漫画『皇帝の子供を隠す方法』の31話~32話のネタバレと感想です。
テオールは庭で遊んでいる最中、知らないメイドに誘拐されそうになります。しかしブリンのおかげで難を逃れ、カイゼンに救出されました。
この誘拐事件は、一体何が目的なのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
31話|誘拐犯から逃げた後、テオールはカイゼンに救出される
カイゼンは子供を慰める
メイドに誘拐されかけたという話を聞くと、カイゼンは優しくテオールを抱き寄せます。
「もう大丈夫だから心配するな」
その言葉に安心したのか、テオールはカイゼンに抱き着くと堰(せき)を切ったように泣き出しました。
・・・
テオールがようやく泣き止んだので、カイゼンはその顔をわしわしと撫でます。そして悪人を退けたご褒美を与えると言いました。
「動物園に行って生きている熊を見せて、おもちゃと菓子を買ってやる。望むなら劇場で演劇も見せてやる」
その言葉にテオールは大喜び。すっかり機嫌が良くなったので、その様子を見てカイゼンは笑みを浮かべます。
そしてその後は、2人で手を繋いでアステルの下へと向かいました。
メイドを集めて犯人捜しをする
その後カイゼンは誘拐犯を探すため、メイドたちに招集令を出して庭に並ばせます。
そしてテオールにどのメイドが誘拐犯か聞いたところ、赤髪の女性を指さしたためすぐに犯人は見つかりました。
32話|メイドはなぜ事件を起こしたのか?不自然な動機
誘拐犯の動機は?
赤髪のメイドはその場に崩れ落ち、必死で謝罪します。
なお誘拐の動機を聞いたところ、彼女は陶磁器を割ってしまったのでその事実を隠そうとしたと答えます。
また虚偽の証言した他のメイドも、友達に頼まれて仕方がなく嘘をついたのだと白状しました。
そしてカイゼンの命令により、2人のメイドは監獄に連行されますがーーー
アステルはこの時、メイドはあくまで実行犯であり裏に黒幕がいると気付いていました。
黒幕は2人いる
ハンナとテオールを先に帰らせると、アステルはカイゼンにお礼を言ってからその場を離れます。
そして1人きりで廊下を歩きながら、静かに激怒しました。
もしカイゼンが動かなければ、犯人はこうも簡単に見つからなかったでしょう。また陶磁器を割ったという濡れ衣を着せられるだけでなく、テオールがもっと酷い目に遭っていたかもしれません。
加えて、先ほどのメイドの言葉。黒幕がいるにも関わらず、彼女は独断で犯行に及んだと言っていました。
計画はお粗末なくせに、黒幕はメイドの教育だけは徹底的に行ったのです。
(今回の事件の背後にいるのは2人。どちらにせよ見過ごすつもりは無い)
アステルはあざ笑うかのような表情を浮かべました。
僕、陛下が好き!
その日の夜。テオールはベッドの上で飛び跳ねながら、カイゼンが助けてくれた時のことを楽しげに語ります。
「僕、陛下が好き!」
するとアステルはその言葉にショックを受けたのか、わずかに目を見開きます。
またこの時、使用人がたくさんのプレゼント(カイゼンからの贈り物)を持ってきたのでテオールは目を輝かせました。
フローリンとのお茶会
後日、アステルは着飾ってフローリンに会いに行きます。というのも”ある目的”のため、一緒にお茶会がしたいと要望を出しておいたのです。
そしていざフローリンに会うと、社交辞令を言いつつ本題に入りました。
「昨日、甥が拉致されそうになりました」
その言葉にフローリンは、坊っちゃんは大丈夫でしたか?とさも心配そうな顔をします。
するとアステルは「幸いにも未遂で済んだので…」と答えつつ、菓子の入った小瓶を取り出しました。
カイゼンが子供を心配してたくさんプレゼントを贈ってくれたので、そのお裾分けをしたいと言い出したのです。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法のネタバレと感想
31話~32話のおさらい
32話の後半では、アステルとフローリンのお茶会シーンが描かれていましたね。2人とも表面上は微笑んでいますが、裏では腹の探り合いをしています。
恐らく誘拐未遂事件の裏にいるのはフローリンなので、アステルはその真相を探るために彼女とお茶会がしたいと言い出したのでしょう。
なおアステルが最後のシーンで「皇帝からお菓子をもらいました」とわざわざ言っていたのは、フローリンへの牽制かと思われます。
簡単に言うと「うちの子は皇帝に好かれてるの!妙なマネしたら、あなたの立場が危ういわよ!」と遠回しに脅しているワケですね。
多分、そういう事かと思います。
ネタバレ感想と考察
現状、テオールはとてもカイゼンに懐いています。今までカイゼンは、テオールを森に連れて行ったり犬をプレゼントしたりと優しく接してくれましたから。
おまけに今回は危ないところを助けてもらったので、テオールは「ぼく陛下が大好き!」と言うほど彼に懐きました。そもそも実の親子なので、何か通じるものがあるのかもしれません。
とはいえこれほど心を許してしまうと、いつか気が緩んで自分の秘密を漏らしてしまいそうで怖いですね。子供ですから、どこかのタイミングで口を滑らせてしまいそうだな…と思いました。