漫画『結婚商売』の70話のネタバレと感想です。
前回はついにザカリーが戦場に行ってしまいました。結局ビアンカは彼の出征を止められませんでしたが、彼女は黙って夫の帰りを待つつもりは無いようです。今後に備えて、実家と大司教とオデリー王女に手紙を送りました。
オデリー王女視点|ビアンカに促され、国を守るため動き出す
オデリー王女視点
庭でバラを摘んでいる最中、オデリーはビアンカからの手紙を受け取ります。
そして彼女は久しぶりに笑みを浮かべると、すぐさま”準備”をして国王のもとに向かいました。
ジャコブの悪略を阻止する
王城の廊下では、亡きゴティエの妻が涙を流していました。夫を亡くしたうえに離反する貴族が多いため、辛い境遇に置かれていたのです。
するとその場に居合わせたジャコブは、彼女の手をやさしく包みながら慰めます。
私がアルベル(ゴティエの息子)の後見人になりましょう。そして彼が成人になるまで心強い支えとなります。私の大切な甥ですからね…と。
しかしその時オデリーが通りがかり、その必要はないと断言しました。
というのもオデリーは先ほど国王に謁見して、彼女自身がアルベルの後見人になるための許可を得たのです。
さらに彼女の背後にはビアンカの実兄・ジョアシャンが控えており、今後はブランシュフォール家がアルベルの護衛を担当するそう。
さらにオデリーは冷たい瞳で「第二王子は家庭の問題を心配せず、自国の危機に集中してください」と煽るので、ジャコブは顔に青筋を浮かべるのでした。
70話・前半の補足および考察
オデリーは今まで、味方になってくれる人がいないという理由から積極的な動きをしませんでした。しかしビアンカからの手紙によりジャコブが敵国と内通していることを知り、国を守るため甥の後見人に志願しました。
なお彼女は冷静に見えますが、人気のない場所に移動するとジャコブのことを思い出して手を震わせていました。この震えは恐らく怒りによるものでしょう。
とはいえオデリーに怯んだ様子はなく、同シーンでは「第二王子に教えてあげましょう。ラホズの誰よりも、このオデリーが一番厄介な存在だということを」と不敵な笑みを浮かべていました。
ザカリー視点|アルノー軍は不利な戦況に立たされる
アルノー軍の現状
戦場にいるザカリーと軍部長たちは、偵察兵からの連絡を聞くなり顔をしかめました。というのもアルノー兵3000人に対し、アラゴン軍は5000人もの兵を率いていると判明したのです。
つまりザカリーたちは現在、不利な戦況に立たされています。
貴族からの援軍が来ないなら、ブランシュフォールに救援要請をしては?ソヴールはそう提案しますが、彼らは現在アルベルの護衛をしているので招集は難しいでしょう。
そしてザカリーは真剣な面持ちで、勝機が訪れるまで耐えてくれと兵士たちに言い聞かせますがーーー
そのときセブラン国から援軍1000人が到着したと連絡が入ります。ダボビル伯爵が軍を率いて駆け付けてくれたのです。
突然の援軍に、ザカリーは警戒する
援軍が到着するも、ザカリーはこの状況を喜ぶどころか疑います。
というのもダボビル伯爵家は現在中立を保っているのに、なぜ手を貸してくれるのか理由が分かりません。最悪の場合、彼がジャコブの手先かもしれないと警戒していたのです。
まとめ|結婚商売70話のネタバレと感想
結婚商売70話で好きなシーン
見所①ジャコブの二枚舌
ジャコブは70話の前半にて、ゴティエの妻を慰めていました。私がアルベルの後見人になりましょう!とさも親切そうな提案をしていますが・・・
彼はゴティエを〇した張本人であり、後見人になった後は国を乗っ取る気満々です。とんだ二枚舌ですね。
おまけにあの甘いマスクで迫るものだから、奥さんも騙されそうになっていました。オデリーが先手を打たなければ危なかったかも。
夫を亡くして幼い息子だけが残り、さらに今まで味方だった人たちが離れてしまい、奥さん視点だとかなり心細い状態ですから。
本来は息子を守るために彼女がしっかりすべきですが、気弱な女性のようなのでオデリーが頑張るしかありません。
見所②煽りスキルの高いオデリー
オデリーは優しい女性ですが、王族らしく腹芸もできるようです。優雅な顔をしながら「第二王子は国の危機に集中してください」と煽るあたり、そういうスキルも身に着けているのでしょう。
王女という立場上、普段から腹黒い貴族たちに囲まれることも多いはず。そう考えると、腹芸の一つ二つできないと厳しいのかもしれません。ある意味では王族の必須スキルですね。
なお彼女の煽りでブチ切れるジャコブの顔は一見の価値あり。