ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は64話から65話までのストーリーについてまとめています。

今回エリーゼが行うのは、体から手榴弾を取り除くという危険な手術。無事に成功するのでしょうか?
感想と一緒に、ネタバレを見ていきましょう!
64話
アルバートを連れて病院へ

エリーゼとミハイルは、手術をするために野戦病院へと戻ってきました。もちろん、患者であるアルバートも一緒です。
2人は白い手術着を身にまとい、手術の準備をすすめます。

ミハイルは手袋をはめながら
「リゼ、怖くないのか?」
「今からでも遅くない。もし君が今手術を諦めてもアルバートなら天国で理解してくれるはずだ」
と最後の説得をしました。
しかし、エリーゼは
「私は医者ですから」
と言ってミハイルを見据えます。


元々、エリーゼは転生する前から医者として危険と隣り合わせになることがありました。
伝染病のリスクを知りながら患者を治療したり、悪天候の中で墜落するかもしれないヘリコプターで患者を移送したり・・・
一歩間違えば、死ぬこともあるでしょう。
それでも「人の命を助けることが医者の仕事だから」と、危険を顧みずに医者としての仕事を果たしてきました。
転生後も、それは変わりません。
手術スタート
エリーゼはメスを持ち、手術を開始しました。
ここから先は、メスと器具だけで手榴弾を取り除く必要があります。もちろん、手榴弾に決して触れてはいけません。

いつものエリーゼとは違う、医者としての真剣な顔。その表情を見て、ミハイルは息を呑みました。
手術は順調に進みます。
そして、あとは血管を縛って副腎を剥離するだけという段階までたどり着きましたが・・・
エリーゼは途中で器具を落としてしまいます。
つまり、ミスをしたのです。

本来、エリーゼの実力なら今回の手術は難しくありません。
けれど、今回は手榴弾が縛圧するかもしれないという怖さのせいで、必要以上に緊張してしまったのです。
エリーゼは自分に「大丈夫。落ち着いてやればいいだけ」と言い聞かせ、手術を続けます。
ようやく副腎の剥離が終わると、腹部に刺さった手榴弾が見えてきました。
しかし、ここで問題が発生します。
手榴弾が刺さっていたのは、触れずに除去するのが困難な場所だったのです。
「これじゃあ手榴弾に触れないなんて無理よ・・・一体どうすれば・・・」
65話
手榴弾が取れない位置に
手榴弾は副腎を突き抜けて、後腹膜まで到達していました。
この状況だと、手榴弾に触らず取り除くには後腹膜を取り除くしかありませんが・・・
後腹膜を取り除くには高度なテクニックが必要となります。
つまり、エリーゼほどの医者でも失敗して死ぬかもしれないのです。
冷静に考えれば、手術を中止するのが一番でしょう。アルバートの命を諦めれば、手術をしているエリーゼとミハイルは助かります。
それに、エリーゼには家族がいます。
エリーゼがここで死ねば、大切や家族を悲しませることになるのです。
(もし今、私が死んだら私を待ってる家族は・・・?)
自分死ねば、家族が悲しむ。
それを理解しているから、エリーゼ自身も手術を中止するべきだとわかっていました。
しかし、この時。
エリーゼはチャイルド家での出来事を思い出します。
49話でエリーゼが家を追い出されたとき、行き場のない彼女を迎えてくれたのはチャイルド姫(アルバートの妹)でした。


また、チャイルド家で食事をしたときにチャイルド公爵からも「アルバートが怪我をしたら治療してほしい」と頼まれていました。
チャイルド家での出来事を思い出し、エリーゼは手術を再開しようと決意します。
(自分でもこれは違うとわかってるけど、諦めることなんてできない)
そして、目をギュッと閉じて祈りました。
(もしこの手術が無事に終わったら、もう二度とこんな危険なことはしないから)
(どうか私をお守りください・・・お父様お母様お兄様・・・)
手術の行方は?
手榴弾には触れないよう、エリーゼは後腹膜をメスで切り裂いていきます。
しかし、あと少しのところでメスが手榴弾に触れてしまいます。
「ダメだ・・・爆発する・・・!」
エリーゼ青ざめ、悲鳴をあげました。
ミハイルはエリーゼを抱きしめ、爆発から守るために最大限にオーラを呼び起こします。
しかし、いつまで経っても手榴弾は爆発しません。
どうやら不発弾だったようです。


2人とも生きている。
その事実に安心したエリーゼは、安心して泣き出しました。
「私・・・死にたくなくて・・・本当に・・・」
震えながら涙を流すエリーゼ。
そんな彼女を見て、ミハイルは「びっくりしたよな。好きなだけ泣いていいぞ」と、エリーゼの頭をなでて抱きしめました。
ようやく泣き止んだエリーゼは、気を取り直して手術を再開します。
不発弾だとわかったので、もう爆発を心配する必要がありません。

慣れた手つきでメスを入れていくと、途中でミハイルが「機会があれば旅行にでも行かない?」と話しかけてきました。
旅行のテーマは医療ボランティア。
エリーゼは患者を治療して、ミハイルは護衛騎士として一緒に旅をする。そんな旅行がしたいのだとミハイルは語ります。
その話を聞いてエリーゼも「ええ。面白そうですね。ぜひ行きたいです」と笑みをこぼしました。


手榴弾を取り除き、ようやく手術が終わりました。
一人も命を落とさずに、アルバートを助けることができたのです。
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