ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。135話・136話について紹介しています。
前回のラストでは、アムセル侯爵が倒れました。娘のユリエンは涙を流し、貴族たちは慌てふためいています。
この先、一体どうなるのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーをまとめました。
外科医エリーゼ135話ネタバレ
アムセル侯爵の病状
アムセル侯爵はベッドに横たわり、今にも死にそうな表情。呼吸も乱れています。すぐに手術をしなければ、彼は亡くなるでしょう。
彼の病状を見て、エリーゼは深刻な顔をします。
すると隣にいたメルキト伯爵(117話でエリーゼが助けた貴族)はエリーゼをちらりと見て、侯爵様を助けられないかと尋ねました。
その問いかけに、周囲の貴族はざわつきます。
アムセル侯爵を助ける、唯一の治療法
貴族たちに頼まれ、エリーゼはアムセル侯爵の体を検査します。
その結果、すい臓にあった慢性的な炎症が壊死して腐ったと判明しました。
手術の際には問題のある部分をすべて切り出し、さらに臓器を連結させるなどの複合的な治療が必要になります。
もちろんこれはエリーゼだから可能な治療法なので、説明を聞いたほかの医師は驚きますが…
しかし、難しい手術なので失敗する可能性もあります。 もし手術が成功しても、一時的な延命になるかもしれません。
ユリエンの決断
ユリエンは頭を下げ、父親を治療してほしいとエリーゼに頼みます。
彼女は治療上のリスクを受け入れたうえで、チャイルド家の時期当主として手術を依頼したのです。その口調は今までと違い、落ち着いたものでした。
またこの時、彼女は「父親を治してくれたら一生恩を忘れない」とも誓います。
手術の結果
ユリエンからの依頼により、エリーゼはすぐに治療の準備をはじめるよう指示します。皇室十字病院へと向かい、治療のためにグレアムや看護師も招集しました。
20時を過ぎたころ。
アムセル侯爵は血圧が60しかなく、まだ危険な状態です。手術室の前ではユリエンと貴族たちがそわそわしながら待機しています。
そして23時ごろ。
血圧は80まで回復し、アムセル侯爵は一命を取り留めました。手術が成功したため、エリーゼは晴れやかな笑顔を浮かべます。
外科医エリーゼ136話ネタバレ
アムセル侯爵が目を覚ます
アムセル侯爵が目を覚ますと、目の前には心配するユリエンがいました。
また、その後ろにはエリーゼの姿もあります。彼はすぐさま「エリーゼが治療してくれた」と気づき、ユリエンに席を外すよう言いました。
アムセル侯爵の寿命は、残りわずか
エリーゼと2人きりになると、彼は丁寧にお礼を言います。この恩は一生忘れないと、頭を下げました。
が、しかし。
アムセル侯爵は、今回の手術が”一時しのぎ”だと理解しています。根本的な治療ではなく、あくまで死期を先延ばしにしただけ。
だから彼は率直に、私に残された時間はどれくらいか?と尋ねました。
その質問にエリーゼは驚きつつも、長ければ2~3年生きられるが早ければ数ヶ月後にまた悪化すると伝えました。
彼は取り乱すことなく、現実を粛々と受け止めます。
エリーゼが望んだ、治療の見返り
治療のお礼をしたいので、望みがあれば話してほしい。
アムセル侯爵がそう告げると、エリーゼは申し訳なさそうに「”血塔の悲劇”について教えて欲しい」と頼みました。
その言葉に、彼の表情は一変します。落ち着いていた口調も荒くなり、その願いだけは承諾できないと拒否しました。
彼は妹・マリエンがどれだけ苦しんだか知っています。だから事件を起こしたのであり、自分が間違っているとは思っていません。謝罪などもっての外です。
こうなっては話し合いなど不可能でしょう。
だから彼女は”説得の仕方”を変えます。ミハイルとリンデンの痛みを一度考えてほしい…と頼んだのです。
その言葉に、アムセル侯爵は目を見開きます。エリーゼが病室を出て行った後も、彼は深刻な表情で悩み続けました。
アムセル侯爵の決断
ベッドに座ったままのアムセル侯爵と、その傍らで世話をするユリエン。
彼は険しい顔でユリエンに尋ねます。あの日の出来事(レベッカ皇妃に罪を擦り付けたこと)をどう思うか…と。
すると彼女は悲し気な顔で答えました。
叔母様(マリエン)はとても苦しんだけど、あの日のことだけはお父様と叔母様が間違っていた。どのような理由があっても、罪は正当化されないのです…と。
その返答を聞き、アムセル侯爵は静かに目を閉じます。そして病み上がりにも関わらず、外出の準備をはじめました。
135~136話の感想
135話の感想
案の定、エリーゼはまたもや手術をすることに。
今回の患者はアムセル侯爵。ユリエンの父親であり、貴族派の重鎮。そして、リンデン襲撃計画の首謀者でもあります。
つまり、超重要な人物ですね。117話で治療したメルキト伯爵よりも、ずっと地位のある人物です。
そしてユリエンは手術に同意する際、父親を助けてくれたら一生恩を忘れないと誓いました。
という事は、つまり。
エリーゼはこの時点で、リンデンと貴族派をつなぐ架け橋となったワケですね。
アムセル侯爵の命を救ってもらった以上、貴族派はもうエリーゼを無下にできません。もし彼が亡くなったら、貴族派は内部崩壊していたでしょうから。
今やエリーゼは、とても有利な状況にあります。
もし彼女が頼めば、貴族派はリンデンへの襲撃を中止してくれるかもしれません。もしくは、過去の事件についてリンデンに謝罪させる…という方法も可能でしょう。
これから起こる争いも、回避できそうですね。
136話の感想
前々から思っていましたが、ユリエンも大変な立場にいますね。
136話のラストで判明したとおり、ユリエンはあの事件について「チャイルド家に非があった」と認めています。
しかし一方で、父と叔母が受けた苦痛も理解していますし、貴族派を守るためにリンデンと戦わなければなりません。
ミハイルと同じく、彼女もまた板挟みな状態です。おまけに彼女は、連載当初はリンデンに恋心を抱いていました。
つまりユリエンは、チャイルド家にも過失があると理解した上で、好きな人を滅ぼさなければならないのです。しかも負ければ、父親・叔母・いとこは確実に処分されます。
しんどいですね。
ここだけではないのですが、アルセム公爵が侯爵になっている箇所が多々あり気になります。
誤字の指摘、ありがとうございます!近々修正しますね。