ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は62話から63話までのストーリーについてまとめています。
61話でエリーゼと王子は2人きりになりましたが、どう発展するのでしょうか?感想と一緒に、ネタバレを見ていきましょう!
62話の概要|リンデン王子と2人きりの夕食
病院の食卓で2人きり
エリーゼは食卓を離れようとしますが、王子に手をつかまれ「そなたは残っていろ」と引き止められます。
王子からすれば、今の状況はエリーゼと会話をするチャンスです。せっかく2人きりなので、親密度をアップさせたいのでしょう。
しかし、王子はマジメな性格なので女性と楽しく会話する方法を知りません。何を話していいかわからずと戸惑うばかり。
王子はさんざん悩んだあげく「マッカイル元帥が教えてくれた笑い話でも使ってみるか?」とギャグを言おうとするものの・・・
空気が凍りつくのを本能的に感じ取り、口をつぐんでしまいます。
予期せぬ来訪者
全く会話ができず、王子はガックリとうなだれます。すると、そこにノックの音が響きました。
扉の向こうから現れたのは、王子の弟”ミハイル”。
笑顔を浮かべながら「ん?兄上もここにいたのか。もしかして邪魔しちゃった?」と言って2人の前に立ちました。
王子は「お前がここに何の用だ」と問いただします。
するとミハイルはエリーゼに向かい「僕に手術のやり方を教えてくれないか?」と、とんでもない発言をしました。
ミハイルと手術
ミハイルの発言に、唖然とするエリーゼ。
意味がわからずにいると、ミハイルは「ある患者がいるんだが、君に手術をさせるわけにもいかなくて・・・」と、理由を話してくれました。
・・・
王子を残し、ミハイルとエリーゼは廊下で話し合います。
ミハイルによると、負傷したのはチャイルド家の”アルバート”。チャイルド姫の兄です。
アルバートは敵が撃った擲弾銃(てきだんじゅう)に当たってしまい、腹部に小型手榴弾が刺さった状態らしいのです。
おまけに、この手榴弾は衝撃によって作動するタイプ。手術中に誤って触れればその場で爆発する可能性もあります。
状況的には、アルバートを放っておくのが最善の方法です。しかし、ミハイルはアルバートを見捨てられません。かといって、他の人を巻き込むこともしたくないのです。
だからこそ、ミハイルは真剣な表情で「僕が全部責任をとるから、君は僕に手術の方法だけを教えてくれ!」と叫びました。
アルバートを確実に助けるには?
とはいえ、説明を聞いただけで手術するなんて不可能な話。そもそも、この手術には精密な技術が必要になるため、実行できる医者はエリーゼのみ。
つまり、アルバートを助けられるのはエリーゼだけ。だから彼女は覚悟を決めてアルバートの元へと向かいます。
・・・
向かった先には、腹部も足も血まみれで倒れているアルバートがいました。応急処置はされていたものの、その表情は苦しげです。
周囲にいた兵士たちは、エリーゼを見るなり「お願いです!アルバート公子を助けて下さい!」と、地面に手をつけて懇願しました。
63話の概要|アルバートは負傷して危険な状態
騎士たちの懇願
頭を下げて懇願してきたのは貴族出身の若い兵士たちで、彼らは必死にアルバートを助けて欲しいと叫びました。
しかしミハイルは「二人ともやめないか。治療なら僕がする」と兵士たちを諌めます。
この手術は、一歩間違えれば周囲の人間もろとも爆破してしまう危険なもの。兵士たちもそれを知っています。
言い換えれば、兵士たちは「エリーゼに死の危険をおかせ」と言っているようなものです。
ミハイルは最悪の場合でも、オーラを使って自分の身を守ることができます。だから、危険を引き受けるために「僕が手術をする」と言って引きませんでした。
アルバートの現状
エリーゼは、ひとまず傷の状態を確認します。
アルバートの腹部に刺さっていたのは、奇妙な形の手榴弾。銃弾のような形で、エリーゼが知っている手榴弾とは全く違う形をしていました。
ミハイルによると、この手榴弾はパネルという科学者によって改良されたもの。本体が小さいため銃で撃つのに適していますが、いつどこで爆発するかわからないという致命的な欠点を抱えているそうです。
エリーゼが手榴弾の危険性について理解すると、ミハイルは「だから君は早く手術のやり方を教えて病院に戻ったほうがいい。あとは僕が何とかするから」と促しますが・・・
このセリフを聞いて、エリーゼは困ったように笑いました。そして「絶対に無理ですよ」と断言します。
手術はただ切って終わりではなく、すべての状況を考慮する必要があります。むやみに手を出せば、アルバートは死んでミハイルは怪我をすることになります。
つまり、素人が手術をするなんて不可能なのです。
ましてやミハイルは手術のことを全く知らず、とりあえず切り取ればそれで終わりだという認識しかありません。
そのため、エリーゼが手術の詳細を話しても何一つ理解できず呆然とするだけでした。
私なら手術を成功させられる
目を点にするミハイルに対し、エリーゼは「今話したことを一つでも手榴弾に触れずにできますか?」と聞きますが、彼は黙ったまま目をそらしました。
方法はないのか?と呟くミハイルに、エリーゼは一つだけ方法がありますと不敵に笑います。
その方法とは、エリーゼが手術をすること。エリーゼなら、危険な箇所に一切触れず手術を成功させ、アルバートを助けることができます。
この提案を聞き、ミハイルは絶対にダメだと叫びますがーーー
しかしエリーゼは、私にはそれほどまで難しい手術ではありませんと説得します。
その結果ミハイルはしぶしぶ了承します。そしてミハイルを助手として2人だけで手術を行うことを条件に、それぞれ準備を開始しました。
リンデン、またもやブチ切れる
暗い森の中。アルバートを手術するためにエリーゼとミハイルも病院に向かおうとします。しかし、そこに手術の話を聞きつけた王子が登場します。
王子はどう見ても怒っている様子で「そんな危険な手術をするだと!?」「もし万が一のことがあったらどうする!?」と怒鳴りました。
エリーゼとミハイルが状況を説明しても、聞く耳を持ちません。
そのため仕方がなく、ミハイルは王子の首をつかみます。そして超常能力をつかって王子を気絶させました。
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外科医エリーゼ|今回のネタバレ感想&おさらい
ネタバレ感想|この世界の医療レベル
本話を読んで、改めてこの世界のヤバさが判明しましたね。
ミハイルの「手術ってとりあえず体を切ればいいんでしょ?」という台詞。この世界の医療レベルの低さをこれでもかというほど実感しました。そんな訳ない。そんな訳ないよ、ミハイル…!
でもこの世界だと、一般人にとっては多分この認識が普通なのでしょうね。むしろ常識人のミハイルですらこの認識となれば、他はもっとアレな可能性もあります。
エリーゼがこの世界に再転生してくれて、改めて良かったなと思わされるシーンでした。