『悪女は砂時計をひっくり返す』の外伝18・122話のネタバレと感想です。
前回、専属侍女のティアランは『治癒の湖』の水を持ち帰り、その効果を証明して見せました。この水があればアリアもブリスも回復し、きっと未来を変えられるでしょう。
以下、ストーリーの概要をまとめたのでご覧ください。
ティアランの話|湖の水を持ち帰るとき、不思議なことが起こる
なぜ貴重な水を持ち帰れたのか?
アリアは『治癒の湖』の水を受け取った後、ティアランから不思議な話を聞きました。
というのもティアランは村の老人たちを説得する時、とても時間がかかると思っていたそう。現に彼女が『治癒の湖』について秘密を漏らしたと言った時、村の老人たちは全員怒りました。
湖の存在は村の人々にとっては恵みですが、同時に外部に狙われるほどの力を持つので当然の反応でしょう。
しかし不思議なことに、ティアランがアリアの名前を出すと老人たちは急に態度を変えて、快く湖を差し出したそう。
それを見た彼女は『妃殿下の名声がこんな田舎にまで広まったのだろう』と肯定的に考えたようですがーーー
一方でアリアは、その話を安っぽい脚本のように感じていました。昔から徹底的に守ってきた貴重な湖を、アリアに全て渡そうなどと普通は考えるはずありませんから。
治癒の力によりブリスは健康になる
その後アリアは、治癒の湖の水をブリスに飲ませます。
すると体調不良だったブリスが急に元気になったので、その様子を見ていたリッペは不思議そうな顔をしますがーーー
その時タイミングよくアースがやって来て、リッペに湖の件について説明しました。
・・・
ブリスが回復したので、アリアたちは家族4人でお祭りに行きます。なおこの時、リッペはまだ湖の存在を信じられず困惑していましたがーー-
ブリスが倒れることなく元気に遊んでいる様子を見ると、感極まって泣きそうになるのでした。
アリアは興味本位で、湖の水を一口飲んでみると…
アリアは不思議な体験をする
その日、皇居にアリアの両親が遊びに来ます。そして夜になると、アリアは母・カリンと2人きりで晩酌をしますがーーー
追加の酒を持って来ようと部屋を出た時、アリアはふと小瓶を取り出しました。これは『治癒の湖の水』であり、ブリスたちに飲ませて残った分を保管しておいたのです。
後でまた湖の水を持ってくるとはいえ、これを飲めば元気が出るとなると少し気になります。そこでアリアは試しに、一口だけ小瓶の水を飲んでみるとーーー
その瞬間、アリアの背後に“光り輝く誰か”が現れました。
悪女は砂時計をひっくり返す|外伝18・122話のネタバレと感想
ネタバレ感想①今回も”運命”がアリアを助ける
ティアランが故郷の村に帰った時、老人たちはアリアの名前を聞いた途端にすんなり『治癒の湖』を差し出しました。それまで烈火のごとく怒っていたのに、突然態度が急変したのです。
またこのシーンでは、老人たちが何者かに意識を操られるような描写がありました。という事は恐らく、彼らは運命に操られたのでしょう。
今までと同様に、何もかもがアリアに都合よく進んでいます。それこそ出来すぎた脚本のように、アリアを邪魔する者が全て取り除かれていくのです。
これは当事者のアリアからすれば、少し気に喰わないでしょうね。それこそ外伝18の冒頭では、アリアは現状について「安い脚本のようだ」と言っていましたから。
湖が手に入ったことは嬉しいし、ブリスが回復したことも嬉しい。けれど彼女は今まで、努力と行動力で運命を変えて来た人です。
なのに急に、運命(もしくは神様?)によって何もかもがお膳立てされたのですから、素直に喜べないのでしょう。
外伝18の考察|ラストに出て来た人は誰?
アリアが湖の水を飲んだ瞬間、彼女の前に何者かが現れました。しかもこの人(?)は金色に光っているので、人間ではないのでしょう。
神様か、もしくは人々が”運命”と呼ぶ存在なのか。多分そういった相手なのだと思います。
ただそうなると、なぜアリアの前に現れたのか不思議ですね。アースやブリスが水を飲んだときには現れなかったようなので、恐らくアリア個人に話があって現れたのでしょう。
神様(仮)が一体、何の用事があるのか。通常、神様からのお告げを聞くのは神職であり、人間にとって重要なメッセージが与えられるはずですがーーー
次期皇后であるアリアに直接伝えに来たという事は、そうしなければならない理由があるのでしょう。