『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は小説版に掲載されていた「外伝3」の概要をまとめました。
外伝3のラストでは、月大陸連合騎士団によりナビエたちが救助されました。2人とも無人島を脱出できたものの、本当にこのまま無事に帰れるのでしょうか?
感想を添えつつ、ストーリーを簡単に紹介します。
『再婚承認を要求します』外伝4ネタバレ①ナビエ視点
救助されたナビエ
無事に救助されたナビエとカフメン大公。
船に乗っていた騎士たちは、ナビエたちの姿に困惑しますが…そんな中、第4騎士団団長エンジェルだけは全く動じていません。
それどころか、彼はこの状況が面白いらしく「これも運命でしょう」などと宣うのです。だからナビエは「そんな運命があるなら切ってしまいたい」と返答しました。なにせ彼は”狐”のようで、食えない男ですから。
・・・
ナビエとエンジェルが嫌味の応酬をしていると、そこに着替え終わったカフメン大公がやって来ます.
影の騎士団の制服に身を包んだ彼を見て、ナビエは制服姿もよく似合うわねと感心しますが…
その隣では、エンジェルがこそこそと「エサが着替えたようです。コウノトリ様」と呟いていました。
謎だらけのエンジェル
影の騎士団たちと夕食をすませた後。ナビエがデッキで星を眺めていると、そこにカフメン大公が現れて小さな声で言いました。
「救助された立場なので言いにくいですが、注意した方がいいと思います」
周囲には誰もいないのに、声をひそめるカフメン大公。また彼によれば、エンジェルは内心で次のように考えていたそう。
「ナビエ様はルイフトに行くのだろう。やはり氷の魔法使いが不足したから足を運んだのか。今日は私を凍らせてくれないのか。雪が神秘的だ。しかし、本当にハシビロコウか…」
心を読んだものの、エンジェルの思考(特に最後)は意味不明。彼の狙いはわからず仕舞いでした。
エンジェルの言う”ハシビロコウ”が何を指すのか不明ですが、もしかするとナビエに関係する事かもしれません。詳しくは記事最後の「考察」で解説しています。
『再婚承認を要求します』外伝4ネタバレ②アレイシア視点
アレイシアは皇居から追放される
ソビエシュの策略により、皇居から追い出されたアレイシア。
行き場がなくクロム公国の実家に戻ったものの、両親は冷たい態度で「お前が家門に泥を塗った」と彼女を非難しました。
そして数日後。
家で眠っていたアレイシアが目覚めると、そこは真っ黒な海の上でした。
どうやら両親は、彼女を海に捨てたようです。泣きながら助けを求めるものの、周囲には黒ずんだ海と空しかありませんでした。
その後、海賊に拾われる
その後、アレイシアは海賊に拾われます。そして2年間、雑用係として過ごしますが…
そんなある日。同じく雑用係をしていた親しい青年が「一人で逃げた」という話を聞きます。
さらに数日後。
青年は”海軍”に捕まり、首に白い縄をかけられた状態で”絞首刑台”に立っていました。
しかも彼の前には「悪名高い海賊団のナンバー3」という看板が立っています。
買い物に来ていたアレイシアは、その様子を見て驚きます。なぜ下っ端の青年が、ナンバー3として処刑されているのか。そもそも逃げたのでは無かったのか。
隣にいた海賊仲間にそう尋ねれば、彼は舌打ちしながら真実を教えてくれました。「船長は大事な部下たちを守るために、あいつを行かせたんだ」と。
つまり青年は、他の海賊たちが生き延びるための”イケニエ”にされたのです。
親しかった青年の遺言
青年の刑が執行された時。恐怖に怯えるアレイシアの隣で、海賊は「逃げろ」と呟きました。そして彼女を見ないまま続けます。
「あいつに頼まれた。素直に死ぬから、アリシアを助けてくれと」
がむしゃらに生き残れ。それが青年の遺言だったそうです。
感想|アレイシア編について
感想①アレイシアへの罰が重すぎません?
アレイシアへの罰が重い…!というかこの作品、基本的に側室への罰がエグイ。
確かに、アレイシアは罪を犯しました。人の旦那に手を出しましたよ。皇帝から誘ったとはいえ、彼女にも非はありました。
だから濡れ衣を被せられて、後宮を追い出されるのはわかります。東大帝国を追放されるのもわかります。でも家族に見捨てられて海に捨てられるのは、さすがに可哀想かなと思いました。
外伝4のラストでは海賊から逃げたようですが、この先どうなるのでしょうね。
小説本編によれば、アレイシアはこの後、エルギ家に潜り込むようですが…それまでの過程は謎だらけです。
小説の239話でエルギ父が「いつまでアレイシアを許さないつもりだ」的なことを言っていましたが、その言葉の意味も明らかになるのでしょうか。
感想②アレイシアの漫画登場シーン
『外伝4』を読んだ後で気づいたのですが、アレイシアは『再婚承認を要求します』の漫画版シーズン1でも少しだけ登場しています。
姿が描かれるのは小説後編になってからなので、マンガ版ではまだまだ先ですが…
ちょうど漫画25話のトゥアニア公爵夫人がお茶会を開くシーンで、アレイシアは名前だけ登場していました。
しかもアレイシアの事情については誰も知らず、あくまで「前皇帝の側室だったけど、すぐに飽きられて短期間で捨てられた」としか伝わっていません。
彼女は結局、濡れ衣を着せられたままだったのですね。
考察|エンジェルの台詞について
外伝4の前半で、カフメン大公がエンジェルの思考を読むシーンがありましたね。カフメン大公によれば、エンジェルは次のように考えていたそうです。
「ナビエ様はルイフトに行くのだろう。やはり氷の魔法使いが不足したから足を運んだのか。今日は私を凍らせてくれないのか。雪が神秘的だ。しかし、本当にハシビロコウか…」
前半はともかく、最後の”ハシビロコウ”の意味がわかりませんね。
謎だらけなセリフですが、もしかすると”ハシビロコウ”はナビエを意味するのかもしれません。
というのも本編中、エンジェルが「皇后陛下が鳥なら何の鳥でしょうか」という話題を出した時、ナビエは「狐くらいは一飲みできるハシビロコウでしょうか?」と返事をしていたのです。
なので、可能性としては「ハシビロコウ=ナビエ」の可能性が高いのかなと思いました。