『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。20話~21話までのストーリーをまとめて紹介します。
夜中に散歩をしていると、庭でカインと鉢合わせたルペルシャ。見かけによらずシャイな彼に、優しく微笑みかけますが…
今後、彼との仲は進展するのでしょうか?感想を交えながら、ストーリーを紹介していきます。
目次
20話ネタバレ
カインの正体

夜の散歩中、偶然にもカインと鉢合わせたルペルシャ。笑顔で彼に挨拶をすると、どこかで怪我をしたり死んだりしないでほしい…と伝えました。
何を隠そう、カインの正体はヴァンパイアと人間のハーフ。
生まれのせいで心に闇を抱え、原作でも”暗い結末”を迎えていました。
おまけにカインは意外と気弱なため、ルペルシャは心配していたのです。イケメンが傷つく姿など、見たくありませんから。
カインの悲しい過去
いつまでも元気でいてほしい。そう言って微笑むルペルシャに、カインは”昔話”をします。彼はまじめな顔で、昔話についてどう思うか尋ねました。


昔話を聞いたルペルシャは、きっぱりと言いました。
その子はすぐに、相手から離れるべきです。本当の友達は、そんなもの欲しがりませんから。
その言葉にカインは目を見開きます。
ルペルシャの願いを叶えようと決意したカイン
昔話を終えたカインは、唐突に「明日は私とユジンが同行します」とルペルシャに告げます。
またこの時、何があっても皇女様の望みは叶うでしょうと言って、去っていきました。
ルペルシャは言葉の意味がわからないものの、彼が自分を思ってくれたのだと察します。その事に、ふわりと笑いました。
そして翌日。
ルペルシャに外出許可が出ました。ようやく皇女宮の外に出られるのです。もちろん周囲は反対しましたが、カインとユジンが説得をしてくれました。


はじめての外出に、ルペルシャは大喜び。泣いて心配するロックスに、お礼を言いながら抱き着きます。
そして勢い任せに、ユジンとカインにも抱き着きました。
ぎゅうっと抱きしめられ、驚くユジン。カインに至っては、赤面しています。
外出許可が出たのは、カインのおかげ
ユジンによると、外出許可が下りたのはカインの努力あってのこと。周囲を必死で説得してくれたそうですが…
暴露されたカインは赤面。
一方ルペルシャは、恥ずかしがるカインの可愛さに衝撃を受け…そのまま気絶しました。尊くて倒れたのです。


突然倒れたルペルシャを、周囲はひどく心配します。
そんな中、ルペルシャは心に誓いました。後回しにしていたカインの問題を、すぐに解決しようと。
21話ネタバレ
カイン視点
カインは最初、ルペルシャを利用するつもりでした。
何故なら、憎きラビロフに最もダメージを与えられるのが彼女だから。カインにとって、彼女は切り札だったのです。
しかし結局、ルペルシャを利用できませんでした。彼女の眼差しに、か弱い母の姿が重なって見えたのです。
さらに実際にあったルペルシャは、想像とは違い陽だまりのような人。彼女の温かい言葉で、カインの心は随分と軽くなったのです。
それこそ、命ある限りそばで仕えようと誓うほどに。


ルペルシャによるカイン攻略計画
カインを攻略するため、ルペルシャは早朝に空地へと向かいます。この時間なら、彼は空き地でトレーニングをしているので2人きりで会話ができると思ったのです。
そして空き地に到着すると、そこには1人きりで剣をにぎるカインの姿が。彼女はルペルシャの姿に驚きながらも、肌寒いからと自分の上着を貸してくれました。
その優しさと麗しい微笑みに、ルペルシャはメロメロです。

カインを攻略するため”魔法の言葉”を使う
カインによると、彼はこの空き地で”心”を鍛えていたそう。
彼の心には根深いトラウマがあり、慰められて消えるほど単純なものではありません。そのためカインは、心の修練を行っていたのです。
この事実は、もちろんルペルシャも知っています。なにせ原作を読みましたから。そこで彼女は、カインの心を軽くする魔法の言葉を言いました。
「もし心が苦しいなら、ゆっくり休んだ方がいい」と。
実はこのセリフ、原作でヒロイン・アリエルが言っていた言葉。このセリフに彼は救われ、主人公に恋をしたのです。
つまり。
ルペルシャが先にこのセリフを言えば、彼がアリエルに惚れることは無いのです。
『悪女が恋に落ちた時』20~21話までの感想
20話感想|カインを早く保護してほしい件

カインの正体は、なんとヴァンパイアでした。ただし純血ではなく人間とのハーフ。おまけに望まれない子供だったので、1人寂しく幼少期を過ごしたそう。
おまけに原作では、ラビロフに騙されて利用されて不幸になって…
カイン、不憫すぎません?一刻も早くラビロフから隔離しないと。保護案件ですよ。

というかカインは、人間の血とか見ても大丈夫なのでしょうか。血を見たらうっかり嚙みついちゃう…みたいな設定があったら、もう頭を抱えますよ。管理人が。
あんなに真面目でピュアな良い子が、不幸になるルートは見たくありません。ルペルシャには、早急にカインを保護してほしいですね。
考察|ラビロフの儀式について
カインの昔話によると、彼は皇太子(ラビロフ)に血肉と心臓を渡したようです。恐らく、何らかの儀式を行ったものと思われます。
心臓なんて超重要なものを使う儀式となると、ラビロフが行ったのは効果の強い儀式なのでしょう。
管理人のファンタジー知識だと、この手のパターンは服従・隷属系の儀式が多いイメージです。
心臓を渡す=命を握られる、と同意ですから。とりあえず、まともな儀式ではないでしょう。すごく邪法くさい。
しかも儀式を行う時、カインは笑顔で応じてしまいます。ラビロフの「友達になってやったから心臓をくれ」という残酷な願いに対して、ニコニコしながら答えるんです。
このシーン、地味にキツい。

この昔話を聞いたルペルシャは「それは友達じゃない」と断言します。カインの話を真剣に聞き、相手から離れるべきだと主張しました。
ありがとうルペルシャ。君は管理人の代弁者だよ。もっと言ってやれ。
そして彼女の言葉に、カインも感化されます。多分ルペルシャの真剣さ・思いやりが、彼にも通じたのでしょうね。
だからロックスたちを必死で説得して、ルペルシャの願いを叶えたのかなと思います。
ある日、望まれない子供が生まれました。その子はいつも1人きりでしたが、初めて友達ができて大喜びします。
しかしある日、友達は言いました。お前の望みどおり友達になってあげたから、代わりに血肉と心臓を差し出せと。
子供はその願いに応じてしまい、大人になってから「利用されていた」と気付いたのです。