マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。97話のストーリーを紹介します。
前回、ラスタの元に記者が訪れましたね。これからインタビューが行われるので、ラスタは皇后として相応しい回答をしなければなりませんが…
ラスタは上手く質問に答えられるのでしょうか?
目次
ラスタ視点|平民記者のインタビューに答える
平民記者のインタビュー
ラスタの元にインタビューをしに来たのは、ジョエンソンという平民の記者。そこでエルギ公爵は、ラスタの耳元でこっそりアドバイスしました。
「インタビューが始まったら、お嬢さんの結婚こそが平民の勝利だと言うんだよ」
・・・
そしてインタビューが始まると、ラスタは微笑みながら答えます。
「ラスタは“皆さん”と同じように考え行動します。ラスタは皇后になっても平民たちと共にあります」
エルギ公爵に指示されたとおり平民の味方だとアピールすると、ジョエンソンは生き生きとした表情でラスタの言葉をメモしました。
貴族側の記者からもインタビューをする
ジョアンソンが帰った後。エルギ公爵は次に、貴族側の記者が来たときのアドバイスをします。
しかしその内容はさっきと違い、ソビエシュとのロマンチックな恋の話をするよう言うのです。
するとそこにL新聞社の記者が来たので、ラスタは愛想よくインタビューを受けました。
そして日が暮れる頃。
ラスタは疲れ果てて、大きなお腹を抱えながら自室のベッドに寝転がります。
(皇后になったら、ここまで他人の顔色を伺わなければならないの?)
そう思いグッタリしていると、その時、お腹の中で赤ちゃんが動きます。たった一度だけですが、確かに動いたのです。ラスタはその事実がとても嬉しくて、幸せそうに微笑みました。
「ママ頑張るからね」
ナビエ視点|ドレス選びの最中、ハインリが様子を見に来る
様子を見に来たハインリ
ナビエとマクリノン(西王国のデザイナー)が結婚式のドレス選びをしている最中、そこにハインリが訪れます。
彼はニコニコしながら部屋に入ると、デザイン画に目を通したりナビエの着ているドレスを見たりしますが…
この時、衣装台に立っていたナビエと軽くぶつかります。するとナビエは、ドンっと彼を突き飛ばしたのです。
突き飛ばされて倒れたハインリは、一瞬ポカンとします。しかしすぐに立ち上がり、何事もなかったように言いました。
「確かに、選んだドレスは秘密にしたいかもしれませんね」
そして彼は表情を見せないまま、部屋を去って行きました。
・・・
この状況にナビエは困ります。
ハインリに恥をかかせようとした訳ではなく、つい手が出てしまっただけ。けれど彼は不快に思ったでしょう。
ハインリ視点|ナビエが怒っていると勘違いをする
ハインリはひどく落ち込む
ハインリは執務室に戻ると、ひどく暗い顔をしながらマッケナに相談します。
「確実に怒っている。私はただドレスを一緒に選びたかっただけなのに…」
しかしマッケナの反応は淡々としたもので、怒られるような事をしたのでしょう…と咎めます。
するとハインリは、ナビエが怒っている理由に気付きます。
「もしかして私がクイーンだと気づいたのかな?」
前に話をした時は誤魔化したけれど、今になって真相がわかり腹が立ったのかも…
ハインリはそう考えてさらに落ち込むも、マッケナに「そんなに気になるなら言えばいいでしょう」と正論を言われて渋い顔をするのでした。
ナビエ視点|誤解を解くためハインリと話し合いをする
ハインリに謝ろう
一方その頃、ナビエもまたハインリに謝りたいと思っていました。
意図的ではないものの、ハインリは急に押しのけられて驚いただろうし、デザイナーも一緒にいたので恥ずかしかったでしょう。
そこで早速、ナビエは謝りに行こうとしますがーーその時、警備兵からハインリが来たと連絡がありました。
ついに正体を明かす
部屋で2人きりになると、ハインリはどこか気まずそうな顔をします。しかしすぐ真剣な顔になり、真っすぐにナビエを見ながら言いました。
「告白したいことがあります。私がクイーンです」
正体を明かしても全く動じないナビエを見て、ハインリはやはり秘密がバレていたのだと確信します。
そして謝罪をしながら、一族の事情について話しました。
「騙そうとしたのではありません。私の一族は、家族以外には正体を知らせることができません。それで言えなかっただけで、ずっと騙すつもりではなかったのです。本当です」
申し訳なさそうに話す様子を見て、ナビエは彼をなぐさめようと手を伸ばしますが・・・
その瞬間、ハインリは鳥の姿に変身します。
そして目をウルウルさせながら、悲しげな顔をしました。どうやら可愛い顔をして、ナビエの怒りを鎮めようという魂胆のようです。
が、しかし。
いくら可愛い顔をしても、ナビエには通用しません。今はこんなに可愛いけれど、人に戻ったら彼の体がどうなるのか、ナビエは十分に知っていますから。
そのためナビエは伸ばした手を引っ込め、ハインリに背を向けます。
「本当に怒ってないから帰って…私が見ていないところで人に戻ってちょうだい」
素っ気ない態度ですが、ナビエは本当に怒っていません。ただ戸惑っているだけで。
しかしハインリはショックを受けて、涙目になりながら部屋を飛び去りました。
ローズは〇〇を目撃する
ちょうど同時刻、ローズはマスタスに指導をしていました。
するとハインリと一緒にいたはずのナビエが1人で部屋から出てきたので、ローズとマスタスは片付けをしようとその部屋に入りますが…
部屋の状況を見るなり、マスタスは「陛下の服が…!」と悲鳴をあげました。
『再婚承認を要求します』97話のネタバレと感想
ネタバレ感想①97話のラストについて
ハインリは鳥に変身したまま部屋を出て行ったので、多分、服をすべて置いて行ったのでしょうね。ナビエと我々読者は事情をわかっているので、その光景を見ても動じませんが・・・
しかし侍女たちは違います。
ハインリが部屋にいないのに服だけ残っているから、マスタス視点だとハインリが全裸で部屋から出て行ったことになります。
多分、そのせいで悲鳴をあげたのでしょう。
ネタバレ感想②エルギ公爵はラスタを唆す
エルギ公爵はラスタに何かとアドバイスしていますが、内容をよくよく聞くと妙なことばかり言っていますね。
平民サイドの記者には「ラスタは平民の味方です」と耳障りの良いセリフを言っておきながら、貴族サイドの記者には貴族が喜びそうな話をするのですから。
そして両方のインタビューを読んだ人は、結局どっちの味方なの?と混乱するでしょう。さらに言えば、ラスタを八方美人だと思うはずです。
イソップ童話のコウモリのように、両者に良い顔をする人は結局どちらからも信頼されません。
エルギ公爵はもっともらしい話をしながら、ラスタの立場が悪くなるよう仕向けているのでしょう。