『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。22話~23話までのストーリーをまとめて紹介します。
カインを攻略するため、ルペルシャは”魔法の言葉”を使います。そうすれば、彼はヒロイン・アリエルに惚れることなくBADENDを回避できるだろうと考えたのですが…
ルペルシャの計画は成功するのでしょうか?感想を交えながら、ストーリーを紹介していきます。
目次
22話ネタバレ
”魔法の言葉”を使い、原作のストーリーを改変する

心が辛いなら休めばいい。
ルペルシャは”魔法の言葉”を告げると、カインの頭をよしよしと撫でました。つま先立ちになり、子犬のような彼を撫でますが…
カインは硬直し、目をカッと見開いたまま無言。
その様子にルペルシャは「やりすぎた!」と思い、手を引っ込めました。そして別れを告げると、皇女宮へと戻っていきます。
兎にも角にも、これで目的は果たせました。
今後アリエルから似たセリフを言われても、原作のように彼女の虜にはならないでしょう。
カイン視点
カインの悲しい過去を知るものは、誰1人いません。もちろん皇帝も、ルペルシャも知らないはずですが…
なぜか彼女は、全てを把握したかのように大丈夫だと微笑むのです。おまけに彼女の言葉は、ひどく胸に刺さります。
カインはそれが不思議でした


硬直するカインの元に、ユジンが現れる
ルペルシャとカインが逢瀬をしていた時。その様子を、木の枝に座りながら眺める人がいました。
実はルペルシャが皇女宮を出たときから、ユジンが後を付けていたのです。もちろん2人の会話もばっちり聞いていました。
ユジンは木の枝から飛び降り、カインの前に姿を現します。
そして、ルペルシャの容態が悪く見える事。また皇女宮では”皇女の死期が近い”との噂さがある事を伝えました。
カインはその言葉を聞き、1つの可能性に思い至ります。ルペルシャはいつも苦痛に耐えているからこそ、カインの悲痛な思いに気づいたのではないか…と。


ルペルシャは今後のため、資金繰りをする
ルペルシャはお忍びで外出するため、侍女に平民用の服を用意してもらいます。
またその際に、皇女名義のサロンを処分するようメイド長・エマに頼みました。
というのも、原作がスタートするとサロンが潰れて大損をするから。
今は繁盛しているものの、後に裏通りのサロンが有名になって、ルペルシャのサロンには人が来なくなるのです。
それに、何をするにも資金が必要。イビエン令嬢と親しくなるためにも、資金があれば好都合でしょう。
だからルペルシャは、メイドたちに「サロンを持っていても意味が無い」と伝えたのですが…この言葉により、また新たな誤解が発生してします。
23話ネタバレ
メイドたちの誤解が加速する
ルペルシャの言葉を聞くと、メイドたちは悲痛な表情になりました。というのも「サロンを持っていても(老い先短いから)意味が無い」と捉えてしまったのです。


予想外の反応に、ルペルシャは不思議そうな顔をしますが…メイドたちがすぐ仕事に戻ったので、深く追求しませんでした。
いざブランチェット街へ
ルペルシャ・カイン・ユジンの3人は平民服に着替えて、皇女宮の外へと出発しました。
目的地は、皇宮前のブランチェット街。
原作にてアリエルは、ブランチェット街で重要人物をまとめて虜にしたのです。その中には、お目当のイビエン令嬢も含まれていました。
重要人物をまとめてホイホイするなど、あり得ない展開。その事を思い出し、ルペルシャは苦笑いしますが…
そのおかげで、近場で”サブキャラに会う”という目的を果たせるのです。
目的①役所でサロンを売却
まずルペルシャは、サロンを売却するため役所を訪れました。ユジン&カインは扉の前で待機し、役所での手続きはルペルシャ1人で行います。
職員はのんきに居眠りをしていたものの、相手がルペルシャだと気づくと迅速に処理を行いました。またこの時、ルペルシャは職員に”黒い洞窟”について尋ねます。
・・・
手続きを終えて外に出ると、ユジンは心配そうな表情でした。というのも、噂のせいでルペルシャが嫌な思いをしたのでは…と懸念したのです。
しかし彼女は平然としていたので、ユジンは安心して笑顔に戻ります。
目的②大衆酒場
次に一行が訪れたのは、大衆酒場。屈強な男たちが豪快に笑いながら、酒を煽っています。
ルペルシャとは無縁な場所なので、カインは困り顔で「何故ここに来たのか」と尋ねました。
するとルペルシャは照れながら、酒を飲んでみたいと答えます。実はこの酒場、原作で酒がおいしいと記載されていたのです。
その反応に、護衛の2人は一瞬だけ沈黙。しかしユジンはすぐに微笑み、快諾してくれました。
『悪女が恋に落ちた時』22~23話までの感想
22話の感想:カイン攻略について

ユジンと比較すると、カインはあっさり攻略できましたね。
彼は打算があってルペルシャに接近したものの、元々は素直でやさしい性格。さらに自分の母親とルペルシャを重ねていたため同情的でした。
つまりルペルシャが動く前から、カイン攻略のフラグが立っていた状態。
そんな状況で、ヒロインの”魔法の言葉”を使ったワケですから…あとはお察しです。
ルペルシャは無自覚ですが、彼女の言葉はばっちり刺さりました。
この時点で、カインにとってルペルシャは特別な存在になったとわかりますね。
ただ個人的には、ここまでカインに干渉するなら責任をもって彼を幸せにするべきだと思いました。
ルペルシャが彼の人生に介入したことで、原作よりはマシな展開になりそうですが…中途半端な優しさは、結局のところ人を傷つけます。
人によって意見が分かれる部分ですが、管理人は責任を持てないなら干渉すべきでないと思いました。
原作小説について思う事
この漫画は、”主人公が読んでいた小説”が舞台になっています。本編でも度々、小説のストーリーが紹介されていますが…
主人公の反応を見るに、原作小説はガバガバ設定だった様です。
サブキャラは全員、アリエル&皇太子の引き立て役。そしてブランチェット街では、アリエルが重要キャラをまとめて虜にするというスピード展開。
客観的に見れば、ツッコミどころ満載ですよね?
言うなれば、原作小説は若者ウケを狙った中身のないストーリーだったのでしょう。
キャラクターは魅力的だけど、ストーリーで何もかもが台無し。現代日本でもよくあるタイプの作品です。多分、そんな感じの小説だったのかなと思います。
だからこそ主人公も、小説を完読したとき怒って破り捨てたのでしょう。