『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。89話のストーリーを紹介します。
前回のラストでは元素の精霊が登場し、さらにこの精霊は主人公の体に2つの魂が入っていることを一目で見抜きました。
果たして主人公は、精霊を味方に付けられるのでしょうか?
元素の精霊により、ルペルシャの秘密が明らかになる
元素精霊は主人公に興味を示す

・主人公=主人公
・本物のルペルシャ=ルペルシャ皇女
元素の精霊によれば、主人公のように記憶が歪んだ人間は初めて見たそう。そのことに興味を示した精霊は、ほんの少しだけ記憶を覗き見したいと言い出しーーー
次の瞬間、主人公を夢の世界に落としました。
ルペルシャ皇女は実は〇〇だった
夢の世界に落ちると、主人公の眼前には『ルペルシャ皇女が生まれたときの出来事』が映像として流れます。
そしてこの映像により、ルペルシャ皇女が実は双子だったこと判明します。
主人公は原作を読んだはずなのにこの設定を知らなかったので、もしかして記憶が誰かによって操作されているのは…とひどく混乱します。
するとその時、元素の精霊は囁きました。
精霊によれば、ルペルシャ皇女は体を譲るとき主人公の記憶を操作したそう。つまり意図的に、双子という事実を隠したのです。
けれどなぜ彼女がそんな事をしたのか原因が分からないまま、主人公は現実世界へと引き戻されるのでした。
双子という事実に、なぜか胸が痛くなる
現実世界に戻ると、元素の精霊はつづけて語ります。
主人公には『精霊親和力』という極めて珍しい能力が備わっており、この能力を持つ者は代価を払わなくても精霊を呼び出せるそう。


しかし主人公はそれどころではありません。ルペルシャ皇女に双子の妹がいるという事実が、なぜか涙が出るほど辛かったのです。
すると心配した元素の精霊が、助言を与えてくれました。
- 主人公の魂はとても不安定なので、ルペルシャ皇女の魂を体に呼び戻せば主人公の魂は永遠に消える
- けれど、それを防ぐ方法が一つだけある
- それは最後の瞬間に『精霊の力を持った人間』を探すこと
断言はできませんが、そうすれば主人公が助かるかもしれない…と元素の精霊は言います。そして主人公の目元にやさしくキスをすると、精霊は姿を消すのでした。
主人公は泣きながら、人工精霊のゼンに相談する
ゼンからの助言
その後、主人公は泣きながらゼンに相談しました。
彼女はただルペルシャ皇女を助けたいだけなのに、正しい道を歩んでいるのか分からなくなったのです。なにせ今の彼女は、自身の記憶さえ信じられない状態ですから。
するとゼンは、例え間違っていようと歩みを止めることはできないと励まします。
その言葉を聞いた主人公は元気が出たのか、目に涙を浮かべながらも微笑むのでした。
悪女が恋に落ちた時89話のネタバレ感想|ルペルシャと主人公の関係
89話のおさらい

89話にして、ルペルシャ皇女に双子の妹がいると判明しました。
今までそんなフラグはなかったのに、ここに来て新たな設定が追加されたので後付けっぽく感じてしまいますが・・・
それはさておき、イラストを見たところ双子の妹は茶髪でした。そして主人公の髪の色も茶髪。さらに主人公は、ルペルシャ皇女により記憶を改ざんされています。
これらの情報から察するに、主人公=ルペルシャの双子の妹である可能性が浮上しました。
ザックリ説明すると、主人公は今まで小説の世界に入り込んだと思っていたけれど、本当は彼女もこの世界の住人だったという訳ですね。
けれど主人公は何らかの理由で体を失った(つまり死亡した)ので、ルペルシャは双子の妹にその体を明け渡した。そう考えるとストーリーが自然に繋がります。
だから主人公は、ルペルシャが双子だという事実を知ったときボロボロ泣いていたのでしょう。
ルペルシャの態度はフラグだった?
そもそも今までは、なぜルペルシャが主人公に自分の体を明け渡したのかその理由が不明でした。
分かっている事と言えば、ルペルシャは素っ気ない態度を取りながらも主人公の幸せを望んでいるという事だけ。
けれど上記の説であれば、その理由付けとしても妥当なのかなと思います。
89話のラストで、謎の男性が登場
89話のラストで、バヌス家の現状が少しだけ描かれています。
銀髪の美しい男性がつらつらと何かを話し、元素魔法使いたちは彼の前で震えながら報告をする…というシーンでした。
状況から推測するに、この銀髪の男性は元素魔法使いたちが恐れるほどの存在であることが分かります。
もしかすると彼こそが本作におけるラスボスなのかもしれませんね。