『再婚承認を要求します』原作小説158話のネタバレと感想です。
これまでナビエは、生まれてくる子が問題児だったらどうしようと不安に感じていました。しかしハインリとの会話を通じて、どんな子供であれ愛するしかないのだと気付きます。
そして吹っ切れた彼女は、元々進めていた仕事(危険人物のあぶり出し)に着手しますがーーーこの時、妙なことに気付きました。
ナビエ視点|危険人物をあぶり出すために偽の噂を流す
作戦は順調に進むが・・・
ナビエの作戦は功をなし、西大帝国ではナビエが不妊だという噂が広まります(155話参照)
さらにナビエは噂が真実味を帯びるよう、普通のお茶が不妊治療の薬に見えるよう梱包を変えさせていたので、噂は余計に広まりました。その結果、誰もナビエの前で後継者の話をしなくなりますがーーー
この状況は妙でした。なぜなら噂を流した張本人であるカトロン侯爵まで黙っているからです。
そこでナビエは悩んだ末、この件についてハインリにも相談しました。
カトロン侯爵家の事情
ハインリに助けを求めたところ、彼はカトロン侯爵家が現在ひどく揉めていることを教えてくれます。
どうやら皇帝であるハインリを敵に回したことで、妻と喧嘩になったそう。何にせよ、しばらくは曖昧で面倒な状況が続くでしょう。
・・・
彼とそんな話をしていると、ナビエは急に手のひらが痒くなります。そして次の瞬間、ナビエの触れたデスクが凍りつきました。
また無意識のうちに、ナビエは魔法を使ってしまったのです。
妊娠のことで一杯一杯でしたが、魔法が発現したのでナビエは一度魔法学園に行く必要があります。そこで妊娠初期のうちに、2人で学園を訪ねることにしました。
ソビエシュ視点|新聞にまたラスタの醜聞が掲載される
新聞に実父の記事が掲載される
キャッキャと笑う赤ん坊をあやしている最中。
ソビエシュのもとにカルル侯爵が訪ねてきて、真剣な表情をしながら新聞を見てほしいと言います。そこで新聞に目を通すと、隅っこに”際どい記事”が書かれていました。
- 新聞に書かれていたのは、ラスタの実父に関するインタビュー記事。
- ラスタの実父は「娘は平民である自分を恥ずかしく思い、偽の両親を用意した」と主張している。
- なお書いたのは、平民記者のジョエンソン。
これを読んだソビエシュは苛立ちます。こんな記事を書かれたらラスタが奴隷だとバレて、娘の立場が危うくなるかもしれません。
そこで彼はまず記事の真偽を確かめるため、ラスタを訪ねることにしました。
再婚承認を要求します・158話のネタバレと感想
ネタバレ感想①悲運の王女・グローリエム
字数の関係でカットしましたが、158話ではグローリエムを優しくあやすソビエシュの姿が描かれています。
「父上と言ってみろ」という言葉に赤ん坊がバブバフと答えると、ソビエシュは嬉しくなって娘を天才だと誉めそやしていました。本当に娘がかわいくて仕方がないようです。溺愛していますね。
ただこういうシーンを見ると、この子がナビエとの間にできた娘であればどれほど良かったか・・・と思ってしまいます。
いや、ソビエシュが最愛の妻を失ったのは自業自得ですよ?でも子供に罪はないので、幸せになってほしいのです。
けれど母親がラスタである以上、王族として苦労するのは目に見えています。
醜聞まみれの元皇后が母親だなんて足枷にしかなりません。東大帝国初の女帝になるなら尚更です。
つまりグローリエムは、苦労の多い人生を歩むことがほぼ確定しているのです。
そもそもの話、グローリエムが誕生するまでに犠牲になった人が多すぎます。この状況下で、彼女が無能な子に育とうものなら・・・
間違いなく将来、貴族たちに陰口を叩かれるでしょうね。ものすごく優秀な子ならともかく、凡人以下だったら100%悪く言われるでしょう。
この無邪気でかわいい赤ん坊が、親のせいで苦労するのかと思うと悲しい気持になります。
ネタバレ感想②ジョエンソン、やりすぎでは?
ジョエンソンは今回もまた、ラスタを卑下する記事を書きました。目的はもちろん行方不明の妹・デリスを見つけるためです。
デリスの失踪にラスタが関わっているという確信もあったので、彼はこの件が解決するまでラスタから決して離れないと覚悟しているようですがーーー
ここまでくると、ソビエシュがそろそろ動きそうですね。ラスタ単体への攻撃ならともかく、娘にまで被害が及ぶとなれば黙っていないはず。