『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。72話のストーリーを紹介します。
ルペルシャは撮影会を行うため、親しい人たちを招いてお茶会を開きます。メインキャラとサブキャラがほぼ全員集合する貴重な回なので、いつも以上に絵面が豪華です。
果たして撮影会は成功するのでしょうか?ストーリーの続きを見てみましょう。
目次
お茶会にみんなが集合したので、ルペルシャは撮影会を提案する
不穏な雰囲気のダニエル

ダニエルから怪しげな雰囲気を感じ取り、ルペルシャはつい後ずさります。
そして返事をできずにいると、そこにタイミングよく他の招待客―――イビエン令嬢とソフィア(=マルシェンヌ令嬢)が到着したと連絡が入ったので、彼女は2人を迎えに行きました。
みんなで撮影会をしよう!
その後パーティーには、兄・ラビロフとその側近・ガイル侯爵も参加して、みんなで楽しいひと時を過ごします。
そしてルペルシャは改めて参加者のみんなを見ると、満足げな顔をしました。
全てのキャラクターの不幸フラグをほぼ回収し、さらに今のラビロフは原作と比べると完全に天使。ここ数カ月間の努力は無駄ではなかったのです。


しかしその時、めまいが彼女を襲います。
そのため全員が心配しますが、ルペルシャはすぐに笑顔を作って平気なフリをします。そして本日の目的を果たすため、例の【記憶を絵に残す石】を取り出しました。
「今日皆さんを招待した理由は、実はもう一つあります。これを使えば相手に会えなくなった時にいつでも会って、記憶することができます!」
ルペルシャは目を輝かせながら、石のすばらしさを説明しますがーーー
その瞬間、みんな悲しげな顔になります。先ほどまでの楽しい雰囲気はどこへやら、お通夜のように暗くなったのです。
突然の沈黙に、ルペルシャは戸惑う
(まさか…誰もやりたくないのかな?私のかわいい子たちが、綺麗な顔をしわくちゃにしている。私、私は…こんな表情が見たくて提案したのではないのに…)
ソフィアに至っては泣きそうなので、ルペルシャはみんなが嫌がっているのだと勘違いします。そこで仕方がなく、撮影会を中止することにしました。


「ごめんなさい、皆さん。余計なことを言いましたね。私は皆さんと、こうして一緒に会えただけでも嬉しいですから」
しかしその瞬間、ソフィアが立ち上がってルペルシャの手をギュッと握ります。そして真っすぐな瞳で、ぜひ写真を残しましょう!と言いました。
「殿下!あの、残します。殿下に喜んでいただけるなら、この身を捧げて喜んで残します!」
彼女の言葉を皮切りに、他のみんなも協力すると言い出します。そしてその後は、全員で笑いながら撮影会をするのでした。
ダニエル視点|ルペルシャの心を知るたびに想いが深まる
ルペルシャへの想い
1人で会場を出たダニエルは、ルペルシャの先ほどのセリフを思い出します。
美しい記憶を物体として残したいというあの言葉。彼女はそれがどういう意味なのか分かっていないのでしょう。それを持つようになるのは彼女自身ではなく、彼女が去って残された人々だという事実を。
(そんなあなたの心を美しいと言うべきか、愚かだと言うべきか。人の感情がない人工精霊の混血である私には、完全に理解できない)
けれどダニエルは彼女の感情のこもった涙を回収するたびに、その暖かで自由な心を知り、彼女に生きてほしいと感じるのです。
するとそこにヘレイスが現れて、情報ギルドからルペルシャに関する連絡が入ったことを伝えます。するとダニエルは、早急に対処しなければ…と呟くのでした。
まとめ|悪女が恋に落ちた時・72話のネタバレとおさらい
72話のネタバレとおさらい

ルペルシャはオタ活の一環として、みんなの美しい姿を絵に残したいと考えました。多くのファンがそうであるように、推しの写真を眺めて楽しい気持になりたかったのです。
そのために撮影会を提案したワケですが、いかんせん言葉のチョイスが悪すぎました。
「相手に会えなくなった時にいつでも会える」
こんな言い方をしたせいで、カインやユジンたちはルペルシャ亡き後のことを想像してしまいます。
ルペルシャが逝去した後、今日残した写真を見ながら彼女を思い出す・・・そんな悲しいシーンを想像したのかもしれません。
だからこの時、誰もが悲しそうな顔をしていました。言い換えれば、それだけ皆は彼女のことを好いているのです。
けれどルペルシャはみんなの気持ちが分からず、写真撮影が嫌なのかな?とズレたことを考えます。無自覚って怖いですね。