漫画『皇帝の子供を隠す方法』の65話~66話のネタバレと感想です。
前回のラストにて、カイゼンは正式に「テオールは皇子である」と発表しました。神殿にて儀式も行われ、皇帝の子供だと完全に証明された状態です。
そして再び皇后となったアステルは、今回2度目の結婚式を挙げることになります。望まぬ形で花嫁となった彼女が今何を思うのか。ストーリーの続きを読んでいきましょう。
65話|アステルは皇后となり、2度目の結婚式を行う
2度目の結婚式
テオールが皇子になったので、アステルたちは皇居に引っ越します。そして後日、彼女とカイゼンは2度目の結婚式を行いますがーーー
純白のドレスに身を包んだアステルは、ずっと無表情のままでした。
アステルの想い
結婚式が終わった後、アステルは風呂に入りながら過去に思いを馳せました。離婚して皇居を去ってから6年も経ったのに、それが昨日のことのように感じるのです。
そして同時に彼女は考えます。
もしあの時、先代皇帝が急死しなければ自分はどうなっていただろうか?カイゼンは本当に離婚を待ち望んでいたのか?と。
そして相変わらず彼の心が分からないまま、アステルは2度目の新婚初夜を過ごすことになりました。
66話|カイゼンの心が分からないまま、再び夫婦となる
結婚生活にあたり契約書をつくる
新婚夫婦が別部屋を使ったとなれば悪い噂が立つでしょうから、アステルは仕方がなく寝室でカイゼンを待ちます。
すると彼は現れるや否や、この結婚について契約書を残しておきたいと言い出します。その結果、2人の要望をそれぞれ盛り込みんだ契約書が完成しますがーーー
その内容はアステルだけに有利で、カイゼンには何の得もない内容でした。
- 契約結婚の義務期間は3年。ただしアステルが要求すればいつでも離婚できる
- 兄・フリッツを西部の管理官に任命する
- アステルは結婚後、あらゆる支援をカイゼンに遠慮なく要求すること
カイゼンの願い
たとえ離婚することになっても、アステルの面倒を見てあげたい。カイゼンはそう考えていました。けれど見返りもなく手助けすると言えば彼女が信じないだろうから、わざわざ契約書を作ろうと持ち掛けたのです。
アステルはその健気な言葉を聞いて驚きながらも契約書にサインするのでした。
皇帝の子供を隠す方法|ネタバレ感想およびストーリー補足
ネタバレ感想①可哀想なセルベル
アステルは2度目の結婚式を行いましたが、式自体は簡素なもので参列者も少な目です。
なお彼女を慕っていたセルベルは式が行われている最中、会場の外で辛そうな顔をしていました。
ずっと好きだった女性がフリーになったから告白したのに、すぐ再婚してしまったので辛いのでしょうね。期待してから突き落とされた感じなのかもしれません。
個人的にはセルベルと結婚した方が幸せになれるだろうな…と思っていたので、残念な気もします。テオールに優しく接してくれるし誠実そうな男性なので、良いパパになれたと思うんですよ。本当に残念。
ネタバレ感想②エクレン伯爵との会話
解説ではカットしましたが、アステルは結婚式の最中にエクレン伯爵(カレンベルク侯爵の元副官で2人は友人のような間柄だった)に話しかけられています。
このときアステルは伯爵を味方につけるため笑顔で接しますが、彼には「結婚式なのに嬉しくなさそうですね」と本音を見抜かれてしまいます。いくら笑顔で取り繕っても、分かる人には分かるのでしょうね。
ストーリー補足
65話・侯爵視点のはなし
当分の間、カレンベルク侯爵もアステルたちと一緒に皇居で過ごすことになりました。皇后になった以上、彼女の弱点を探るため侯爵に危害を加える人がいるかもしれないからです。
なお侯爵は、再び皇后となったアステルをとても心配しています。彼女の内心を知っているからこそ、もし事件当時に自分がテオールを守れていたら…と考えずにいられないようです。
66話・ベリアンのその後
ベリアンはカイゼンの補佐官として働いていましたが、66話ではその地位を剥奪されています。
剥奪の理由については書かれていませんが、今まで余計なことをしてきたので皇帝の怒りに触れたのかもしれませんね。