『悪女は砂時計をひっくり返す』52～53話のネタバレ感想｜アリアの逆襲

ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の52話～53話ネタバレ感想です。感想と一緒に、ストーリーもさらっと紹介します。

前回、アリアが怒涛の反撃をしましたね。サラも貴族たちに訴えてくれたので、どんどん有利な方向へと進んでいます。しかも実兄・カインまでもが、アリアに魅了されつつありますが…

今後はどうなるのでしょうか？考察をまじえて解説します。

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52話のネタバレ｜アリアはカインを手玉に取る

イシースへの評価を改める

自室の窓際で、アリアは椅子に腰掛けながら考えました。

部下からの報告書を読むに、イシースは思った程すごい人では無いのかもしれません。

転生前の彼女は、貴族派のボスであり皇后でした。しかし、それは前世での出来事。今は歴史が変化しつつあります。

そう考えて、アリアは笑みを浮かべました。

アリアは一芝居打ち、カインを利用する

アリアが窓から庭を見下ろすと、ちょうど帰宅したカインと目が合います。彼はアリアを”そういう目”で見ていたので、その事実に気分を悪くしますが…

カインを利用するために、アリアはひと芝居打ちました。

ベランダに出て、わざと彼の前にショールを落としたのです。そうすれば彼は、アリアに会うため汚れたショールを持ってきますから。

そしてまんまと現れたカインをお茶に誘い、2人きりになった時。アリアは”しおらしい淑女のフリ”で言いました。

私のせいで屋敷に迷惑をかけてしまったから、成人したらすぐに屋敷を出ていきます。

そう告げれば、カインは大慌て。必死な表情で、必ず対処するから余計な心配はするなとアリアに訴えかけました。

ここまで全部、アリアの演技。

悪女どころか魔性の女だよ！！

さらにその後。

カインはエントランスに直行し、実行犯を早く捕らえるよう使用人たちに命令します。

そんな兄の姿に、何事かと狼狽えるミエール。一方でアリアは、柱の影からその様子を見てほくそ笑みました。

仕事の後、アリアは庭先に”彼”を見つける

アリアはその日も夜更かしをして、書類の確認をしていました。どこで噂が立ったのか、最近では他国からも投資の要請が送られてくるのです。

そして仕事がひと段落した頃。

アリアが何となくベランダに立つと、なぜか庭先にはアースの姿が。

しかも彼のすぐ傍には警備員がいるため、見つかれば面倒事になるでしょう。

そこでアリアは小声で「アース…！」と呼びかけると、彼はふわりと宙を舞ってアリアの元へと降り立ちました。

この時アースは、地上からアリアの部屋（多分2~3階）まで一瞬で移動してるよ。

本当に人間か！？あ、もしかして能力使ったのかな？

アースの用事

アリアはすぐさま彼を自室に隠し、息を切らしながら何事かと尋ねます。するとアースはばつが悪そうな顔で、フードの内側からチューリップの花束を差し出しました。

というのも彼は、アリアのお見舞いに来たかったのです。

しかし訪問客はほとんど断られるので、せめて花束だけでも渡そうと思い、わざわざ夜明けに尋ねてきたのです。またこの時、彼は言いました。

今は立場上、アリアの身に何か起こっても会う事すらままならない。だから今後は、傍にいられる関係になりたい…と。

アースの告白に、目を見開くアリア。

しかし承諾はせず、私は平民出身だし悪い噂もあるからと自分を卑下しますが…

俯いたアリアの顔は、真っ赤に染まっていました。

きゃああああ！プロポース！！！

すごい玉の輿。

私はあなたの相手にふさわしくない。そう告げるアリアに、アースはなおも言葉を尽くします。そして彼はふわりと笑いながら告げました。

アリアが何をしていても構わない。きっとそれには理由があるのでしょう…と。

53話のネタバレ｜捕縛されたベリーと対面する

人目を忍び、アリアが向かった場所は…

人気のない場所に建てられた、古びた小屋。アリアは馬車でそこに向かうと、1人で小屋へと入ります。

そして薄暗い部屋の中で、捕縛されたベリー(アリアに毒を持った侍女)と対面しました。

ベリーは”さるぐつわ”をされ、両手を背中でしばられて座り込んだ状態。服もボロボロで、当然ながらその顔には恐怖が浮かんでいます。

アリアは彼女の髪をわしづかむと、冷徹な表情で告げました。

「殺したはずの悪女が生きていた気持ちはどう？さぞ恐ろしいでしょうね」

そう言ってベリーを床に張り倒せば、彼女は震えあがりました。

国外逃亡を条件に、ベリーと取引をする

怯えるベリーに対して、アリアは交渉を持ちかけます。

「私の言う通りにしてくれたら、あなたを外国に逃がしてあげるわ。まだ真犯人を知らない人が多いから、明日の朝、伯爵邸で暴露してくれる？私からのお願いはそれだけよ」

つまり、エマを真犯人として告発すれば逃亡させてやると提案したのです。

そしてアリアは微笑を浮かべ、ベリーのさるぐつわを外しますが…

対するベリーは、訝し気な表情でアリアを見上げています。というのも、そんなことをすれば警備隊に捕まると思ったからです。

彼女がそう指摘すれば、アリアは冷酷な顔にもどって言いました。

「私がどうして1人でこの場所に来たかわかる？今日中にあなたを殺すことだってできるのよ？」

そもそもベリーには逃げる場所すらありません。その現実を突きつけ、アリアは小屋を出ていきました。

ベリーによる”真犯人”の告発

翌朝。

ロースチェント邸のエントランスに、ベリーが現れます。メイドたちは悲鳴を上げ、すぐに騎士が駆け付けてベリーを取り押さえました。

その様子を、驚いた表情で眺めるロースチェント家の面々。そんな中、ベリーは拘束されながらも苦悶の表情で訴えました。

私は”真犯人”に脅迫されたのです。アリアお嬢様に毒を盛らなければ、家族に危害を加えると脅されたのです。

ベリーはそう告げると、わっと泣き出しました。

とんだ大嘘！！

命がかかってるから、迫真の演技だね。

思いもよらぬ事情を聞き、ざわめく使用人たち。中には、可哀想だと同情する声もありますが…その一方でエマは、状況を察して険しい表情を浮かべます。

そして異様な雰囲気に包まれる中。ロースチェント伯爵が、いったい誰が真犯人なんだ？と尋ねます。

するとベリーは恨みがましい顔で「私に指示を出したのはエマ様です！」と叫びました。

告発されたエマは激怒。屋敷は騒然。

ベリーの告発に、とうとう激怒したエマ。鬼の形相を浮かべ、ありもしない嘘をつくなと怒鳴りながらベリーの胸ぐらを掴みます。

ベリーは悲鳴をあげ、メイドたちは狼狽。ミエールは涙を浮かべて「エマ！！」と叫び、カインは呆然自失。

そして騒然とする屋敷の中、アリアは俯きながら口元を隠しました。なんて愉快な光景なのかしら…と、その美しい顔に笑みを浮かべていたのです。

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『悪女は砂時計をひっくり返す』52～53話の感想

52話の感想①アースとの関係について

52話にして、アースがまさかのプロポーズ。

彼は”傍にいられる関係になりたい”と遠回しな表現をしていましたが、これはプロポーズで間違いないでしょう。いつか結婚するのかなと思っていましたが、予想より早くてビックリしました。

もしアリアが彼を受け入れるなら、平民出身の皇后が誕生するワケですが…

もしアリアとアースが結婚したら、イシースが黙っていないでしょうね。

プライドの高い女性ですから、とんでもない復讐をするかもしれません。多分、アリアだけでなくアースも標的にされるはず。というか、他の貴族女性も嫌がらせをしそう。

52話の感想②カインについて

52話を読んで「カインちょろいwww」と思った読者もいるかもしれませんが…

カインがちょろいのではなく、アリアが強すぎるのかなと思います。

あんな百戦錬磨みたいな対応されたら、そりゃあ落ちますわ。そもそもカインはまだ学生なので、女性に対しての免疫もほぼ無いはず。しかも相手は、超絶美少女。

なので、カインが手のひらで転がされるのも無理はない話でしょう。

伯爵どころか長男もこんな調子なので、ロースチェント家はどんどん崩壊しそうですね。ミエールが可哀想になるレベルです。

53話の感想

ベリーの裏切りにより、ついにエマが脱落しましたね。

エマは毒の用意をしたものの、ベリーを脅迫などしていません。あの告発は嘘まみれ。まんまとアリアの罠にかかったのです。

この状況、ミエールにとっては相当な痛手でしょう。なにせエマは参謀のような存在ですから。ミエールはまだ子供なので、エマなしではまともな策略を考えられません。なので、今後はどんどん孤立しそうですね。

一見すると、アリア側に有利な状況ですが…

ただ、この状況には不安な点もあります。追い詰められた人間って本当に怖いもので、何をするかわかりません。それこそ、自爆してでもアリアを潰しにくる可能性すらあります。