漫画『皇帝の子供を隠す方法』の28話のネタバレと感想です。
カイゼンが舞踏会を開くと言い出したので、アステルはこの機会を利用しようと考えます。大勢の前で、カイゼンに「テオールを帰還させてほしい」と許可を求めようと計画したのです。
果たして上手くいくのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
カレンベルク侯爵の本心と、アステルの計画
カレンベルク侯爵の本心
庭園から戻った後、アステルは祖父・カレンベルク侯爵を問い詰めました。
「お爺様、どうして陛下に妙なことを言ったのですか?お爺様が誤解されるでしょう」
すると侯爵は狼狽えながらも、ああやって誤解させた方が好都合だからだと答えます。そうすればテオールの母親を追い出したという話に真実味が増しますから。
結局のところ侯爵は、アステルとテオールのためにわざと皮肉を言ったのです。
祖父の本心を聞いたアステルは、自分のせいで申し訳ないと謝罪します。すると侯爵は穏やかな笑みを浮かべて言いました。
「二人の子供たちにも孫のジークムントにも先立たれ、もう私には君とテオールしかおらん」
すると彼女は、フリッツ兄様(※)もいるでしょうと言いますがーーー
フリッツはレストン公爵のせいで連絡すらできない状態です。そんな孫のことを思い出したのか、侯爵はふと遠くを見ながら言いました。
「フリッツの奴は無駄に従順で困ったものだ」
レストン公爵に気を付けろ
またこの時アステルは、テオールを帰還させる件について話します。
「舞踏会のように大勢の人が見ている場所なら、陛下は私のお願いを聞かざるをえないでしょう」
すると侯爵は心配そうに、レストン公爵(アステルの実父)に気を付けるよう言います。
侯爵は先ほどカイゼンに会い、他人に気づかれないのが不思議なくらいテオールに似ていると確信しました。
レストン公爵はカイゼンが赤ん坊の時から皇居を出入りしたので、テオールの正体に気付くかもしれません。
アステルはテオールを皇居に連れて行くことはないと言いますが、侯爵はやはり心配でした。
フローリンは、投獄中の姉・マリアンに会いに行く
フローリンとマリアンの会話
「もおおっ!あなたは一体何をしたの?私を助けに来たんじゃなかったの!?」
薄暗い牢屋の中で、マリアンはヒステリックに叫びます。おまけに彼女が暴れるので、食事がこぼれて皿が割れました。
その一方で、牢屋の前に立つフローリンは冷静です。挽回する機会をあげたのにそれを蹴ったのはお姉様でしょう…と姉をたしなめます。
しかしマリアンはなお叫び続けるので、フローリンは内心『何もできないくせに愚かな人ね…』と思いながらも、他の方法を考えるからと言って牢屋を去りました。
マリアンの企み
牢屋に残されたマリアンは、爪をガジガジとかじりながら考えます。
(何よあいつ。私に皇后の座を奪われるのが嫌で、わざと助けてくれないんじゃないの?)
するとその時、割れた皿を片付けるためメイドが牢屋の中に入ってきます。そこでマリアンは、皿の破片をメイドの首に突きつけて脅しました。
「死にたくなければ、私の言う通りにしなさい」
アステルの部屋に、舞踏会用のドレスや装飾品が届く
カイゼンからの贈り物
翌日、アステルのもとに大量のプレゼントが届きます。送り主はもちろんカイゼンで、全て舞踏会のための衣料品だそう。
するとそこに、テオールと侍女のハンナがやって来ます。テオールは大量のプレゼントを物珍しそうに見つめながら、アステルに質問しました。
「陛下は叔母さんのことが好きなの?」
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・28話のネタバレと感想
28話のまとめ
舞踏会での計画について、アステルは祖父のカレンベルク侯爵にも情報を共有します。
しかし侯爵としては、アステルが傷つかないか心配なようです。貴族たちに心無い言葉をかけられたり白い目で見られたりする可能性もありますから、祖父としては当然でしょう。
そして何より、彼はレストン公爵を警戒しています。テオールの正体に勘付く可能性があるので、注意するようアステルに言い聞かせました。
ネタバレ感想と考察
28話にて、侯爵がフラグっぽいセリフを言っていましたね。
例の「レストン公爵に気を付けろ」というセリフですが、これは公爵がテオールの秘密に気づく(または怪しむ)伏線なのかなと思いました。
となると今後、アステルと公爵の攻防戦も描かれそうですね。
孫のテオールを政治の道具にしようとする公爵。十分ありそうで怖いです。