

そして次の授業の日、クレリバンが宿題の確認をします。

メイロンとギリウは使用人に薪を売り、ララネは薪から炭を作って鍛冶屋に売って小銭を得ました。なおベレサックは宿題をやっていないため居心地悪そうに腕を組んで座っています。

しかしフィレンティアは何も持っていないので、クレリバンはお金はどこにあるのかと尋ねると…

彼女はにこりと笑って、胸元に輝くエメラルドのブローチを見せました。これは彫刻像に対するルーラックからのお礼です。

白うさ
エメラルド!?
ひよこ
さすが当主、太っ腹!

するとブローチを見たベレサックは、嘘だ!と叫びます。たかが木の彫刻にそんな対価を払うワケないと食ってかかったのです。

しかしフィレンティアの言葉は事実なので、彼女は自信満々に「彫刻像を受け取った方はおじい様だから確認したら?」と言い返します。

するとベレサックはたじろぎ、明らかな焦りを見せました。

⇒『今世は当主になります』14話のネタバレはこちら

『今世は当主になります』のネタバレ感想

12話の感想|ギャラハンの意外な才能

ネタバレ感想

本来なら、大失敗に終わるはずだったコロイの織物事業。しかしフィレンティアの機転とギャラハンの知識により、成功の兆しが見えてきました。

ギャラハンは兄弟の中でも目立たない存在ですが、服や生地に関しては知識が豊富なようですね。以前もフィレンティアのドレス本を作っていたので、そっち方面なら意外な活躍を見せてくれるのかもしれません。今後が楽しみです。

というかビエーゼとクロイトン。商品知識が無いのに大量に買い付けするってヤバいですね。そもそも業者の説明をうのみにして粗悪品を買うあたり、組織としてアウトですよ。

あの様子だと、売れ残ったときの対策なども考えていなかったのでしょう。社会人失格。

フィレンティアの独白で「前世でこの事業が失敗したとき、商人たちから嘲笑された」的なセリフがありましたが、嘲笑だけで済むならまだ優しい方ですよ。

13話の感想|宿題について思う事

フィレンティアは宿題で好成績を取るため、丸太を彫刻像に加工してルーラックにプレゼントするという方法を取りました。

宿題を出された時に「あの方法なら絶対に成功する!」的なセリフを言っていましたが、13話でようやくその意味が判明しましたね。

フィレンティアがすぐにこの方法を思い付いたのは、彼女がルーラックのことを大切にしていて、同時に彼を理解していたからだろうなと思います。

そうでなければ、丸太で祖母の彫刻像を作ろうなんて普通は考えませんから。普段から相手の事を考えているからこそ、この結果が付いてきたのでしょう。

単純にフィレンティアの頭が良いから結果を出せたのではなく、根底に相手への気遣いとか優しさがあるんですよ。いい話ですね。

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