ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の81話のネタバレ感想です。
前回、アースに連れられてレストランにやって来たアリア。しかしそこでローハンと遭遇し、さらに同席しようと誘われました。
ローハンはいったい何を考えているのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
レストランでローハン王と遭遇し、相席することに
アリアは相席を受け入れる
ローハンに相席しようと誘われ、あからさまに不機嫌そうな顔をするアース。
しかしアリアが誘いを受け入れたので、彼はアリアが望むならば…と素直に相席を許可してくれました。
・・・・
アリアが相席を承諾したのは、今の状況を把握するため。
クロアで会った男となぜイシースが一緒にいるのか知るためには、まず自分が直接足を踏み入れるしかないと思ったのです。
しかし話を聞けば、ローハンの正体はクロアの若き王。
その事実を知ったアリアは驚き、危うく恥をかくところだった…とため息をつきました。そして一方でアースは、アリアの憂い顔を見て焦ります。
(ローハンが誰なのか教える必要もないと思ったが、そのせいで令嬢を困らせるなんて!)
そしてアースの怒りは、元凶であるローハンへと向かいます。なぜ急にこんな所に現れるんだと、青筋を浮かべながらローハンを睨みました。
2人は仲良し?
それまで黙っていたイシースが怪訝な顔で、なぜ2人はこんなにも仲がいいのかと質問します。
しかしアースとローハンは口をそろえて“仲は良くない”と否定するものだから、イシースは一瞬ぽかんとしてから頭に疑問符を浮かべました。
またこの時アリアは、イシースの様子がおかしいと気づきます。普段なら嫌味を言ってくる人が今日は大人しく、さらに考えるのを諦めた人のように見えたのです。
ローハン王はアリアに興味があるらしいが…
ローハンの露骨なアプローチ
イシースとローハンの様子を見ながら、アリアは考えます。
(2人がここにいるなら、帝国を攻める準備は終わったのだろうか。前にアースがそれも「計画の一部」だと言ってたけど、男2人の様子を見ればそれは多分…)
するとその時、ローハンがアリアに話しかけます。
彼は以前からアリアに興味があったらしく、露骨にアプローチをかけてきます。そのためアースは再び鬼の形相になり、ローハンを睨みますが…
当のアリアは興味が無さそうに、彼のアプローチを断ります。さらに「私は黒髪で青い目の男性が好みなんです」と断言しました。
妙な反応をするアース
アリアはローハンの誘いをきっぱりと断るも、なぜかアースは浮かない顔です。アースの反応を不思議に思いつつも、アリアは彼のために相席をキャンセルして他の席へと移りました。
・・・
一方でローハンは、去って行く2人の背中を楽しそうに見つめます。そしてワイングラスを片手に呟きました。
「まあ、どうせ明日また会うけどね。その時はもう少しゆっくり話せるだろう」
アースが不満そうにしていた理由
馬車で帰る途中
レストランを出て、馬車で帰還する途中。依然としてアースの様子が妙なので、アリアはそろそろ事情を聞こうとしますが…
先に口を開いたのは彼の方でした。
「あなたは…私が黒髪で青い目だから好きなのですか?」
悲しそうに告げるアース。
というのも彼は、ほかに黒髪青目の男が現れたらアリアが心変わりするのでは…と不安だったのです。
過去の男たちに嫉妬する
そんなことで悩んでいたの!?と内心ショックを受けるアリア。しかし本音は言わずに、すぐに彼をなだめます。
今までに出会った男性たちの中に、アース様ほどの方はいらっしゃいません。そう告げるも、アースは“男性たち”という言葉が気がかりなのか拗ねたままです。
そもそも彼はイシースと結婚することになっていたので、他の女性と付き合ったことがありません。そのため余計に、アリアの昔の恋人に嫉妬してしまうようです。
さらにアースは、(男性たちと)この程度のスキンシップはありましたか?と言ってアリアの腰を抱き、額と耳にキスをします。
アリアは少し驚きながらもアースのしたいようにさせていると、彼はようやく体を離しました。
「もう大丈夫です。令嬢を困らせたい訳ではありませんから。どうか私のこの嫉妬心を、少しでも意識してくださったら…」
そして彼は辛そうな顔で、明日皇城で起こる事について話そうとしますが…
アリアはその言葉を遮り、アースの唇にキスをします。
そして一旦離れると「過去がどうであれ、これが私の今生で初めてです」と言って、再びアースと唇を重ねました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』の81話のネタバレ感想
81話の感想|アースがまるでヒロイン
今回のアースは乙女チックでしたね。嫉妬して拗ねて、ほかの男性とどこまで関係を持ったのか聞いて、まるで少女漫画のヒロインのようです。
そして一方、アリアは男前。キスをして恋人を安心させつつ、今生ではあなただけだと言い張ります。かっこいい。
考察|イシースはかなりの苦労人?
次にイシースについての考察です。
イシースは幼少期から、未来の皇后として貴族派の支持を受けてきました。またすでに父が他界しているので、今まで彼女が公爵家を支えてきたようです。
今まで管理人は彼女について”権力に執着するプライドの高い女性”という印象を持っていましたが、最近では印象が変わりました。
家門を守るために、強く傲慢であることを求められた女性なのかな…と今は考えています。
本来なら公爵家を継ぐオスカーがしっかりすべきですが、彼はいかんせん気弱です。本来なら厚かましく人の上に立つべき立場なのに、オスカーはそれが出来ません。また優しすぎて、弱い人に情けをかけてしまう性格です。
だからイシースは尚更、姉である自分が皇后になって家門を守らなければと思っているのかもしれませんね。
前回の80話でもイシースは「あなたが至らないから、家門を守るために私が努力してきたのでしょう!」と言っていましたから。
そのためイシースに関しては、悪役には悪役の事情があるんだろうなと複雑な心境を抱いています。ミエールと違い、同情の余地がある人なのかもしれません。