漫画『今世は当主になります』の95話のネタバレと感想です。
前回『カラメル・アベニュー』の若き店長は、オーナーから建物を出ていくよう迫られていましたね。フィレンティアは彼が気になっているようですが、この先どう動くのでしょうか?
フィレンティアは若く優秀な店長に目を付ける
カラメルアベニューの敏腕店長
『カラメル・アベニュー』の店長はその後も、淡々と仕事(主に給仕)をこなしました。
ただし彼をよくよく観察すると、仕事をこなしながらも客の噂話に耳をそばだてている事がわかります。その様子を見たフィレンティアは、くすりと笑みをこぼすのでした。
ペルディック視点|ラビニ皇后がヒステリーを起す
ある日の貴族会議
その日の夕方、ペルディック(アンゲナスの当主でラビニ皇后の父親)は肩を落としながら皇居の廊下を歩いていました。
というのも先ほど貴族会議が開かれたのですが、ルーラックに徹底的に言い負かされたのです。
さらにこの件をラビニ皇后に報告しなければならないので、彼は億劫な気持ちのまま彼女の自室に入りますがーーー
その瞬間、足元にティーカップが飛んできました。
皇后はなぜか激怒しており、カップを床に叩きつけたのです。なお彼女の正面には息子・アスタナが座っているので2人は口論をしたのでしょう。
さらに皇后は怒りの矛先をペルディックに向けます。彼女はダイヤモンドをいまだに入手できていないので、それが腹立たしくて彼を責め立てました。
「私の命令をちゃんと実行していれば!鉱山もあのダイヤモンドも!みんな私たちアンゲナスのものだったのに!出て行って!今すぐ出て行って!」
引用元:今世は当主になります95話
そっくりな親子
部屋を追い出された後。
ペルディックは冷や汗をたらしながら、お恥ずかしい姿をお見せして申し訳ない…とアスタナに謝罪しました。
しかしアスタナはそれを気にも留めず、私有地の件に話を移します。というのも彼は先日『自分名義の私有地がほしい』とペルディックに頼んでいたのです。
しかしこれは危険な仕事です。なぜなら帝国法では、皇子は皇居に住んでいる間は私有地を持てないと決まっているからです。
そのためペルディックは、遠回しにアスタナの願いを断りますがーーー
その瞬間、アスタナは不愉快そうに顔をゆがめて「それくらいのことも出来ないのか?」と嫌味を言いました。
今世は当主になります95話のネタバレ感想|アンゲナスの話
ネタバレ感想①アスタナは相変わらずわがまま
第一王子のアスタナは段々とラビニ皇后に似てきましたね。人の神経を逆なでするところも、嫌みったらしい顔もそっくりです。
最後のシーンでペルディックに嫌味を言ったときの顔なんて、母親をトレースしたような表情でした。ちなみにペルディックも95話で次のように言っています。
「だんだん皇后の幼い時代に似ていくな。これではヨバネス皇帝の血は一つも混ざっていないように思える」
引用元:今世は当主になります95話
やはり身内視点でも、ラビニとアスタナは似ているようです。
ネタバレ感想②アンゲナスを見下している件
95話のアスタナの台詞には、アンゲナスを乏しめる内容が多く見られました。
しかし皮肉なことにアスタナは母親そっくりで、明らかにアンゲナス成分100%で構成されています。ヨバネスの成分はどこに行ったのやら。
ネタバレ感想③皇后がヒステリックな理由
ラビニは気に入らない事があると、すぐ物に八つ当たりしたりヒステリーを起したりします。
今回もダイヤモンドが手に入らないことに苛立ちカップを壊していたので、自分の思い通りにならないと癇癪を起す性格なのでしょう。
言い換えれば、ラビニ皇后は今までわがまま放題に育ち、どんな願いだろうと金と権力で叶えてきたのだと思われます。なにせ彼女は自身の望みのためなら残酷なことでも躊躇しませんから。
というか今の状況でこれなら、アンゲナスが完全に劣勢に立たされた時どうなるか分かりませんね。物だけでなく使用人にも八つ当たりしそう。