漫画『皇帝の子供を隠す方法』の70~71話のネタバレと感想です。
テオールは母親の離婚話について聞いた結果、なぜ両親は不仲になったのだろうか…と疑問を持ちます。その結果、前回のラストでは祖父のカレンベルク侯爵が質問攻めにされていましたね。
かなり答えにくい質問ですが、侯爵はこの危機(?)をどう乗り切るのでしょうか?
目次
70話|親子関係を修復するため、カイゼンは子供を乗馬に誘う
カイゼンの助け舟
カレンベルク侯爵が困っていると、そこに運よくカイゼンが訪れます。
彼はテオールのためにプレゼントを用意したと言い、そのまま子供を庭に連れ出したため例の質問はうやむやになりました。
親子で乗馬を楽しむ
庭には子馬が用意されていたので、動物好きのテオールは大喜びします。そしてカイゼンに乗馬のやり方を教えてもらうと、満面の笑みを浮かべますがーーー
それも束の間、テオールはすぐに笑みを消して「もう終わりにします」と言い出しました。
乗馬に興味はあるものの、カイゼンが自分を捨てた父であることを思い出して気持ちが冷めてしまったのです。
カイゼンは子供の言葉に一瞬黙るも「馬には好きな時に乗りに来ていい」とやさしく言い聞かせます。そしてテオールの世話を使用人に任せると、その場を後にしますがーーー
その直後。
使用人が手綱を離してしまったため、仔馬はテオールを乗せたまま走り出します。
そして乗馬に不慣れなテオールは落馬しますが、地面に衝突する前にカイゼンが救出したのでケガをせずに済みました。
71話|結婚早々、夫婦関係にヒビが入る
王国から使節団が派遣される
テオールと乗馬の練習をしている最中、部下から急な呼び出しがあったのでカイゼンは執務室に戻ります。
話を聞いたところ、ペルシャン王国から使節団を派遣するという手紙が送られてきたそう。
しかし今さら使節団を送る理由が分からないので、カイゼンは秘書のベリアンに「ペルシャン王国の最近の動向をすべて調査しろ」と命令しますがーーー
もう彼がいないことを思い出して、代わりにシエテ伯爵に調査を命令するのでした。
あり得ない人物と遭遇する
その日の夜、カイゼンは廊下で“ある人物”を見つけて怒りを露わにしました。
というのも処罰したはずのマリアンがいたので、なぜお前がここにいるんだ?と冷たい表情で問い詰めたのです。
するとその時ちょうどアステルが現れて、マリアンを皇后宮の侍女に任命したと説明しますがーーー
話を聞いたカイゼンは目に見えて落込みました。
確かにマリアンの処罰をアステルに一任したけれど、何の連絡もないのは信頼されていない証拠だと考えて悲しくなったようです。
しかしアステルは彼を無視したのではなく、今夜連絡して正式な手続きをする予定でした。それに意図を説明すれば許可をもらえると思っていたので、焦って弁解します。
けれど彼は「今回の結婚では、あなに苦労をかけたくないと思っただけなのに…」と顔を覆いました。アステルの考えは合理的だと頭では理解できても、心が納得しなかったのです。
ストーリーの補足と考察|ベリアンが解雇された理由
考察|ベリアンは自業自得?
過干渉が原因
ベリアンが解雇された理由については、今までアステルに意地悪をしつづけたことが原因のようです。
意地悪というか、アステルを危険な森に向かわせたり彼女の醜聞を広めようとしたり、余計な事ばかりしてきたからカイゼンの堪忍袋の緒が切れたのでしょうね。
いくら腹心とはいえ、アステルに危害を加えるのは許せないのでしょう。
ただしベリアンに悪気はない
なおベリアンは解雇されるとき「陛下!本気で私を捨てる気ですか!?」と元カノのようなセリフを言っています。
この台詞から、彼はあくまで皇帝の秘書として最善を尽くしただけだと分かりますね。
カイゼンが皇帝としての地位を確立するには元妻への未練を断ち切るべきだと考えて、彼なりに根回ししたのでしょう(ただし全部失敗していますが)
皇帝の子供を隠す方法|今回のネタバレと感想
70話のネタバレ感想|息子が大好きなカイゼン
70話を見てつくづく実感しましたが、カイゼンは息子が可愛くて仕方がないのでしょうね。
前々からテオールを甘やかしたり自ら救出しに行ったり…と特別扱いしていましたが、今回落馬したときも真っ先に助けに行きました。
走行中の馬に近づくのは危険なのに、この時のカイゼンはためらう素振りすら見せずに子供を助けています。
皇帝でなければ、さぞ頼もしく優しいパパになっていたでしょうね。
ただ、いくら優しくてもテオール視点では「一度も家に帰ってこなかった父親」なので、関係が修復されるのはまだ時間がかかりそうな気もします。
いやでも幼いから、案外すぐにまた懐くのかも…?
71話のネタバレ感想|親子関係は改善される
テオールは近いうちにカイゼンに心を開くんだろうな…とか何とか思っていたら、71話ですでに仲直りしていました。
乗馬の後で「また後で会いに来てくれますか?」と言っていたので、少なくとも嫌ってはいないのでしょう。カイゼンが根気強く優しくしたのが効いたようですね。