ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は、56話から57話のストーリーについてまとめています。
野戦病院の「総責任職」となったエリーゼは、兵士たちを助けられるのでしょうか?
目次
56話
野戦病院のその後
エリーゼは野戦病院の「総責任職」を引き受け、環境改善につとめました。
負傷した兵士の手当てはもちろん室内もキレイにします。

しかし、それでも薬品・衣服・食料などが不足していたので、エリーゼは実家(クロレンス家)に「お金を支援してほしい」と手紙を書きました。
エリーゼの父はいつも「家門の富は臣民たちに返していくのが正しい」と言っていたので、きっと支援してくれるだろうと考えたのです。
戦争はまだ終わらず患者数は増えているものの、エリーゼのおかげで野戦病院はどんどん改善され、感染症にかかる兵士も減りました。
ランプを持った女人
エリーゼは昼夜問わず働きつづけます。
野戦病院の中は薄暗いので、ランプを持ちながら負傷した兵士の看病をしていました。
献身的なエリーゼの姿。
それ見た兵士たちは、いつしか彼女を「ランプを持った女人」と呼ぶようになります。
「ランプを持った女人」の噂は、すぐに帝国軍の陣営全体へと広がりました。
回復した多くの兵士たちは彼女の看護に感動し、その話はブリチア島にも伝わります。
その結果、ブリチア島の市民たちは
「クロレンス家が自費で不足している医薬品を仕入れているそうだ」
「私たちも支援できないかしら」
と言い出し・・・
エリーゼのいる野戦病院には、大量の支援物資が届きます。
実家のクロレンス家から送られてきたものと、さらに帝国民からの支援品。
これだけあれば、医薬品が不足することは無いでしょう。


さらに、以前エリーゼがつとめていた病院からも支援者がきます。
野戦病院の手伝いにきてくれたのは、グレハム先生や看護師たち。
兵士を助けるために、自ら志願して来てくれたのです。

2ヵ月後。
王子の指揮もあり、戦況は帝国軍(エリーゼ側)に有利な状況へと変わっていきます。
一方、エリーゼもさまざまな医療支援で環境を改善しました。
そして3ヵ月後。
兵士たちの死亡率は42%から2%に減少。
たった3ヶ月で、死亡率が40%も減ったのです。


この結果には、王子も貴族たちもみんな驚きます。
人々は「噂どおり、デイムクロレンスの医術は本当に神がかっている」と口にしました。
57話
王子のサプライズ
野戦病院で仕事をしながら、エリーゼはふと家族のことを思い出します。
「みんな元気にしてるかな?早く戦争が終わって、家族の元に帰れたら・・・」
長く戦場にいるため、ホームシック(?)になったようです。
しかし、戦争が終わるまであと三回は大きい戦闘があるはずです。そのため、家に帰るのはまだまだ先になるでしょう。
また、エリーゼは”ロン”のことも気になります。
「野戦病院にロンはいないので、怪我はしていないはず」自分にそう言い聞かせるものの、やはり心配です。
「病院に来れないほどの重症だったら・・・」
と不安になり、ため息をつきました。
すると、そこに王子が現れます。
どうやら負傷者たちの様子を見に来たようですが・・・
どこか、王子の様子が妙です。


王子はいつも堂々とした態度ですが、今回はなぜかぎこちない様子。エリーゼに声をかけるも、珍しく「その・・・」と言いよどみます。
そして、突然。
王子はエリーゼの目の前にバラの花束を差し出しました。
頬を赤らめて「お誕生日おめでとう」と告げる王子。
その言葉に、エリーゼも目を見開いて驚きます。
まさか、あの王子が誕生日を祝ってくれるなんて思いもしなかったのでしょう。
「戦場の事情もあり、成人式の紐ろくに祝えなかったからな・・・せめて誕生日くらいはと思い・・・」
王子からのサプライズプレゼントに、エリーゼは満面の笑みを浮かべました。


もっとアプローチすれば・・・いや、花束を渡せただけでも大きな進歩かな?

エリーゼ、死亡者名簿を見つける
翌日。
エリーゼは再び司令部に向かいます。
敵の進軍について全体会議があるので、出席しなければならないのです。
会議までは時間があるため、エリーゼは消毒薬の補給状況をチェックしようと”補給所”を訪れたのですが・・・
補給所で、エリーゼは「戦争の死亡者名簿」を見つけてしまいます。
死亡者名簿を見れば、戦士した人がわかります。つまり、気になっていた「ロンの生死」も確認できるのです。
「落ち着いて・・・ロン様が戦死してるはずない・・・」
エリーゼは自分に「大丈夫」と言い聞かせますが、心臓はドクドクドクンと跳ね上がる一方。
意を決したエリーゼは、補給所の役人に「ロンの生死」を確認してほしいと言い出します。