漫画『義家族に執着されています』の53話のネタバレと感想です。
ラピレオン家の大人たちは現在激怒しており、グローリアはいじめっ子とその保護者たちを通報すると言い出しました。
セルフィウスの問題は無事に解決するのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
通報しようとするグローリアと、それを止めるペレシャティ
ペレシャティは通報を止める
グローリアは加害者たちを通報するよう命令します。しかしペレシャティはそれを止めて、今回のことをアカデミー側で解決させるよう提案しました。
なぜならイジメ問題を家門同士の争いとして処理すれば、ラピレオン家のイメージが悪くなると考えたからです。
ラピレオン家が戦場だけでなく社交界でも影響力を誇示するとなれば、貴族を抑圧するような印象を与えかねません。
だからこそ彼女は、セルフィウスの未来のためにも平和的な方法を提案したのです。
アカデミーと皇室の力を借りることに
グローリアは少し悩むも、結局のところペレシャティの提案を承諾します。
そして翌日、ラピレオン家はアカデミー宛に手紙を送って皇室にも仲裁を頼みました。
その結果アカデミーでは、問題解決に取り組むグループ(皇居大臣・神官・アカデミー校長・保護者理事会で構成される)が結成され、最初の会議ではセルフィウスの問題について議論されました。
なお会議での報告によれば、加害者であるトレレン伯爵家とデニール伯爵家は退学処分になり領地に戻るそう。さらに公職から退き、罰として皇室から補償金も要求されたそうですがーーー
問題がすべて解決したはずなのに、ペレシャティの憂いは晴れないのでした。
セルフィウス視点|あれ以来、テルデオを避け続けている
テルデオ、甥に避けられる
その後もセルフィウスは、アカデミーに通い続けます。ペレシャティは休んではどうかと心配するも、彼は授業についていけなくなるからとその提案を断ったのです。
なお現状、セルフィウスはテルデオを避け続けています。
会っても会話せず食事も別々に食べるほどなので、テルデオは落ち込んでいました。
不良少年に文句を言う
セルフィウスは休み時間に入ると、校庭で昼寝をしていたサボり少年に「君のせいで困ってるんだ」と文句を言いに行きました。
というのもセルフィウス視点だと、彼がペレシャティにいじめの件を密告したせいで家族仲がこじれた…という状況だからです。
すると話を聞いた不良少年は驚いて、セルフィウスに事のあらましを説明しますがーーー
その時、いじめっ子の1人であるロレンバ男爵の息子に声をかけられました。
まとめ|義家族に執着されています53話のネタバレと感想
53話の補足|ペレシャティの優れた判断について
セルフィウスの問題については、最終的にアカデミー側を頼って解決することになりました。
なおグローリアは通報する気満々でしたが、個人的にはペレシャティの判断の方がベターだと思っています。
ラピレオン家が直接いじめっ子たちに報復した場合、貴族の中には「権力を利用して歯向かう者たちを排除している」という見方をする人もいるでしょう。
悪いのは圧倒的に加害者側ですが、うがった見方をする人はどこにでもいますから。
なので余計な噂が立たないようにするなら、ラピレオン家が直接報告するのは避けるべき。あくまで『アカデミー側の判断により加害者は罰を覆受けた』という形で事態を収めるのが妥当でしょう。
ネタバレ感想|責任感が強すぎるセルフィウス
セルフィウスに文句を言われた時、サボリ少年はかなり驚いていました。というのも彼は、セルフィウスに感謝されていると思っていたのです。
自分がペレシャティに密告したおかげで問題が解決したので、まさか迷惑がられるとは思っていなかったのでしょう。
「感謝はいらない。別にお前のためじゃなくて、あいつらが煩くするのを見たくなかっただけだから」
引用元:『義家族に執着されています』53話 サボリ少年のセリフ
このシーンでセルフィウスは「自分は我慢できるのに他人がでしゃばったせいで状況がこじれた」的なセリフを言っていましたが、かといって少年が悪いかというと全くそんな事はありません。
個人的に、少年は正しい判断年をしたと思っています。むしろ考え方が間違っているのはセルフィウスの方なのかな…という印象です。
そもそも彼の「自分が我慢すれば大丈夫」という考え方。これが良くない。
人間はストレスに耐える時にこういう考え方をしがちですが、これだと結局のところ加害者側が調子に乗るだけで状況は変わりません。被害者側がどんどん辛くなるだけです。
それに今回のケースだと被害者…つまりセルフィウスが頑張ったところで根本から解決するのは難しかったでしょう。
だから他人を頼っても良いんですよ。むしろその方がいい。もっと周囲に甘えたって構いません。
けれどセルフィウスは責任感が強くまじめな子だから、そういう考え方にはならないのでしょうね。じれったい…!