漫画『義家族に執着されています』の91~92話のネタバレと感想です。
前回はフィニアスが遺言状を出すという衝撃的な展開でしたね。しかしその後ペレシャティは、あの方法なら彼を救えるかもしれない!と気付きます。一体彼女は、どんな方法を思い付いたのっでしょうか?
91話の概要|フィニアスを助けるための唯一の方法
呪いを〇〇で中和させる
今まで調査した本とドドレア皇女の言動から、ペレシャティはある仮説を立てました。
それは回帰した人々には何らかの痕跡が残り、それが呪いを中和させているのでは?というもの。言い換えれば、違ったタイプの呪術が衝突すると呪術は中和されて無効化されると考えたのです。
もしこの仮説が正しいなら、例の足かせがフィニアスの発作を防いでくれるでしょう。
仮説を聞いたフィニアスは試してみる価値はあると言いますが、一方でミアは大反対。足枷のせいで死期が早まるかもしれない。いい加減なことを言うなとペレシャティを罵ります。
そして結局、この件は保留。あとの判断はテルデオとフィニアスに任せて、女性2人は部屋を出るのでした。
ミアは敵意をむき出しにする
部屋を出た後、ペレシャティはミアから「部外者のくせに余計なことを言うな」と散々文句を言われます。
しかし間もなくして、部屋からテルデオが出てきます。服に血が付着しているので、フィニアスの3回目の発作が始まったのでしょう。
そのため彼女は足枷を持ち、急いで先ほどの部屋に戻ります。するとそこには吐血して血まみれのフィニアスーーー意識が薄れて今にも亡くなりそうな状態―ーーが倒れていました。
92話の概要|呪いを無効化できるのか?テルデオの決断
足枷の効果
ペレシャティとミアは足枷を付けるかどうかで取っ組み合いのケンカをします。
しかし結局はテルデオの判断により足枷を使用することになり、その結果、瀕死だったフィニアスは意識を取り戻します。
またその後は山場を越えて、幸いなことに状態が回復しました。彼は3回目の発作を無事に乗り切ったのです。
ダニエルから忠告される
しかし後から事情を聞いたダニエルに、ペレシャティは注意されました。結果が出たからよかったものの、ラピレオン家の事情にあまり口出ししてはいけない…と。それは彼女を心配するがゆえの言葉でした。
恩知らずなミア
さらにその後、ペレシャティはミアに呼び出されて忠告されました。ミアの経験から言わせれば足枷を使うのは本当に危険な策だったそう。
「私がラピレオンで住んでいた体験・時間。そして医者としての常識から考えると、それは本当に危険に感じられたからです。妃殿下が成功したからここに無事にいらっしゃるのであって、失敗したらすぐに追い出される羽目になったでしょう。お分かりですよね?」
引用元:義家族に執着されています92話
しかしペレシャティは怯まずに、自分にも覚悟があったと真っ向から言い返します。今までラピレオン家の人々を見てきたので、彼らに苦しんでほしくないのです。またこのように喧嘩を売られるなら黙っていられないと反論すれば、ミアは声を荒げますがーーー
そのとき背後から、ミアを咎める声が聞こえます。振り返ると、そこにはフィニアスが立っていました。
義家族に執着されています|ネタバレ感想とストリー補足
ストーリー補足|彼は前々から死を悟っていた
フィニアスは前々から、自分の死期が近いことを知っていました。
大公領に来たのも、呪いを調べるためではなく本当はペレシャティたちにアイレットを任せるためだったようです。
大公領編では度々フィニアスが悩む描写がありましたが、子育てのことだけでなく死期のことも悩みの種だったのかもしれません。
あの若さで死期を悟り、感情的になることもなく淡々と身辺整理をしてーーー何と言うか、彼の気持ちを思うとやるせない気持になります。
ネタバレ感想①91話の描写について
91話は描写がかなりキツめでした。発作って本当に辛くて、大人でも耐えられないのですね……
正直、ミアがペレシャティに怒る気持ちもわかります。発作が始まったら、少しでも早くラクにしてあげるのが最善策なのでしょう。たとえその結果が死であろうと。
ネタバレ感想②本心ではペレシャティを大事にしていた
前回説明しきれなかったのですが、フィニアスは今までペレシャティのために高い薬を調合していたようです(これは前回ミアが処方箋を受け取るシーンで判明しました)
フィニアスは普段淡々とした態度を取りながら、実はペレシャティのことを大事にしていたことが分かります。
真っ先に自分の死期を報せたのも彼女とテルデオでしたし、今思えば子育てのことを彼女に相談したのも信頼感ゆえかもしれませんね。