漫画『皇帝の子供を隠す方法』の89話~90話のネタバレと感想です。
首都で行われた剣術大会に仮面剣士が現れ、さらにその正体はカイゼンだったーーーというのが前回のあらすじでしたね。なぜ彼は正体を隠して参加したのでしょうか?今回のストーリーでは、真相が明らかになります。
皇帝の子供を隠す方法89話~90の概要
89話前半|カイゼンが参戦した理由
仮面の騎士=皇帝だと判明すると、観客席から歓声が上がります。
なおカイゼンが変装していたのは、他でもない我が子のため。というのも以前童話を読んであげた時、テオールが「この騎士のように真実の告白をすれば母の心を解きほぐせるはず!」と提案したからです(85話参照)
カイゼンはそれを突拍子もない計画だと思いながらも、息子を楽しませるため一芝居打った。これが今回の騒動(?)の真相です。
89話後半|決勝戦でセルベルと戦う
決勝戦では、カイゼンとセルベルが剣を交えます。どちらも実力者なので、白熱した戦いになりますがーーー
この時、観戦していたアステルに弓矢が飛んできます。カレンベルク侯爵が庇ったおかげで無事でしたが、実行犯は弓を放ってすぐに自害します。
一方でカイゼンは、アステルに気を取られたせいでセルベルの攻撃をモロに喰らい、腹から血を流します。
本来、試合で使われるのは模擬刀ですが、なぜか真剣にすげ替えられていたのです。
そのためセルベルは皇帝殺害事件の容疑者として逮捕されてしまいました。
90話の概要|事件の黒幕
カイゼンは試合中に倒れ、今も意識不明で寝込んでいます。そのため王宮内は混乱しますがーーー
アステルはすでに、事件の首謀者が実父・レストン公爵だと気付いていました。
そのため彼女は、公爵を逮捕すべきだと考えます。そうなると娘のアステルも被害を被りますが、それすらも覚悟のうえでした。
しかしレストン公爵と接触したところ「そんな事をすれば皇帝は命を落とすだろう」と脅迫されます。公爵によれば、セルベルの使用していた剣には”成分不明の毒”が塗ってあるそう。
さらに彼は、この事件の裏には複数の貴族たちが関与していると話します。
「哀れな私の娘、お前ができる事は何もないだろうな。この事件の背後にいるのが本当に私一人だと思っているのか?従順になれ。お前に残された血まみれの皇子を守りたいなら!」
引用元:皇帝の子供を隠す方法90話
夫と子供を助けたいなら従順になれ。そのように脅迫されたアステルは、力なく頷くのでした。
ネタバレ感想と次回のストーリー予想
ストーリーのおさらい
現状、カイゼンは毒のせいで重体。ぐったりと寝込んでいて自力で起き上がれる状態ではありません。毒は成分不明のため、医者でも治療できないようです。
なお事件の黒幕はレストン公爵で、彼はアステルを意のままに操るため犯行に及んだそう。つまりカイゼンを助けるためには、彼女が従順になって実父の言うことを聞くしかありません。
そして最後にセルベルですが、皇帝暗殺事件の犯人として囚われた後どうなったのか不明です。今ごろ軟禁されているのかもしれませんが、どっちみち今回の事件とは無関係でしょう。
これが今回のストーリーの概要ですが、相変わらず腹立たしい父親ですね。
ネタバレ感想と次回予想
アステル側はピンチですが、90話の最後では彼女が書物をあさる様子が描かれていました。
実父の前では従順なフリをしながらも、まだ完全に諦めてはいないのでしょう。最後まで足掻き続けるって大事なことですよね。彼女のこういうところ、管理人は大好きです。
とはいえ今回の事件は、近いうちに解決すると思われます。なにせアステル側には、グレーテルという有能な薬師がいますから。一般的に出回っていない薬でも作れるチート薬師なので、きっと彼女が現状を打開してくれるでしょう。
そもそも解説では省きましたが、87話でグレーテルは『どんな毒でも解毒する効果のある薬』の話をしていました。珍しい薬草をつかって自作したそう。もうこの人、何でもアリですね(笑
グレーテルは優秀な薬師なので、きっとカイゼンのことも助けてくれるはず!