本記事では『再婚承認を要求します・ソビエシュの回帰』の11話目のストーリー概要および考察を紹介しています。
前回ナビエが風邪をひき、ソビエシュは一晩中部屋の前で彼女を心配しつづけました。その健気な姿に、ナビエの専属侍女たちは彼が心から後悔しているのだと認めますがーーー
このまま彼の努力は報われるのでしょうか?
ソビエシュの回帰11話(336話)のストーリー概要
病気の妻を心配しつづける
夜が明けた頃、ようやくナビエのいる寝室からベルの鳴る音がします。そこでソビエシュは寝室に入ると、ベッドで横たわる彼女に「大丈夫か?」と声をかけました。ただの風邪だと言われても、辛くないか心配だったのです。
するとナビエは妙な笑い方をして、小声で本音を打ち明けます。実のところ彼女は、数日でソビエシュの態度が元に戻ると思っていたのだそう。
その話を聞いた彼は、深刻な表情をしました。
自分の経験したことを全て打ち明けて気持ちを伝えたい。けれど事実を話して西大帝国に行きたいと言われたらどうしよう。
頭の中でそんな計算をしてしまい。彼は自分が嫌になりますがーーー
その時ナビエから、2人で療養に出かけないかと誘われます。
ソビエシュは夢のような提案に驚くも、彼女が本気だとわかると即座に頷くのでした。
ナビエと別宮に出かける
2日後、少し離れた別宮でソビエシュとナビエは休暇を過ごします。
彼はとても浮かれていて、ここに来るまで馬車に乗っていたのに「一緒に乗馬をしないか」とナビエに妙な提案をするほどです。
なお様子を見ていた侍女・ジュベール伯爵夫人は、隠れて大笑いするのでした。
ソビエシュの寝言
その日の夜。
ナビエは眠れなくて外に出ようとすると、応接間のソファでソビエシュが眠っている姿を発見します。そのため彼女は呆れ、起こそうとしますがーーー
よく見れば彼は泣いていて「ナビエすまない。行かないでくれ」と寝言を言っているではありませんか。
彼はなぜこれほど哀願するのか。ナビエは困惑するも、彼のために布団を持ってきてあげました。
緊急事態が発生する
翌朝。目を覚ましたソビエシュは、自分に布団がかかっているのを見て胸を高鳴らせました。なぜならその布団は、ナビエの寝室に置かれていた物だったからです。
なお寝室から出てきたナビエには、自室で寝るようにと冷たく注意されますがーーーそれでも彼女は呆れたように微笑むので、彼はその態度にわずかな希望を感じて笑顔になります。
しかし、その時。
扉が勢いよく開き、部屋にカルル侯爵が飛び込んできます。
そして彼は青ざめた表情で、ラスタの体調が悪くなり流産するかもしれないと報告しました。
ネタバレ感想|妻と娘、どちらを取るか選択を迫られる
11話のラストについて
ナビエとの距離が少しだけ縮まったかな?と思いきや、最後に爆弾が投下されましたね。
ソビエシュがどれだけナビエを愛していても、娘・グローリエムの危機に駆け付けないワケにはいかないでしょう。だって彼は娘のことも愛していますから。それこそプライドも何もかもを投げ出すほどに。
ナビエの方も、子供が危機に瀕しているのに自分を優先しろとは言わないでしょう。
そして恐らく、ソビエシュの回帰はここで終わるのかなと思います。
メタな話ですが、ナビエはハインリと結ばれる運命ですから。その運命が変わることはないはず。そもそもこの外伝は12話完結(つまり次回終了)なので、ここでタイムリミットになるのかなと。
幸せな夢の時間は終わり、現実に戻る。
『ソビエシュの回帰』はそうやって幕を閉じるのかな……と予想しています。
ラスタ視点のはなし
ナビエが病気になった時、ソビエシュは彼女を優先してラスタからの呼び出しを無視しました。この行動により彼にとって一番大切なのはナビエだと、周囲の人たちに伝わったはずです。
もちろんラスタ本人にも。
わかりやすく優先順位を付けられて、ラスタがこのとき何を思ったのか。想像するのは難しくないでしょう。
それこそ本編だと同時期のラスタはかなり甘やかされていたので、なおさら納得できないのかなと。皇后になるため知識を覚えるよう教育されてはいましたが、結局のところ「覚えられない」と泣けば許されていましたし。
ストーリー補足|ハインリは今何をしている?
ハインリの現状について
ナビエは今回の件について、ハインリに謝罪の手紙を送っています。しかし現時点でまだ返事はきていません。
もしかするとハインリは、落ち込むあまり返事を書けずにいるのでしょうか。愛する女性と結婚できると思ったのに、それが水の泡になったのだから絶望してもおかしくありません。
正直、私だったらショックで屍になりますね。
ただナビエが別宮にいる間、ハインリは鳥の姿になって様子を見に来ていました。解説文ではカットしましたが、その際にハインリは悲しそうに鳴いていて、ナビエもその声を聞いています。