漫画『皇帝の子供を隠す方法』の53話のネタバレと感想です。
ピクニックに出かけたアステルは、なぜか公園でフローリンに遭遇します。計算高い彼女のことですから、偶然ここに来たワケではないのでしょう。
フローリンは一体何が目的なのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
目次
突然現れたフローリンの目的は?魔の手が忍び寄る
狙われたテオール
アステルが突然現れたフローリンに警戒する一方で、テオールにも魔の手が迫っていました。
というのもフローリンの乳母が何食わぬ顔で近づいてきて、彼にリンテール入りのクッキーを渡そうとしたのです。
しかしテオールが受け取ろうとした瞬間。
リンテールに気付いたハンナが咄嗟に「ダメです!」と言ってクッキーを叩き落としたので、テオールは難を逃れます。
とはいえ無礼な行動を取ってしまったことに変わりはないので、ハンナは慌てて謝罪しますがーーー
そのとき彼女はゾッとしました。というのも乳母は口元に笑みを浮かべながら、とても冷たい瞳をしていたのです。
フローリンの目的
その後、フローリンとその侍女は何をするでもなく挨拶をして帰っていきます。そして2人の姿が完全に見えなくなった後、アステルは先ほどの出来事をハンナから聞きますがーーー
この時、アステルは冷や汗をたらしました。
というのも一連の行動から、フローリンがテオールの正体に気付いたのでは…と警戒したのです。
53話前半の解説|フローリンの乳母はなぜクッキーを渡したのか?
クッキーを渡した理由
フローリンは元々、テオールがアステルの実子ではないかと疑っていました(33話参照)
だから乳母を差し向けてテオールにリンテール入りのクッキーを渡し、アステルと同じアレルギーがあるか確認しようとしたのだと思われます。
要するに「2人が同じアレルギーを持っているなら親子である可能性が高い」と考え、クッキーを渡して反応を見たワケですね。いじのわるい作戦です。
ちなみにアレルギーの件について知っている人間はごく一部ですが、フローリンは以前アステルが茶菓子に乗っていたリンテールを残したのを目撃しています。そのため彼女がアレルギーだと気付いたのでしょう。目ざといですね。
脱出開始|ハンナの手引きにより、テオールは首都を出る
泣きながら母と別れる
その日の夜。
アステルたちは脱出計画を実行に移し、ハンナは泣きじゃくるテオールを抱きかかえてこっそりと建物の裏口から抜け出します。
その際にハンナたちはレストン公爵の手下に襲われたものの、潜伏していたカレンベルク侯爵が手下たちを撃退してくれたので無傷で済みました。
そして侯爵と別れる際、ハンナは言いました。
気をつけてください、侯爵様。坊ちゃんの正体に気づいた人が他にもいるようです……と。
侯爵はその忠告に頷くと「アステルの事をよろしく頼む」と言い残し、テオールを抱いてその場を去っていくのでした。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・53話のネタバレと感想
ネタバレ感想|テオールは無事に逃げ切れるのか?
途中でアクシデントがあったものの、テオールとカレンベルク侯爵は無事に合流できました。そしてこの先、2人は行方をくらます計画ですが・・・
無事に逃げ切れるかというと微妙ですよね。なにせテオールを狙っている人が多すぎますから。
フローリンは子供の正体に気付いて良からぬことを企んでいるようですし、アステルの父・レストン公爵については毎回ろくでもない事ばかりします。
現状、この2人は何をやらかすか分かりません。それこそ目的のためなら手段を選ばないでしょう。
逆にカイゼンとフリッツ(アステルの兄)は子供を守ろうとしていますが、どうも後手に回っているイメージがあります。
こんな状況なので、首都から脱出できたとしても悪い人に捕まりそうでハラハラしますね。この作品、主人公の敵が多すぎます。