漫画『今世は当主になります』の119話のネタバレと感想です。待ちに待ったシーズン3が始まります!
前回のラストではルーラックが倒れ、ビエーゼ(フィレンティアの伯父)が当主代理を務めることになりました。
しかしこの男、ギャラハンの事業を横取りしようと企んだり皇室とつるんだりする悪党です。そんな人に当主が務まるのでしょうか?
伯父のビエーゼは当主代理となり有頂天になる
高笑いするビエーゼ
その日ビエーゼは妻と子供たちを執務室に呼び出して、当主代理になったと自慢します。
すると妻も息子のベレサックも大喜びします。ルーラックが倒れたというのに、全く心配していません。しかしそんな中、娘のララネだけは浮かない顔をしていました。
ララネ、ついにキレる
執務室を出た後。ベレサックは「フィレンティアも怪我をして良い事づくめだ」と話しますがーーー
この時、ついにララネが激怒しました。彼女は温厚な子ですが、この時ばかりは眉を吊り上げて「ベレサック!」と弟を怒鳴りつけます。
というのもフィレンティアが怪我をしたのは、倒れそうになったルーラックを救おうとして階段から転がり落ちたから。
そんな彼女を悪く言われたので、ララネが怒るのは無理からぬことでした。
ルーラックを庇った結果、フィレンティアは怪我をする
フィレンティアはベッド生活を余儀なくされる
フィレンティアは怪我をしたため、現在ベッドで生活しています。なおクレリバンが見舞いに来てくれたので、彼女は近況について報告しますがーーーその時、侍女のラウリルが2人に質問しました。
「ビエーゼ様が当主代理になってみんな大騒ぎしていますが、2人とも心配ではないのですか?」と。
確かに彼女の言うとおり、ビエーゼに権力を与えるのは危険なことです。しかし2人はむしろ、この状況を良い事だと考えていました。
なぜならビエーゼが当主代理になれば、仕事を滅茶苦茶にするのが目に見えているから。
きっと今回の件を通して、彼がどれだけ当主にふさわしくないか誰もが理解するでしょう。
だからしばらく様子を見ようと言えば、ロリムは不安そうにしながらも承諾するのでした。
仕事ができない男
そして数日後、フィレンティアたちの予想は的中します。
ビエーゼは仕事ができないうえに報告内容すら理解できないので、たった数日で仕事の関係者に呆れられていたのです。
今世は当主になります119話のネタバレと感想
ネタバレ感想①ぐだぐだな当主代理
待ちに待ったシーズン3!
しかしビエーゼが当主代理になったせいで、1話目からロンバルディ家が悲惨な状態になっています。彼は重要な仕事をかるく扱い、おまけに報告書の内容すら理解できないので関係者たちに呆れられています。たった数日で見放されるって相当ですよ。
しかもタチの悪いことに、ビエーゼは自分が愚鈍だと気付いていません。つまり『自分は仕事ができると思っているタイプの仕事ができない人間』なのです。
たまにいますよね、こういう人。すごく厄介。
大貴族だから相応の教育恐育を受けているはずなのに、どうしてこんな風に育ったのでしょうか。
ネタバレ感想②フィレンティアの狙い
ただし本編でクレリバンが指摘していたとおり、今ビエーゼが当主代理になるのは都合が良いと思われます。
なぜならルーラックが生きているから。
彼の監視がある状態ならば、ビエーゼが業務を滅茶苦茶にしたとしても軌道修正できるでしょう。例えるなら、部下がミスだらけの書類を作ったとしても社長がカバーしてくれる状態。
そしてこの安全な状況の中、関係者たちにビエーゼのぐだぐだな姿を見せつける。そうすれば彼は信頼を失い、当主に就任できなくなるでしょう。
多分、フィレンティアはそう考えているのかなと思います。
ネタバレ感想③ララネの優しさと強さ
初期のララネについては、優しくも不憫な子という印象でした。なにせ末路がアレですから。薄幸の美少女的なイメージが強かったのです。
けれど119話で、ララネは芯の強さを発揮していましたね。
親も弟も身内の不幸を喜ぶタイプの人間で、家族の中で彼女だけがまともです。それは苦しいことで、いつ毒されてもおかしくない状況だと管理人は思うのです。
けれどそんな環境の中、優しさと正しさを保ち続けたララネは本当に強い子だなと。管理人はそう思いました。