ラスタは過去、ロテシュ子爵の屋敷で下働きをしていました。
しかし『再婚承認を要求します』の本編では当時の状況がぼかされており、ラスタがどんな境遇に置かれていたのか具体的には描かれていません。
そこでこの記事では、ラスタの過去について簡単にまとめました。本編および外伝のネタバレを含むので、ご了承のうえお読みください。
ラスタは幼少期から、ロテシュ子爵の屋敷で下働きをしていた
ロテシュ子爵の屋敷にいたときの話
ラスタは実父に売られたため、子供の頃からロテシュ子爵のもとで奴隷として働いていました。
なお生活環境は最悪で、狭い部屋で他の奴隷たちと寝食を共にしています。
また怪我をしても基本放置で、まともな手当なんて受けられません。ラスタがアレンから軟膏をもらった時は、奴隷同士で奪い合いになったほどです。
当時はナビエに憧れていた
当時のラスタは、ナビエに憧れていました。
ナビエは国民から「世界で一番ご立派な人」と称賛されていたため、その話を聞いたラスタは「心が広く苦しんでいる人を放っておけない聖母のような人」という認識だったのです。
それこそナビエのことを童話の主人公だと思うほどに大好きで、自分を見たらきっと憐れんで優しくしてくれるだろうと思っていました。
ナビエのことが大好きだった
ルベティ(ロテシュ子爵の娘)は部屋にナビエの肖像画をたくさん飾っていたので、当時のラスタはその絵を見るため頻繁にルベティの部屋を覗きに行っています。
ただし度々、ルベティに見つかって怒られていましたが…
またアレンにナビエの肖像画(ミニサイズ)を買ってもらった時は、それを抱き締めて眠ったり暇さえあれば肖像画に話しかけたりしていました。
なおこのストーリーについては、当サイトの記事『再婚承認を要求します外伝:もしラスタがナビエに送られたら(1)』でお読みいただけます。
第一子のアンを出産するが、恋人から別れを告げられる
アンの出産から逃亡奴隷となるまで
ロテシュ子爵の屋敷にいた時、ラスタは第一子のアンを出産します。しかし子供の父親であるアレンは、生き方を変えるのが恐ろしくなりラスタを見捨てました。
さらにロテシュ子爵の策略により、ラスタはアンが無くなったと誤解します。この点については詳細が語られていませんが、どうやらロテシュ子爵から赤ん坊の死体を見せられたため騙されたようです(44話参照)
その結果、ラスタは屋敷を逃亡。
逃亡奴隷となった彼女は狩り場に迷い込んでしまい、そこでソビエシュの仕掛けた罠にかかってしまいます。そしてケガをして泣いている時、ちょうどソビエシュが通りがかって助けられたのです。
そして本編へと続く
なおこの後は、ご存じのとおり『再婚承認を要求します』の本編1話目に繋がります。ソビエシュの寵愛を受けたラスタは、ほどなくして側室となりナビエと敵対することになるのです。
そして皇后になりソビエシュの子供を出産するも、数々の悪事を犯して破滅。塔に幽閉された後のラスタは、ただただ悲惨でした。
『再婚承認を要求します』ラスタの過去まとめ
過去~本編までの流れ
以下、ラスタの過去について時系列順にまとめました。
- 実父に売られ、幼少期に奴隷となる
- 劣悪な環境のなか育ったため、一般的な教育すら受けられなかった
- ナビエに憧れていた
- 第一子・アンを産んだが、子供の父親であるアレンに捨てられる
- ロテシュ子爵に騙され、アンが亡くなったと思い込みショックを受ける
- ロテシュ子爵の屋敷から逃亡する
- 狩り場でソビエシュに助けられる
外伝によると、ラスタはその美しさから男性に言い寄られて苦労することも多かったそう。しかも下心から近づく男性がほとんどで、心からラスタを愛してくれる人はいなかったようです。
こうして見ると、ラスタは随分と苦労してきたことが分かりますね。しかも毎回、男に振り回されています。父親に捨てられ恋人に捨てられ、そして側室になった後も男に騙され利用され…
おまけにソビエシュでさえも、ラスタを側室に迎えておきながら結局は破滅させています。改めて言葉にすると本当にひどいですね。男性不信になってもおかしくないレベルです。