漫画『結婚商売』の80話のネタバレと感想です。
現在アルノー領では籠城戦が行われており、また水面下ではオデリー王女が彼らを助けるため動き出しています。
救援が現れるまで、ビアンカたちは耐えられるのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
籠城戦から1週間後、アルノー領で事件が起こる
籠城戦から1週間
ジャコブの軍が現れてから1週間経つも、アルノー領の人々は籠城して耐えていました。
この寒い時期に戦をするとなれば苦労は避けられませんが、それでも領民たちの顔には笑顔が浮かんでいます。領地と後継者を守るため、張り切っていたのです。
倉庫で火事が起こる
しかしその日、城の倉庫で火事が発生します。
火事はすぐに収まり倉庫内の物資も無事でしたが、ビアンカはどこかに放火犯が紛れているはずだと考えて激怒します。
そこで容疑者を捕まえるるよう騎士たちに指示を出したところ、捕らえられたのは数日前に訪れた織物商人でした。
放火犯の目的
容疑者である商人は怯えながら、私に放火する理由などありません!と必死で弁解しますが、彼の言い分をよくよく聞くと奇妙な点ばかり。不審者であることは明らかです。
そこでビアンカが商人の荷車を調査させたところ、積まれていたのは空のオイルタンクと低品質なたくさんの織物とーーー
籠に入れられた数匹のネズミでした。
実はこの商人はジャコブの回し者で、物資倉庫に火をつけてネズミを放つよう命令されていたのです。
卑劣な罠にビアンカは激怒する
もしジャコブの狙いに気付かなければ、ネズミによる伝染病が広がり多くの領民が亡くなっていたでしょう。
そのためビアンカは激怒し、商人を城の外に投げ捨てるよう命令します。
そして卑劣極まりないジャコブに怒りを向けると同時に、自分の無力さに不安を覚えるのでした。
まとめ|結婚商売80話のネタバレと感想
ネタバレ感想①ジャコブがいかに非道か
今回はジャコブの非道さが分かる話でしたね。
もし彼の狙いどおりアルノーで伝染病が蔓延すれば、子供や老人など弱い人からどんどん倒れたでしょう。つまり戦争と無関係な、罪のない人々がたくさん犠牲になるのです。
恐らく当時の感覚からしてもこの方法はルール違反であり、露見すれば大バッシングされたはず。いくら戦争でもルールはありますから。
けれどジャコブは、ビアンカを手に入れるためなら問題ないと思っているようです。恐ろしいですね。
ネタバレ感想②ビアンカの耐えがたい苦痛
セブラン国では数年前に伝染病が流行り、その原因はネズミでした。
なおビアンカの乳母・ジャンヌも伝染病のせいで亡くなったため、ビアンカは今回の事件により当時の辛い記憶を思い出してしまいます。
そういう背景があったからこそ、ネズミを発見したときの彼女は鬼の形相でした。とにかく許せなかったのでしょうね。
またこの時、ビアンカは精神的に大ダメージを受けています。
一歩間違えば領民が大量死したかもしれない状況で、おまけに以前連絡したオデリー王女や大司教からは音沙汰なし。今の彼女はジャコブと戦うには無力なのです。
いくら戦う覚悟をしたとはいえ、こんな状況なので彼女はどんどん不安になります。80話のラストでも、自室で1人になったとき夫を恋しがって泣いていました。