漫画『皇帝の子供を隠す方法』の58話~59話のネタバレと感想です。
前回のラストではレストン公爵により、テオールの秘密が暴露されました。なぜ彼はテオールが皇帝の息子だと知っているのか、そもそもなぜ公共の面前でバラしたのか。
今後アステルはどうなるのでしょうか?
58話|テオールの正体を暴露され、窮地に立たされる
レストン公爵は秘密を暴露する
テオールは皇帝の息子である。レストン公爵がそう指摘すると、アステルは即座に「違います!なぜ嘘をつくのですか?」と険しい顔で否定しますがーーー
彼は演技がかった顔で、それらしい理由を並べたてました。
- 1日で廃位となった皇后が皇帝の子供を産んだなど誰も信じないだろうし、話を聞いた人々はきっと「権力に目がくらんで嘘を付いているに違いない」と考えるはず
- だからこそアステルは、世間からの非難を恐れて息子の正体を隠し続けた
- なおテオールの瞳の色については、薬で色を隠しているのだろうと説明する
この状況にアステルは顔を青くし、また貴族たちはざわざわと騒ぎ始めます。
一方でカイゼンは今の話にショックを受けながらも、子供の安全確保が優先だと言って捜索隊を向かわせますがーーー
その言葉はテオールが自分の子供だと半分認めたも同然なので、貴族たちは一層どよめくのでした。
テオールの捜索隊が組まれるが…
その後テオールの捜索がはじまり、アステルは騎士たちに身柄を保護されます。
しかしこのままでは息子を守れないので、彼女は護送される直前、傍にいた兄・フリッツに「お父様の魂胆を突き止めて下さい!」と泣いて縋りつくのでした。
58話のストーリー補足
テオールの誘拐事件に関係する人は、現在みんな拘束されています。アステルだけでなくフリッツとレストン公爵も拘束中です。
なお公爵がテオールのことを暴露したのは、今度こそ『時期皇帝となる孫』を得たいという野心ゆえです。
ただし彼は、まだテオールが本当に皇帝の子供かどうか確信は得ていない様子。
そのためテオールが皇族でなければ、証拠を隠滅しようと考えているようです。
どっちに転んでも自分が得をするように仕組んでいるあたり本当に狡猾な人ですね。このまま彼の計画通りに状況が進めば、被害者が大勢出そうな気がします。
59話|アステルは一睡もできず、息子を心配しつづける
息子が心配で一睡もできず
アステルはその日、一睡も眠れませんでした。
翌朝にはカイゼンが様子を見に来て、アステルを気遣いながら彼自身もこれから捜索隊に加わる予定だと話しますがーーー
カイゼンはこの時、何も聞きませんでした。
彼女がこっそり子供を連れ出したことも、舞踏会を台無しにしたことも、テオールが本当に自分の子かどうかも。
彼は何一つとして聞かなかったのです。
「――聞かない。すべては信頼を得られなかった私のせいだから」
引用元:皇帝の子供を隠す方法
しかしこの時、彼は1つだけ尋ねました。それは『テオールを誰の子として世に広めたいか』という事。
アステルはどうしたいのか。どんな選択だろうと一生真実を問わないから、望みどおりにしていいと言うのです。
そして彼女に考える時間を与え、カイゼンは部屋を後にするのでした。
フリッツからの緊急連絡
その日の夜。アステルのいる部屋に石が投げ込まれます。
その石には手紙が巻かれており、それは兄・フリッツからの連絡でした。
というのも彼は父・レストン公爵の言動を思い返し、もしかすると既にテオールに刺客を差し向けた後なのでは…と焦り連絡を寄こしたのです。
皇帝の子供を隠す方法|ネタバレ感想およびストーリー補足
ネタバレ感想①アステルの現状について
今までテオールを守るためにずっと努力してきたのに、今回レストン公爵のせいで全てが水の泡になりました。
そのため彼女は護送される最中『もしテオールに何かあったらどうしよう。もう二度と会えなくなったら…』と泣きながら頭を抱えていました。
もし無事だったとしても今のままでは皇室に子供を奪われてしまうので、気が気じゃありません。
最悪の場合アステルは息子を失い、良くても皇族であることがバレて男たちに利用される。どっちに転んでもアステルにとっては絶望的な状況でしょう。
ネタバレ感想②フリッツの男気
フリッツが石(手紙付き)を投げ込むシーンがありましたが、あのとき普通に窓ガラスが割れてガシャーン!と派手な音もしていました。
つまり軟禁中のフリッツが、派手に器物破損をやらかしたんです。もちろん警備兵が駆け付けましたし見つかったら100%怒られるので、彼は投石したあと全力で逃げていました。
個人的にはずいぶん過激な事をしたな…という印象ですが、言い換えれば危険を冒してでも妹と甥っ子を守りたかったのでしょう。