漫画『義家族に執着されています』の87話のネタバレと感想です。
ペレシャティは福祉事業の失敗から立ち直れず、ずっと落ち込んでいました。するとある日、テルデオは彼女を雪山に案内します。どうやら何かを見せたいようですが……この先どうなるのでしょうか?
ペレシャティの在庫品は、大公領で有効活用されていた
在庫品、まさかの使い方をされる
ペレシャティたちが雪山を進んでいくと、労働者が大きなネジ(30㎝以上ある)を使って工事をしていました。
実はこのネジ、彼女が福祉事業で作った物。なお労働者は「氷河にネジの胴体を埋め込めるので釘よりも丈夫だ」と喜んでいますがーーー
この光景を見たペレシャティは絶句しました。なぜならその品物はネジではなく、”神の杖”を模した宗教品だったからです。
福祉事業はムダではなかった
思わぬところで在庫品が役立っていた。
ペレシャティはその事実を知ったあとも複雑な気持ちでした。福祉事業を自分の力で成功させたかったのに、結局はテルデオに全て解決してもらったからです。
そのため夜眠れずにいると、彼が来たので2人はチェスで勝負することに。その際、ペレシャティは少しだけ愚痴を言いました。テルデオは何でも上手にこなすのに、自分は結果を出せていない。彼女はそう話したあと苦笑しますがーーー
テルデオはそれを否定します。
ペレシャティの意図とは違っても品物はテルデオにとって必要だったし、そもそも事業のやり方を間違ったのではなく品物の使い方が違っただけだ。それに夫婦なのだから、互いに助け合えばいい。
彼は淡々と、そう話すのでした。
87話のストーリー補足|例のネジについて
例の在庫品について
ペレシャティは福祉事業を始める際、貴族と聖職者に品物を買ってもらおうと考えていました。そのため販売品のほとんどは宗教に使うロウソクなどで、今回登場したネジ(もとい神の杖)もその1つです。
けれどテルデオはその杖を見て「丈夫そうだ」と考え、工事現場での活用を思い付いたそう。ネジとして使用すれば、吹雪いても崩れない標識を立てられるでしょう。
発想の転換って大事ですね!
ネジは人命救助にも使われる
ペレシャティは在庫品に頭を悩ませていましたが、これらは現在、大公領で有効活用されています。労働者はあのネジを看板工事に使用すると言っていましたが、その他にも人命救助などに使用されています。
ペレシャティの意図とは違うけれど、結果的には本来の用途よりもずっと役立つ使い方をされている印象です。
義家族に執着されています|今回のネタバレ感想
ネタバレ感想|理想の夫婦、ここに誕生!
ペレシャティは今まで、テルデオが助けてくれたのは夫婦契約があるからだと考えていました。在庫になった品物は、すべて価値のない模倣品。そんな物を買い取ってくれる理由は他にないと考えたのでしょう。
けれどテルデオは同情心や義理から、在庫を買い取ったのではありません。大公領にとって必要だから購入したのです。
また87話にてテルデオは「ペレシャティのやり方は間違っていない。夫婦なのだから互いに助け合えばいい」と言っています。妻を励ましている訳ではなく、思ったことをただそのまま口にしたようです。
テルデオが出来ない事はペレシャティがやって、今回のように彼女ができない事はテルデオがやる。そうやって助け合っていけば、きっといい結果が生まれるだろう……というのが彼の意見。
これ、とても素敵な言葉ですよね。
ペレシャティもこの台詞が心に響いたらしく、最後のシーンではわずかに頬を赤らめていました。