漫画『皇帝の子供を隠す方法』の29話~30話のネタバレと感想です。
舞踏会に参加するにあたり、アステルのもとには大量のドレスと装飾品が届きます。しかしそれを見たテオールが「陛下は伯母さんのことが好きなの?」と無邪気な質問を口にしてしまいます。
アステルはどう答えるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
29話|カイゼンはアステルが好き?子供の無邪気な質問
陛下は叔母さんが好きなの?
「陛下は叔母さんのことが好きなの?」
無邪気な顔をで質問するテオール。どうやら大量のプレゼントを見て、好きな女の子への贈り物だと解釈したようです。
しかしアステルは慌てて否定します。
舞踏会に参加するために必要だからドレスを送ってくれただけであり、そもそも誰が誰を好きなんて話を軽々しくしてはいけません。
そう言い聞かせるとテオールはすぐに納得し、その後メイドと庭に遊びに行きました。
テオールが事件に巻き込まれる
その後、アステルはようやくドレスの衣装合わせが終わったのでソファで背伸びをします。しかし庭に行ったテオールが戻って来ないので、どうしたのかと不思議に思っていました。
するとその時。
1人のメイドが部屋に駆け込んできて、突然アステルの目の前で膝をついて叫びます。
「申し訳ありません!坊っちゃんがいなくなりました!」
その言葉に目を見開くアステル。
メイドによると、テオールの面倒を見ている最中に『誰か』に呼ばれて少しだけ目を離したところ、その間にテオールがいなくなったそう。
しかもメイドは声のする方に足を運んだものの、そこには誰もいなかったと言うのです。
そこでアステルはハンナを連れて、すぐに子供を探しに行きました。
アステルとハンナは庭園で子供を探す
庭園に駆け付けたアステルとハンナは大声で子供を呼ぶも、返事はありません。そのためアステルの顔には焦燥感が浮かびます。
(今回のことは誰がどう見ても怪しい。誰かが故意にテオールを誘拐して、もしあの子の正体に気付いたら?)
そこまで考えて、彼女は顔を真っ青にします。
するとそのとき展示館の方から声がしたので、アステルとハンナはそちらに向かいました。
・・・
展示館に到着すると、数名のメイドたちが困り果てていました。話を聞くと、展示されていた陶磁器が割れたそう。
(よりによってこのタイミングで?もしかしてこの事件とテオールが関連しているのでは?)
そこで展示館の中を確認すると、確かに床には割れた陶磁器が落ちていました。そこでメイドたちに小さい子供を見なかったか聞いてみるとーーー
短髪のメイドが挙手をして、この展示館で幼い子供を見たと証言します。
しかも彼女は、その子供が陶磁器を押し倒す瞬間を見たと言うのです。
30話|テオールが行方不明になり、事件に巻き込まれる
メイドの怪しげな証言
短髪のメイドはテオールが陶磁器を壊したと言うので、アステルは彼女に詳しい話を聞きます。
「子供にケガは?壺を押し倒すところは見たの?」
するとメイドは目を逸らし、そこまではよく見えなかったと答えますがーーーアステルは彼女が怪しいことに気付き、すかさず問い詰めました。
「この展示館は、先代皇帝陛下のコレクションがある大切な場所です。そんな所に子供が一人でいるのを放っておいたの?」
するとメイドは少し用事があって出ていたと言い訳をしますが、やはり彼女が怪しいことに変わりありません。ハンナも同意見らしく、アステルに目配せをします。
しかしテオールが行方不明なので下手に動けません。そこで話をいったん中断し、テオールを再び探すことにしますがーーー
その時、突然カイゼンが現れます。しかも腕にはテオールを抱いているではありませんか。
「なぜ皆ここに集まっている?あれ(割れた陶磁器)は何だ?」
カイゼンが質問するので、アステルは事情をかいつまんで説明します。するとテオールは、陶磁器を割っていないとプンプン怒り出しました。
テオールは無事だった
そこでカイゼンはいつ頃テオールを目撃したのかメイドに聞くと、彼女は1時間くらい前に見たと証言しますがーーー
カイゼンはその瞬間、それは奇妙なことだと言い出しました。
「そうなのか?それは妙だな。その時、テオールはここから遠く離れた花園から出て来て私と一緒にいたのだから」
するとテオールは元気よく「うん、陛下が助けてくれたよ!」と相槌を打ちます。
しかしアステルには事情がよく見えません。“助けた”とは一体どういう事なのか。そこでテオールに詳しい事情を話してもらいました。
テオール視点|庭で遊んでいる最中、誘拐されそうになる
テオールは庭園にて、犬のブリンと一緒に遊んでいました。
しかし一緒にいたメイドが途中で姿を消したので不思議に思っていると、そこに見知らぬ赤毛のメイドが現れます。
彼女は「あちらにお菓子があるので食べに行きましょう」と言うので、テオールは喜んで付いて行こうとしますがーーー
ブリンを見れば、グルル…と唸ってメイドを威嚇しています。
そしてこの時テオールは、アステルから知らない人について行ってはいけないと言われたことを思い出し、メイドの誘いを断ります。
するとメイドは強行策に出て、無理やりテオールを連れて行こうとします。
しかしブリンが彼女に嚙みついて守ってくれたので、その隙にテオールとブリンは走って逃げました。
・・・
メイドから逃げるため無我夢中で走り回っていると、ブリンはあらぬ方向へと走り出します。そこでテオールも後を追いかけたところ、運よくカイゼンを見つけたのです。
カイゼンは突然現れた子供に驚くも、テオールが泣きながら「知らない人が僕を捕まえようとしたんです!」と説明すると、すぐに状況を察して詳しい話を聞きました。
皇帝の子供を隠す方法まとめ|今回のおさらいとネタバレ感想
29話~30話のおさらい
29話の後半から、テオールが行方不明になります。しかも展示館に置かれている壺が割れていて、彼はその犯人に仕立て上げられました。
しかし目撃者だというメイドの証言はあやふやで、いつどんな状況で事件が起こったのかも定かではありません。
とても怪しいですね。何者かがアステルを陥れるために、子供を利用したように見えます。
しかしカイゼンがテオールを連れて現れたため、彼のアリバイはあっさり証明されます。それどころか、赤毛の侍女による誘拐未遂事件も明らかになりました。
ネタバレ感想|黒幕は誰?
誘拐未遂事件の実行犯は、少なくとも2人います。短髪のメイドと赤髪のメイドの2人です。しかしこの2人だけが容疑者かというと微妙で、どうにも黒幕がいそうな気がします。
個人的には、幽閉中のマリアンが何かやったのかな…と思っています。前回、メイドを脅して何やら命令していましたし。
加えて今回の事件、かなりお粗末ですよね。この無計画さを見るに、やはりマリアンが黒幕なのではと思ってしまいます。