ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の34話~35話ネタバレ感想です。
前回のラストで、アリアは”集会”に参加してほしいと相談されました。その集会では政治や社会問題について情報交換ができるため、アリアにとっては嬉しい話ですが…
アースの正体がわからないため、参加を見送ります。
アリアは結局、集会に参加するのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーを紹介します。
目次
34話のネタバレ
アリアは、父親に”見切り”をつける

その日、ロースチェント邸ではフィノを交えて夕食を取ることに。そして食事中、アリアはフィノの言葉を思い出していました。
チューリップの花束を受け取った時、彼は「御主人様の庭園で育てた花」と言っていました。
皇居の近隣でしか売っていない国花を、庭園で育てるとは…どういう意味なのか?皇室への忠誠心があると言いたいのか、そもそも何故アリアにそれを告げたのか…
フィノの真意がわからず、悩んでいたのです。


すると、その時。
フィノと談笑していた父親から「彼は結婚相手としてどうか?」と質問されます。この言葉を聞いたアリアは、怒りで身を震わせました。
フィノの主人ならともかく、たかが従者と結婚させるなど無礼千万。アリアの母親も、眉間にしわを寄せます。
明らかに気分を害した、アリアと母親。
フィノは「令嬢は気乗りしないようですね」と焦りながら、フォローしますが…父親は笑うだけで、アリアの怒りに気づきません。
もちろん貴族なら政略結婚などよくある話ですが、それにしても失礼な話です。そもそも父親は、アリアの意見を聞くつもりさえ無いようです。
その事に、アリアはどうしようもない怒りを覚えました。
フィノからの手紙
夕食後、自室でくつろぎながら本を読むアリア。
するとフィノが入室し、アリアに手紙を渡します。その手紙には、このように書かれていました。
”親愛なるアリア令嬢。いかがお過ごしでしょうか?もし集会に参加できるなら、従者に返事をお伝えください”
手紙を読んだアリアは、フィノの主人=アースだと気づきます。
そして同時に、アースがとんでもない財力を持つ人だと察しました。
アリアは悩みながら、フィノに「なぜ彼のような素晴らしい方が、私に興味を持つのか」と尋ねます。
その問いに「あなたの知識を借りたいだけです」と答えるフィノ。さらに彼は、聡明なアリア令嬢がなぜそこまで悩むのか疑問だとも言いますが…
アリアはその言葉を聞いて、弱気になります。
これまで得た情報は、あくまで砂時計の力によるもの。そのため自分自身の実力ではないと思い込んでいました。
アリアがどれだけ才能に恵まれているのか、本人が理解していないのです。


そして結局、アリアは集会に参加すると返事をします。
かなり悩みましたが、ここで動かなければ進展もないだろうと考えたのです。
35話のネタバレ
新しい侍女・ベリーの正体
アリアの新たな侍女として”ベリー”が加わります。
ベリーは短い黒髪で、オドオドした雰囲気の女性。ミエールが派遣したスパイですが、若いためそれを上手く隠せていません。その様子に、アリアは嘲笑しますが…
ベリーの顔をよく見ると、前世でアリアを苦しめた侍女だと気づきます。処刑される原因を作ったのも、実は彼女の仕業でした。
そのためアリアは、ベリーを徹底的にいじめます。彼女がお茶を入れるときも、その手をバシンと叩いて何度もやり直しさせたのです。


集会へ参加する
集会の当日。
アリアが集会場に到着すると、案内役の男性によって地下へと通されました。そして階段を降りていき、扉を開けると―――
待っていたのは、スーツを着た男性たち。アースだけでなく過去にパーティーで見た貴族も参加していました。
アリアが一礼すると、男性たちは歓迎してくれます。そこには女性への偏見などありません。身分も性別も問わない自由な討論会に、アリアは喜びました。
討論スタート
今回の主題は、カジノ運営について。
国民の破産を防ぐため閉鎖すべきと言う人もいれば、収入源として残すべきだと言う人もいますが…
アリアは過去の経験から、カジノはどんな方法で運営しても失敗すると知っています。
そこでアリアは、カジノは長期的に見ると国益にならないことや、生じた汚名をそそぐ方法などを説明しました。
もちろん反対する男性もいましたが、アースの一言によりアリアの意見が採用されて集会は終了。またその際に、参加者たちは「こんな聡明な女性を知らなかったとは」とアリアを褒めました。
集会の後
集会の後。
アリアは退出せずに、アースに面と向かって「一体あなたは何者なの?」と問い詰めます。
今回の集会で、参加者たちはアースにだけ敬語を使っていました。このことからも、彼が只者でないのは明らかです。


アースの正体を聞かない限り、ここから出て行かない。そう言って、アリアは彼を睨みつけました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』34~35話の感想

今回、アリアが集会に参加しましたね。
率直な感想ですが、管理人としては「よかったねアリア!」という印象です。この集会に来たことで、ようやくアリアの才能を正しく理解してくれる人たちに巡り合えました。
アリアは何でも器用にこなす女性ですが、一番の才能は”情報を上手く使う能力”だと思うんですよ。しかも幅広い分野について勉強しているので、男性相手でも十分にやっていける実力があります。
今までは貴族令嬢という立場上、その才能は隠れていましたが…
でも今回の集会を通して、ようやくアリアの才能が認められたのです。集会の参加者も「こんなに聡明な女性が(略)」と言っていましたから。
なんというか、感無量ですね!
今まで復讐することしか考えていなかったアリアに、集会はいい刺激になるんじゃないかなと思います。
そしてあわよくば、アースと良い関係になって皇后になればいいと思っています。皇后・アリアが誕生すればいいのに(笑)
アースはアリアを気に入っていますし、脈ありな気がしますね!