『再婚承認を要求します』原作小説203話~204話のネタバレと感想です。
偽皇女だと思われていたグローリエムが、実は本当の皇女かもしれない。しかしソビエシュが捜索隊を出すも、彼女はすでに盗賊団に攫われていたーーーというのが前回の話でしたね。
地獄のような展開ですが、救いはあるのでしょうか?
203話の概要|娘が行方不明になり発狂する
行方不明のグローリエム
グローリエムは盗賊にさらわれて行方不明になりました。捜索しても見つからず、騎士からその知らせを聞いたソビエシュは恐怖に襲われます。
盗賊に殺されたのでは?どこかに奴隷として売られるのでは?
ソビエシュは最悪な状況をいろいろと想像してしまい、仕舞には耐えられなくなって酒をひたすら飲み続けました。
血まみれの子供服が見つかる
数日後、森でグローリエムの服が発見され、その服には血が付着していました。
実のところ、これは常時泉が用意したダミーです。赤ん坊はすでに死んだと思わせるため、首長のケルドリックがわざと作らせたものですがーーー
それを知らない騎士たちは、まんまと騙されてしまいます。
なお報告を受けたソビエシュは、血の付いた服を抱き締めながら涙を流し、壁にひたすら頭を叩きつけました。自分も娘のもとに逝きたかったのです。
それこそ秘書たちが押さえつけても止まらず、結局のところ、騎士の1人が処罰覚悟で気絶させるまで続きました。
ラスタの幻影が現れる
その後ソビエシュは寝室で目を覚ますも、相変わらず泣き続けました。そしてこの時、彼は幻覚を見ます。
ナビエが廊下を歩いており、それを血まみれのラスタが屋根の上から見下ろしているのです。さらにラスタはナビエ目がけて飛び降りたのでーーー
ソビエシュはそれを止めるため、自分も窓から飛び降りました。
ラスタがナビエ目掛けて飛び降りたのはあくまで幻影です。全てソビエシュが見た幻覚。そもそもナビエは今、西大帝国で意識不明の状態ですから。東大帝国にいるはずありません。
けれどソビエシュはそれを幻影だと理解できず、止めようとして窓から飛び降りました。なので今ごろ、彼は怪我をして意識を失っているはずです。
204話の概要|ソビエシュは奇妙な夢を見る
夢の中で、女の子に出会う
ソビエシュは夢の中で、女の子を見つけます。その子は早くこちらに来て欲しいとせかすので、彼は女の子のもとに行こうとしますがーーー
そのときナビエに引き止められたので、彼は「ナビエは生きていて、子供のところに行けば死ぬのだろう」と思いました。
しかし彼は「あなたは、あまり早くこちらに来ないように」と言って、ナビエの手を離して子供のもとに向かうのでした。
ナビエ視点|回復魔法により復活する
エベリーに回復魔法をかけてもらったおかげで、ナビエは目を覚まします。なお目覚めたとき真っ先に視界に映ったのはハインリの泣き顔でした。
またこのとき彼女は、妙な夢を見ていたことを思い出します。ソビエシュが真っ赤な女の子と手を繋ぎながら妙な方向に行こうとするので、彼を捕まえようとしたのです。
けれど彼は結局どこかに行ってしまい、彼女はなぜか喪失感を覚えました。
再婚承認を要求します・今回のネタバレと感想
203話のネタバレ感想
常時泉は、養子がほしくてグローリエムを誘拐しました。連れ去るときも乱暴な扱いはせず「俺の娘♪」と歌ってあやしています。
本編はえらい事になってますが、グローリエムは無事です。
だからソビエシュの心配は杞憂だし、今頃グローリエムは常時泉たちに可愛がられているのでしょう。常時泉はたくさん悪事を働いていますが、基本的に子供には優しい盗賊です。
ソビエシュ視点だと地獄ですが、メタ視点で読めばそこまで悲劇ではないので安心してください。
とはいえ、それが分かっていても今回のストーリーはキツイですよね。
とくに子供がいる女性だと、ソビエシュの心境を想像して辛くなったのではないでしょうか。自分の過ちにより子供を失うなんて、もう辛くて生きていけませんよ。
204話のネタバレ感想
あの夢は一体、何だったのでしょうか?
ただの夢にしては奇妙な点が多いですし、ナビエの夢とリンクしているあたり、伏線か比喩であることは間違いないはず。
ソビエシュがどこかに行ってしまったのは次回への伏線だと分かりますが、問題はあの女の子。あの赤い女の子はいったい誰だったのか?ソビエシュの口ぶりから“あの世側”の住人だと思われますが……
グローリエムはこの時点でまだ生きているので除外。ラスタだとしたら、なぜ子供の姿で登場したのか分からない。
となると、ソビエシュとは無関係なあの世の住人?たとえば悪魔とか奪衣婆みたいな(ちなみに奪衣婆は、三途の川で亡者から服をはぎとる鬼です。老婆の姿で描かれることが多い)
『再婚承認』には回収されていない伏線がたくさんあるので、この女の子の正体もいずれハッキリするのでしょうか。