マンガ『悪女は砂時計をひっくり返す』の85話のネタバレと感想です。
オスカーの密告により、貴族派たちの取り調べが進められる中。ミエールやイシースたちは今もなお監獄に閉じ込められています。
その後、彼女たちはどうなったのでしょうか?続きを読んでみましょう。
目次
ミエールとイシースの監獄生活
監獄での会話
監獄の一室で、ミエールは爪をかじりながら愚痴を言います。
「全てイシース様のせいです。訳もなく皇太子に歯向かったせいで、こんな事になったんじゃないですか。あの女が私を助けると戯言を言ったけど、油断させて殺すに違いないわ…」
ミエールがそんな調子なので、同室のイシースはうるさいですよ!と声を荒げます。そして2人は口論になり、その声は別室にいるカインにも聞こえるほどでした。
アリアが面会に訪れる
その後、アリアがミエールの面会にやって来ます。
ミエールは彼女の顔を見た瞬間にヒッ!と怯えますが・・・
アリアは穏やかな顔で、判決が出るまで出してあげられないから一緒にお茶でもしましょうと誘うだけ。危害を加える様子が全くないので、ミエールは頭に疑問符を浮かべました。
面会に来たアリアは、ミエールに大切な話をする
警戒するミエールに、アリアが話したこと
半ば強制的に、別室へと連れて行かれたミエール。別室には白いテーブルにクッキーとお茶が置かれており、アリアはミエールのために用意したと言いますが・・・
ミエールの警戒はまだ解けず、席に座った後もこわばった顔のまま。すると正面に座っていたアリアは、なぜ怖がるの?と尋ねます。そしてミエールを諭すように言いました。
「あなたに馬車を壊された時、私は何も言わなかった。私のお茶に毒をもらせた犯人がミエールであることも知っていた。けれど、あなたを責めたことは無いでしょう?」
そう告げるアリアの顔は穏やかで、妹への恨みなど無いように見えます。さらに彼女は、ミエールをじっと見つめながら聞きました。
「間違ったのは、あなたじゃないわよね?あなたを利用しようとした、周りの人たちが間違ったのでしょう?」
乳母であるエマやイシース公女のせいで、ミエールはこのような性格になってしまった。だからあなたは悪くないのよ。アリアはそう話します。
さらに追い打ちをかけるように、一体誰があなたを不幸にしたのかしら?とアリアが尋ねるとーーーミエールは今までの出来事を思い出し、憎悪にそまった顔で言いました。
「やっぱりイシース様のせいだわ…!」
自分の罪を認めず、責任転嫁をするミエール。
アリアはそんな妹を見ながら、他人のせいにする性格だから実父も突き落せるのね…と思いました。
アリアの本心
「本当に私を助けてくれるの…?」
ミエールが不安そうに聞くと、アリアは微笑みながら当然でしょうと答えます。そして妹の手をそっと握りながら、優しく告げました。
「心配しないで。これからは私が、あなたを正しい道に導いてあげる」
この言葉はアリアの本心ではなく、内心では人の手で簡単に死なせはしないと考えています。しかしミエールはあっさり騙されて、アリアお姉さま…と感激するのでした。
アリアの母・カリンは、ロースチェント伯爵と離婚の手続きをする
2人が離婚をした理由
その頃ロースチェント邸では、アリアの母親・カリンと伯爵の離婚手続きが進められていました。
伯爵は離婚をしぶったものの、カリンが「このままでは財産を没収されてしまうので、一旦離婚して私の名義で財産を取り返しましょう」と強引に説得したのです。
その結果、伯爵は何かがおかしいと気付いていながらも言われるがまま離婚書類にサインをしてしまいました。
諦めた瞬間に、人は最悪の選択をしてしまうものなのです。
『悪女は砂時計をひっくり返す』85話のネタバレと感想
85話のネタバレと感想
アリアは一旦、ミエールの信頼を得ようと考えたようです。助けるフリをして、信頼させてから復讐する魂胆なのでしょう。
そのためミエールに「あなたは悪くない。全部周りの人が悪い」と耳障りのいい言葉を言って、ひたすら優しくしました。
その結果、ミエールは本当に助けてもらえるのだと信じてしまいます。
最初こそ警戒していましたが、説得されてあっさり陥落しました。
普通だったら、そんな話を信じるワケないんですけどね。あれだけアリアに危害を加えたのに、今更都合よく許してもらえるワケありませんから。
それでも信じてしまったのは、監獄生活で精神的に弱っていたせいか。それとも他人のせいにする性格のせいか、もしくは単純に幼さのせいか。
結局のところミエールは、都合の良いほうに流されて最悪の選択をしてしまいます。現状、一番信じてはいけない相手を信じてしまいました。
更新ありがとうございます!
ここまで読むと、転生後のミエールって結構なおバカさんですね。
行動の全てが裏目に出てるのに、なんの反省もなく、また同じような事を繰り返してるように思えます。
やはり幼さかな?
転生前では周りを味方につけるなど、もっとしたたかな子だったように思うんですが。
そこらへんはアリアが先に手を打ったということでしょうかね。
大変面白かったです、ありがとうございました!
>匿名さんへ
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、多分アリアが一枚上手だったのかなと思います。
管理人さん、いつもありがとうございますm(__)m
いや、イシース様のせいって…。
父親を突き落とさなければ、こうはならなかったのに…。
>もみじさん
こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
ミエールは本当に困った子ですね。