『ジャンル変えさせていただきます』について、ルカ視点の物語をまとめました。
ルカは何者で、最後にどんな結末を迎えるのか?そもそも無事にヴィンターバルト家の継承者になれるのか?
気になる部分を簡単にネタバレします。
なお本記事を読む前に、当サイトの記事『ジャンル変えさせていただきます結末ネタバレ①』を読んでおくと内容がわかりやすいです。
- 日本タイトル:ジャンル、変えさせて頂きます!
- 原題(韓国語):장르를 바꿔보도록 하겠습니다
- 英題:I Will Make an Effort to Change the Genre
当記事で紹介している内容は、海外のネタバレサイトや国内の某掲示板などを参考にしています。原作小説は日本国内で購入できなかったため、管理人は未読です。もし記事内容に間違いなどありましたら、お手数ですがコメント欄にてご連絡いただけると幸いです。
目次
『ジャンル変えさせていただきます』ルカの設定
ルカの基本情報
引用元:https://piccoma.com/web/product/74301
ルカ・ヴィンターバルトは『ジャンル変えさせていただきます』に登場するキャラクター。主人公・ユディットの甥にあたる子です。
5年前に母親・ラリサを伝染病で亡くして以来、ユディットと一緒に暮らしてきました。そして後々、叔父のリューディガーによりヴィンターバルト家へと引き取られます。
- 実母=ラリサ。ラリサはユディットの姉で5年前に他界
- 実父=ヨナス。ヨナスはヴィンターバルト家の長男
- ルカは婚外子
ルカは子供にも関わらず、なぜか大人びた言動の多いキャラクターです。なおリューディガーに対しては、最初からとげとげしい態度を取っています。
人生2回目で、やりなおしを望んでいる
『ジャンル変えさせていただきます結末①』で触れたとおり、ルカは人生2回目です。
この点については作中に何度も伏線がはられていたので、読者様のほとんどはルカの正体を察していたかと思います。
では、ルカはどのような経緯で回帰したのでしょうか?次章からは、ルカの1回目の人生について紹介します。
1回目の人生|ヴィンターバルト家に入り、回帰するまでの経緯
ルカがリューディガーを嫌う理由
ヴィンターバルト家に引き取られた後、ルカは叔父・リューディガーを本当の父親のように慕っていました。
しかしその後、フランツの策略によりルカとリューディガーの乗っていた馬車が襲われます。そして絶体絶命の状況下で、リューディガーはルカを逃がすため命を落としますが・・・
この時リューディガーは、一緒に逃げようと懇願するルカに「お前を愛したことはない。勘違いするな」と冷たく言い放ったのです。
ルカは彼のことを慕っていたので、その言葉にひどく傷つきました。
ユディットとルカの複雑な関係
ルカは1週目の人生で、ユディットからネグレクト(育児放棄)を受けています。当然ながら2人の仲は険悪でした。
けれどユディットは、本当はそれほどルカを嫌っていません。
ユディットがルカに対してキツイ態度を取っていた理由は、ルカの容姿がヨナス(姉の夫でルカの実父)に似ていたから。
なにせヨナスは、姉を不幸にした張本人。姉のことが大好きなユディットからすれば、ヨナスが憎くてたまりません。現に彼女は、姉の肖像画の前でよく泣いていました。
だからヨナスにそっくりなルカを見ると、厳しい態度を取ってしまったのです。
けれどルカが家を離れ、ヴィンターバルト家に出発した日。
ユディットは唯一残っていた姉の肖像画を、こっそりルカの荷物に入れてあげました。
ルカは叔母の本心を知る
過去のユディットは、姉を苦しめたヴィンターバルト家を恨んでいました。そのためルカが去った後、復讐のためにフランツと手を組みますが・・・
当時の彼女は、フランツがルカを殺してヴィンターヴァルト家を乗っ取る算段だと知りませんでした。
だからフランツの計画を知ったとき、ユディットはルカを守るために計画を邪魔します。しかしその結果、若くして命を落としたのです。
そして後からこの出来事を知ったルカは、ユディットが自分を嫌っていたワケではないと気づきました。
大人になったルカの願い
大人になったルカはヴィンターバルト家を継承します。宿敵・フランツを討伐して、復讐を果たしたのです。
けれどルカには、もう叔父も叔母もいません。さらにルカは公爵の日記を読み、自分の出生の秘密を知ってしまいます。
実はルカには、ヴィンターバルトの血が流れていません。実父のヨナスが、マクシミリアン公(前当主)の実子ではなかったのです。
その後ルカは、ヴィンターバルト家に古くから伝わる魔法道具『願いのグラス』を見つけます。そしてグラスの前で「幸せになりたい」と呟くとーーー
魔法が発動し、ルカは子供時代に回帰してしまったのです。
ルカはただ、幸せになりたいと呟いただけ。でも結果として、時間が巻き戻って子供時代へと回帰したのです。
2週目の人生|ルカの迎えた結末と、10年後の姿
ルカは継承権を放棄する
2週目の人生で、ルカは自分が回帰したことをユディットたちに明かします。
そしてヴィンターバルト家の現当主・マクシミリアン公にも、実父・ヨナスがマクシミリアン公の子供ではないこと。そしてルカに公爵家を継ぐ権利がないことを説明しました。
そしてルカの要望により、マクシミリアン公はルカを家族登録から削除します。
そのためリューディガーが、ヴィンターバルト家を継いで公爵になりました。
10年後の物語
23歳になったルカ
『ジャンル変えさせていただきます』の外伝5では、最終回から10年後のルカの姿が描かれています。なおこの時点でルカは23歳。
ユディットとリューディガーの間には“ルドビカ”という10歳の娘がいて、ルカの従妹にあたります。もちろんルカは従妹を可愛がっています。
ユディットへの想い
また外伝5では、ルカが自分の過去を振り返ります。
フランツに襲撃されてリューディガーが命を落とした時、ルカは叔母に対して申し訳ない気持ちになります。
そして血のつながりは大切なものだと実感したルカは、回帰後に「フランツへの復讐のために叔母を巻き込んではいけない」と考えたそうです。
感想|本作におけるもう1人の主人公
感想①2回読んでも楽しめるストーリー
管理人はこの記事を書くにあたり漫画版を最初から読み直したのですが、初見の時とは全然違う感想を持ちました。
結末を知っていると、どうしても視点がルカ寄りになりますね。ユディットよりもルカに感情移入してしまいます。
ルカという少年は本作における”裏主人公”なのだと、改めて思いました。
しかも読み直すと、ルカが色々な場面でユディットを守ろうとしている事がわかります。それがまた面白い。
感想②ルカが苦労してる件
結末を知ったうえで本編を読みなおすと、ルカの苦労にも気づかされました。
そもそもルカの目的は、宿敵・フランツに復讐すること。そして彼の正体を暴くために、ルカは「ヴィンターバルト家の後継者」になる必要があります。
けれどそうなると、回帰したことを誰にも話せません。
そしてユディットを放っておけば、そのうちフランツと接触して破滅するのでそれも阻止する必要があります。
叔母を巻き込まないようにしつつフランツへの復讐も果たして…とにかくやることが多い。縛りが多い。中身が大人とはいえ、子供の立場だとさぞ大変だったでしょう。
- 『ジャンル変えさせていただきます』結末①ユディット編
- 『ジャンル変えさせていただきます』結末②ルカ編←今ココ!
- 韓国マンガの結末&最終回まとめ(準備中)
このシリーズ大好きです!
リュディガーのデキる男なのに情緒面のポンコツっぷりが微笑ましく、ユディットはすごく等身大なヒロインだなと思ってます。
現代の知識があっても、才能というほどではなく、ルカや現状に対しても逃げたいろいう想いもあっても向き合っていて、よくある原作知識(誤解のようですが)のせいでの固執がないのも特徴かなという気がします。なんで?と疑問に感じながらもそのまま受け入れて進んでいったり、ルカに嫌われていると思っていても変に卑屈になっていなくて、でもちゃんと陰謀や策略があったりしてちょうどいいさじ加減なのかもしれないですね。
気づいてしまったのですが、回帰前のリュディガーのユディットに対する回想も(死ぬ直前に思うあたり原作世界線同様に無自覚で意識していたのでは)、ユディットが原作で比較的初期からリュディガーを好みと言っているあたり、元々惹かれ合う相手だったということじゃないでしょうか!?
実は2人にとっても今回が再度与えられたチャンスだったんだなと思ってしまいました!!
>めめさん
コメントありがとうございます。
リューディガー可愛いですよね。彼は前の世界線でもユディットのことを「嫌いではない」と言っていたので、元々相性は良かったのかなと思います。
はじめまして。
質問なのですが、ルカの父ヨナスは誰の子供なのでしょうか?
顔がそっくりらしいので、母は王女ですよね。
>みみさん
その辺はちょっと覚えてないです…!
もし気になるようなら、ぜひ原作を読んでみてください。
原作ってどうやったら読めるのでしょうか?
>匿名さんへ
kakaopageという韓国のサイトで読めますよ!
日本語漫画版を読んでルカが可愛すぎてルカ最高ー! と思いながらこのページに来ました。複線がしっかりあるのでだいたい予想道理の展開ですね。可愛いルカを見たいので漫画の更新を楽しみにしたいと思います。ルカ、叔父がユディットに恋し始めたのほんとに想定外だったんだろうな。でも、本当は嫌いではなかったとか、味方になってくれたことがあったとかあっても、虐待されていた事実は事実なので、変わらず恨んでてもおかしくはないのに、ユディットを巻き込まないようにしようと思えるのって人格者だな。というか、そんな僅かな好意でさえ大切になってしまうほど、過酷な生涯だったということか。つら。でもそう知ってると、ユディットの言動がいかにルカに刺さったかが分かりますね。ルカを幸せにするための魔法が、ユディットに主人公を憑依させることだったんだなあ。
>匿名さん
コメントありがとうございます!ルカは本当にいい子なんですよ。
>そんな僅かな好意でさえ大切になってしまうほど(略)
本当、コレですよね。ルカは権力よりも財宝よりも家族愛が欲しかったんですよ…
ユディットの娘はルカの姪ではなく従妹では?
ご指摘ありがとうございます!先ほど修正しました。
どこから来たんだ姪設定。