ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は58話から59話までのストーリーについてまとめています。
前回エリーゼはロンを心配して、名簿に彼の名前があるかどうか確認します。果たして彼の名前は見つかるのか?そしてこの戦争は、これからどう展開するのか?感想を交えながら解説していきます。
58話の概要|名簿を調べてロンの生死を確認する
ロンの生死は?驚きの結果が出る
補給所に来たエリーゼは、役人に頼んでロンの生死を確認します。もしもう二度とロン様に会えなかったら?と心配するも、死亡者名簿に彼の名前はありませんでした。
しかしこの時、エリーゼは”ロン”という兵士が存在しないことを知って混乱します。
彼が嘘をつくはずないのに、なぜ名簿にいないの?一体どうなっているの?そう考えるも、真実を教えてくれる人は、誰もいませんでした。
アンヴィル作戦
補給所を出たあと、エリーゼは司令部での作戦会議に参加します。作戦会議室には、エリーゼと王子以外にも上層部の軍人たちがいました。
作戦会議の内容は、敵の動きについて。諜報員からの情報によると、敵は総攻撃をして東西軍に打撃を与えるのが目的だと考えられます。
エリーゼのいる帝国軍は兵力が3つに分かれていて、中央の兵力が一番多い状態。そのため誰もが、敵は数の少ない左右の部隊を狙っているのだろうと考えたのです。
しかしこれは罠であり、敵の本当の目的は、左右の部隊を狙うと見せかけて中央突破することだったのです。
全体的に攻撃するアンヴィル作戦ではなく、戦力を集中させるチーゼルアンドハンマー作戦が敵の目的です。
エリーゼの前世では、この計略により帝国軍に多くの戦死者が出ました。そして、前世では兄・クリスも命を落としています。
これが敵の罠だと知っているエリーゼは顔を青くしました。けれど、みんな敵の計略に気が付きません。
敵軍はただの歩兵にすぎない。司令部には5万の兵力を残し、残りの兵は東西に送ればいいでしょう……と楽観視しています。
唯一、王子だけが奇妙だと気づくものの黙ったまま。これが敵の罠だと知っているのは、転生者であるエリーゼだけです。
そこでエリーゼは立ち上がり、敵の狙いは”チーゼルアンドハンマー作戦”の可能性が高いと指摘しました。
59話の概要|転生者のエリーゼだけが敵の罠に気付く
これは敵の罠です!
エリーゼは敵の狙いについて説明しますが、貴族たちは信じません。そのため彼女が根拠を説明しようとすると、王子が「地理的な要員とわが軍の兵力分布のせいではないか?」と、代わりに現状の問題点を指摘します。
敵の進軍方向には、途中で中央軍に向かう分かれ道があります。つまり、敵は方向さえ変えればすぐにでも中央軍に突進できるのです。
王子の解説を聞いて、貴族たちはシーンと静まりします。それでも納得できず、保証はあるのか?と聞き返します。
そこでエリーゼは迷ったものの「東軍がボクネ要塞(敵の重要地)を攻め込むのに成功したこと自体が敵の作戦かもしれません」と伝えます。というのも現状、東軍はボクネ要塞に下りたことで、中央軍との距離が離れてしまっているのです。
すると当然ながら、これを聞いた貴族たちは怒ります。戦争の経験がないエリーゼにここまで言われたのですから、自然な反応でしょう。
しかし、その中で1人だけエリーゼに賛同する貴族がいました。情報部の参謀、チャイルド中佐。以前登場したチャイルド姫の兄です。
チャイルド中佐が言うには、ボクネ要塞を敵から奪ったとき敵は重要な場所であるにも関わらず気にした様子がなかったとの事。その時、チャイルド中佐も違和感を感じていたようです。
みんなの意見を聞き、王子は結論を出します。
エリーゼの意見を信じて、敵の罠にかかった”フリ”をすることにしたのです。
外科医エリーゼ|今回のネタバレ感想&おさらい
今回のおさらいとネタバレ感想
リンデン王子はエリーゼの意見を信じて、敵を迎え撃ちにする準備をはじめました。
東西に兵を派遣したと見せかけ、実際は中央軍の近くで待機させる。敵が攻め込んできたら、左右から挟み撃ち。これなら敵に対応できるでしょう。
文章だけだと分かりにくいですが、つまりエリーゼは転生前の知識をつかって敵の罠を見破り、さらに利用する策を立てたという事ですね。
転生者ならではのメリットを、ここぞとばかりに利用しています。
とはいえ彼女の案が通ったのは、それを信じてくれる現実的な人たちがいたからこそ。リンデン王子やチャイルド中佐がいなければ、いくらエリーゼが主張しても貴族に一蹴されていたでしょう。