漫画『皇帝の子供を隠す方法』の67話~68話のネタバレと感想です。
今回から皇居生活がスタートしますが、テオールはカイゼンが父親だと知らされて複雑な気持ちを抱えている様子。
果たして家族3人は上手くやっていけるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
67話|カイゼンが実父だと知り、テオールの態度が変化する
テオールの心境
こうしてアステルは再び皇居で暮らすことになります。カイゼンは彼女にもテオールにも優しくしてくれて、新生活は順風満帆に進むと思われましたがーーー
実のところ、テオールはこの生活に不満を抱いていました。それこそ朝食のときも、カイゼンと目が合っただけで頬を膨らませて「なぜ陛下がここにいるの?」と言い出すほど。
というのも彼は、カイゼンが実父だという事実に納得していなかったのです。
カイゼン視点|息子に拒絶されて落ち込む
テオールががそんな調子なので、アステルはカイゼンに謝罪します。
すると彼は冷静な顔で、テオールには時間が必要だろうと答えますがーーー実のところ、息子に拒絶されて内心ショックを受けていました。
68話|全ての元凶であるレストン公爵に遭遇する
カイゼン視点|忌々しい男との遭遇
カイゼンが肩を落としながら廊下を歩いていると、途中でカレンベルク侯爵とレストン公爵に遭遇します。レストン公爵は娘が皇后になったことが相当嬉しいらしく、満面の笑みを浮かべていますがーーー
一方でカイゼンとカレンベルク侯爵は、そんな公爵の姿に腹を立てます。特にカイゼン視点だと、忌々しい男が『義理の父』になったので腹立たしくて堪らないのです。
しかしこの時、2人は自分たちの共通点に気づいて顔を見合わせました。彼らは互いにレストン公爵が大嫌いだと気付いたのです。
アステル視点|エクレン伯爵から助言を受ける
アステルはその日、滞っていた皇后業務(主に事務仕事)をこなしていました。
すると軍務大臣のエクレン伯爵が訊ねてきたので共に世間話をしていると、彼はテオールの近況――環境がガラッと変わり気持ちが不安定になっている――について助言をしてくれます。
伯爵によれば、親が一緒にできることを探して時間を過ごしていれば次第に子供は落ち着くそう。またテオールは動物が好きなので、乗馬が良いかもしれない…と彼は言うのでした。
エクレン伯爵には打算がないようで、ひたすら親身に相談に乗ってくれます。そして一通り会話をした後、アステルは笑顔で彼を見送りますがーーー
この時、彼女は気づきました。
よく見るとエクレン伯爵の瞳の色は、アステルと同じ薄緑色なのです。
その事について、不思議な偶然だな…と彼女は思うのでした。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・今回のネタバレと感想
67話のネタバレ感想|テオール視点のはなし
カイゼンが父親なら、なぜ今まで一度も家に帰ってこなかったのか?
テオールがこのような疑問を持つのは当然ですよね。今まで貧しい暮らしの中、苦労したことも多々あったでしょう。そのとき一度も助けに来てくれなかった父親をすんなり受け入れられるかというと……
まず無理でしょう。いくら大好きな相手でも、それとこれとは話が別です。
またテオールは「陛下は偉くて強い人なのだから、家に来るくらい簡単なはず」と考えている様子。その事もあり、なおさら現状に戸惑っているようです。
カイゼンは息子の存在すら知らなかったので仕方のない事ですが、子供のテオールからすれば納得できないのでしょうね。
解説|カイゼンと侯爵の気まずい関係
カイゼンとカレンベルク侯爵は、現在かなり気まずい関係です。
カイゼン視点だと、侯爵は今まで子供と妻を守ってくれた恩人。にも関わらず今まで無礼な行動を取ってしまい、また侯爵が自分を良く思っていないことも理解しています。
また侯爵視点だと、やはりカイゼンは孫娘を苦しめた男に変わり有りません。アステルのことを思うなら彼と円満な関係を作っておくべきですが、今更どう接するべきか分からず居心地が悪いようです。
要するに、2人とも非常に気まずいのです。