漫画『結婚商売』の75話~76話のネタバレと感想です。
森でジャコブに遭遇したビアンカは、血まみれの甲冑を見せられザカリーの訃報を知らされました。激怒した彼女はジャコブを手に掛けようとしますが、この後どうなるのでしょうか?
75話|ビアンカは夫の仇を取るためジャコブに襲い掛かる
短剣でジャコブを刺そうとするが……
ビアンカは短剣でジャコブを刺そうとするも、その攻撃は簡単にかわされ、逆に腕を掴まれて抱きしめられてしまいます。
それでも彼女は嫌悪感をむき出しにしたまま「あなたは私を道具としか思っていないでしょう」と反抗しますがーーー
何を言ってもジャコブには響かず、彼はニコニコと笑いながら相変わらずビアンカを口説きます。亡き夫の代わりに、これからは自分がその役目を担うと言うのです。
するとその時、彼女は困惑した表情を浮かべて言いました。あなたは本当にかわいそうな人ね…と。
剣を振り回すほど拒絶する女を抱きしめて求愛するなんて、悲惨すぎると思ったのです。
かわいそうな第二王子
しかしその言葉は、ジャコブにとって禁句でした。
なぜなら彼は私生児であり、王子になった後も『かわいそうで悲惨な人』というレッテルを貼られ続けたからです。
そして彼は冷ややかな目をすると、ビアンカの髪をガシッと掴んで言いました。
周囲を利用することでしか生き残れなかった自分がこんなにも君に哀願するのだから、これは本当の愛なのだろう…と。
ビアンカは徹底的に拒絶する
しかし何を言われてもビアンカは屈せず、彼女はジャコブの腕から逃れるためにナイフで自分の髪を切り落とします。
そうして距離を取ると再びナイフを構え、徹底的に拒絶の色を示しているとーーー
そこに護衛のガスパルが駆け付けたため、彼女はようやく解放されてアルノー領に帰るのでした。
76話|アルノー領に帰る途中、ビアンカは夢を見る
夢の中でザカリーと再会する
馬を走らせてアルノー領に帰る途中、ビアンカは意識を失います。
すると夢の中にザカリーが現れたので、彼女は愛する夫の胸の中に飛び込むと涙をこぼしながら「私も一緒に逝きます」と哀願しました。
何もかも上手くいかず、もう疲れてしまったのです。
しかしその言葉を聞いたザカリーは彼女から体を話します。そして「ビアンカ、生きていてくれ」と泣きそうな顔で微笑むのでした。
ザカリーの助言
ザカリーは夢の中で、ビアンカに助言をします。
彼によれば、ジャコブ第二王子がまもなく軍を引き連れてアルノー領に攻めて来るそう。また他の勢力も、領民の保護という名目を掲げて領主不在のアルノー領を狙うでしょう。
だから彼は言いました。自分がいなくなった後も、お腹の中にいる子供と一緒にアルノー領を守ってほしい…と。
実はこの時、すでにビアンカは身ごもっていたのです。
妊娠を知らされたビアンカは伯爵夫人としての役目を果たそうと決意し、涙を流しながら彼に別れを告げるのでした。
ジャコブ視点
一方その頃。森に設置されたテントの中では、ジャコブ第二王子とその仲間たちが悪巧みをしていました。
この時ジャコブは、これから自軍の兵士を連れてアルノー領を侵略すると主張します。
なぜならザカリーはまだ生きているので、彼が全てに気づいて領地に戻るまでに計画を遂行する必要があったのです。
結婚商売話のネタバレと感想まとめ|ジャコブにまつわる所感
ネタバレ感想①ジャコブの寂しげな顔
ビアンカが髪を切り落としたとき、ジャコブはとても寂しそうな顔をしていました。
このときの彼の心情は描写されていませんが『貴婦人にとって髪は大切なものなのに、それを躊躇なく切り落とすほどに私のことが嫌いなのか?』と思ったのかもしれません。捨てられた子供のような顔だったので相当ショックだったのでしょう。
自業自得とはいえ、好きな女性から徹底的に拒絶されたのだから無理もありません。おまけに彼は拒絶される理由を理解していないので、余計に理不尽に感じたのかも。
なおビアンカとの別れ際、ジャコブは「時間をあげる」と言っていました。彼女の気が変わるのを待つそうですが、このシーンでもやはり彼は寂しそうです。
75話は今までで一番ジャコブの人間らしい顔が見えた気がします。
ネタバレ感想②私生児ゆえに苦労した王子
75話でジャコブが言っていましたが、彼の母親は国王に見放されています。しかし別の男に嫁いだあとでジャコブを出産したので、彼は私生児として育ちました。
傍から見たら彼は『かわいそうな子』であり、王子となった後もその重荷から解放されることはありませんでした。
そしてジャコブ本人からすれば、私生児である自分が生き残るには利用できるものを全て利用しなければならないという心境だったそう。
実際はそこまで警戒せずとも国王が守ってくれたと思いますが、彼は彼なりに必死だったのでしょう。
ネタバレ感想③ガスパルの献身と忠義心
ガスパルは75話にて、ビアンカを守るために弓矢でジャコブを威嚇しました。彼はこのとき相当怒っていて、王族相手に剣で斬りかかろうとした程です。
一方でジャコブも顔に青筋を浮かべていて一触即発という雰囲気だったので、ビアンカが止めなければ交戦していたでしょう。
なおガスパルの行動は忠誠心にあふれていますが、これは王族への攻撃なので当然アウトです。最悪の場合、法の裁きを受けます。
ガスパル自身もそれを理解していたはずですが、それでも護衛としての本分を果たしたのでしょう。
今回も楽しく読ませていただきました!ありがとうございま~す。
ビアンカがジャコブを好きになる見込みはゼロでしすよね。「嫌よ嫌よも好きのうち」という範疇を越えてますが、当の本人だけが全く気づかないという。ジャコブ、あまり好きなキャラではないですが、ここまで来ると本当に気の毒ですね。ハンサムなのに。
東東さんこんにちは!
ジャコブは美形なのに性格がもったいないですよね。いろいろと気の毒な子です。
はじめまして。数か月前から結婚商売にハマり、
カカオでも最新話まで追ってます。
翻訳ソフト使って読んでますが、とんでも翻訳になって
意味が分からなくなってしまうときもあり、
こちらでの日本語の説明にとても助けられてます。
ありがとうございます。
76話はなかなか感情的にぐっと来るものがありましたね。
最初のようにただ自分が生き残るために子供を持とうとするのではなく、
アルノーやアルノーの人々の為に子供と一緒に生き続けようとする
ビアンカの成長ぶりに胸が熱くなりました。
ジャコブのビアンカへの執着、ホントに半端ないですね。
ザカリーも目を負傷したようで心配ですが、
最後まで目が離せませんね。これからの展開とても楽しみです。
コメントありがとうございます!
私もビアンカの成長を見ていると目頭が熱くなるタイプです。76話にもなると感情移入するし身内目線で見てしまいます笑
私が思ったのは、いや生きてるんかーい!でした。
あの感動的な演出は「まぁ夢だから」とはしてほしくなかった。