ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は60話から61話までのストーリーについてまとめています。
前回、エリーゼは前世の記憶を元に”敵の本当の狙い”をみんなに伝えました。そこで、王子たちは作戦を立てましたが・・・
ここから先、どうなるのでしょうか?感想と一緒に、ネタバレを見ていきましょう!
60話
帝国軍の包囲攻撃

エリーゼが宣言したとおり、敵は中央に向かって進軍してきました。
帝国側の中央軍15万に対して、敵の兵力は30万。2倍もの戦力差がありますが・・・
東西に兵士を潜伏させていたので、計画どおり敵軍を挟み撃ちにします。

帝国側が両サイドから攻めてきたことで、敵は隊列を崩します。
敵の司令官ルイ・ニコラスは状況を察し、ひとまず後退して戦列を整えるように指示を出しました。

しかし、その時。
帝国軍からの銃弾がルイの額に当たり、大量の血が流れたのです。
ルイは膝をついて呻(うめ)きながら「この恥辱は必ず返してやる」と怒りに震えるのでした。


帝国軍は包囲攻撃を続けます。
正面と両サイド、そして後方からも攻めることにより敵軍の隊列を完全に崩壊させました。
そして翌日。
日が昇るまで続いた戦闘はようやく幕を下ろします。
勝利した帝国軍は、空に銃を向けて「皇太子殿下万歳!皇太子妃万歳!」と歓声をあげるのでした。

その頃のエリーゼ
一方その頃。
エリーゼのいる野戦病院は、負傷した兵士の治療により人手不足になっていました。
勝利したので被害は少なかったものの、戦争にケガは付き物。どんどん負傷者が送られてきます。

エリーゼは医者として、ひたすら兵士の治療にはげみます。
「少しでも多くの患者が、家族の元に戻れるように」と、休む間もなく働き続けました。
5日後には大勝を記念した宴が開かれ、エリーゼも参加するように招待状がきていましたが・・・
エリーゼは「人手不足で治療を受けられず、命を落としていく患者もいる状況です。医者である私が抜けることなどできません」と言い、宴にさえ参加しません。
夜も寝ずに働き続けました。
61話
エリーゼは宴にさえ参加せず、野戦病院で看病をつづけます。
それを知った王子は「状況が状況だが、まずは自分の身もいたわるべきではないか」と心配し、野戦病院にお祝いの食事を送りました。
また、エリーゼを休ませるために「必ず急速の時間をとるように」との伝令も出します。


王子のねぎらいによって、野戦病院の食卓には豪華な食事が並びました。
この時ばかりはエリーゼやグレアムも参加して、病院のメンバー全員で食事を楽しんだのですが・・・
そこに突然、王子が現れます。
誰もが「なぜ王子がここに!?」と驚きますが、王子の訪問理由は単純です。
エリーゼが本当に休んでいるか、確認しにきたのです。


王子はエリーゼの隣に腰掛けて「私のことは気にせず自由に楽しんでくれ」と言いますが、みんな王子の目的を察します。
1人が「そろそろ患者の様子を見に行く時間なので」と言いつつ部屋をでると、他のメンバーも次々に部屋を出て行きました。
食卓に残ったのは、エリーゼ・王子・グレアムの3人のみ。
王子がグレアムに「そなたは診る患者はいないのか?」と聞くと、彼は眉をひそめました。



王子の意図を察したのか、グレアムは「皆が私の助けを待っているようですので、これで失礼します」と席を立ちます。
歯をギリィと噛み締めながら、グレアムも部屋を出て行きました。
とうとう、王子と2人きりになったエリーゼ。
「では私もそろそろ・・・」と席を立とうとすると、王子にガシっと手を掴まれます。
そして「そなたは残っていろ。私を一人にするつもりか?」と引き止められました。