漫画『結婚商売』の87話のネタバレと感想です。
国王軍がジャコブ軍をボコボコにしてくれたおかげで、アルノー領には再び平和が訪れました。しかしジャコブとウィグ子爵の亡骸は見つかっておらず、まだ安心できない状況です。
この後どうなるのでしょうか?ストーリーの概要をまとめました。
ザカリー視点|兄・ウィグ子爵に遭遇する
ウィグ子爵は懇願する
アルノー領に戻る途中、森の中でザカリーは兄・ウィグ子爵に遭遇します。ザカリーは彼がアルノー侵略に加担したことを知っていたため冷ややかな目をしますがーーー
その時、ウィグ子爵は地面に膝をついて「第二皇子殿下を助けてくれ!」と懇願しました。話を聞けばジャコブが退却時に大怪我をしたそうです。
するとザカリーは警戒しながらも、案内しろと指示するのでした。
アルノー軍が帰還するも、そこにザカリーの姿はなかった
翌朝、アルノー軍が帰還する
翌日、ビアンカはいつもどおり城内の見回りをします。
しかし普段と違い、領民たちは皆ソワソワした様子。昨日の一件でビアンカが聖人だと判明したので緊張しているようです。
するとその時、黒狼の旗を掲げた軍勢ーーーアルノー軍が帰還します。
ビアンカは慌ててザカリーの姿を探すも、軍勢の中に彼の姿はありません。
ソヴールに尋ねたところ既に到着しているはずとの事ですが、やはり姿がないので彼女は異変を感じるのでした。
予期せぬ人物の来訪
その日の夜。ビアンカが自室のベランダで思いにふけっていると、背後から「風邪をひくよ」と聞き覚えのある声がします。
振り向くと、そこにいたのはジャコブでした。
警戒しつつ彼から距離を取るビアンカ。するとジャコブはいつもと変わらぬ調子で、今の心境を語りました。
自分にはもう帰るところも助けてくれる人もいない。だからもうビアンカを手に入れることでしか心の渇きを癒せないのだ……と。
「私はもう君を手に入れる以外、この地獄のような渇きをいやす方法を思い浮かばない」
引用元:結婚商売87話
しかしその時、彼の背に矢が突き刺さります。向かいのベランダから、ザカリーが弓矢で攻撃したのです。
待ち望んだ夫の姿に、ビアンカは歓喜の涙を流すのでした。
まとめ|結婚商売87話のネタバレ感想&ストーリー補足
ネタバレ感想①おかえりザカリー!
87話のラストシーンで、ようやくザカリーが帰還しました!おかえりザカリー!
この場面ではビアンカの感極まった表情が描かれており、嬉しさと安堵で心がいっぱいなんだろうな……という印象でした。
もう本当に嬉しそうで、毎回言っていますが作画担当者様の画力に感謝です。
ネタバレ感想②相変わらずの執着心
87話の後半でジャコブはビアンカの自室に侵入していましたね。
当然ですが、手引きがあるとはいえ敵地に侵入するのは危険極まりない行為です。最悪、見張りに見つかって命を落とす可能性もあったでしょう。ジャコブ自身もそれを理解していたはずです。
だというのに彼はビアンカを手に入れるためアルノー領に侵入しました。言い換えれば、異常なほど彼女に執着していると言えます。
もし普通の人がこのような状況に瀕したら国外逃亡を試みるのかなと思いますが・・・それをせず欲しい物に執着しつづけるあたりジャコブですね。
ストーリー補足|卑怯すぎるウィグ子爵
すでにお気づきかと思いますが、ウィグ子爵が冒頭で言っていた「第二王子が大怪我をした」という言葉は嘘です。
誘い出した先に兵を潜ませておき、ザカリーを亡き者にする予定でした。
自分勝手な憎しみと嫉妬から弟の命を狙い、そのうえ相手の良心さえ利用したのです。本当にどうしようもない人ですね。とにかく卑怯。
ウィグ子爵については作中で『人徳がない』と表現されていますが、本当にこういう所ですよ。
その一方でザカリーは、兄がアルノー領侵略に加担したと知りながらも非武装だからという理由で攻撃しませんでした。この2人は本当に対照的な性格をしており、87話ではそれがよく描かれていた印象です。