漫画『義家族に執着されています』の61話のネタバレと感想です。
引き続きザハルト伯爵夫人(継母)の裁判が行われますが、今回はペレシャティの回想からスタートします。というのも彼女は裁判に勝つため、事前に準備をしていたのです。
回想|ペレシャティは裁判のために証拠を用意する
帳簿を証拠にしようと考える
裁判を起こすにあたり、ペレシャティは非常に悩んでいました。というのも決定的な証拠がなければ裁判に勝てないからです。
そこで彼女が思いついたのは、例の帳簿――ラピレオン家の血を購入した人たちのリストーーを証拠として使うという方法でした。
ただし帳簿を証拠にするなら、裁判のときに毒の効果や出所を説明する必要があります。つまりラピレオン家の秘密が明るみになるのです。
2択を迫られ葛藤する
このとき彼女は追い詰められていたため、良からぬ考え方をします。
ラピレオン家のせいで大勢が亡くなったのだから責任を取ってもらおう。打撃を受けたとしても自業自得なのだから私が心配することはない。
そんな風に考えてしまったのです。
しかしその時、セルフィウスが彼女のもとを訪れます。ここ最近ずっと忙しそうなペレシャティのために夜食を持って来てくれたのです。
そんな彼を見た瞬間、ペレシャティは顔を青くしてうつむきました。
この子供の母親代わりになると決めたのに、その約束を破ろうとした自分に絶句したのです。
ペレシャティの決断
そして悩んだ結果、ペレシャティは帳簿を証拠として使わないことにします。
それを聞いたテルデオとグローリアは安堵しますが、その代わりペレシャティは別の証拠が必要なので助けて欲しいと2人にお願いしました。
裁判編|ペレシャティ側の弁護人は反撃に出る
ペレシャティが用意した証拠
裁判はザハルト伯爵夫人に有利なまま進みますが、その時ペレシャティ側の弁護人が反論しました。
というのも調査をした結果、ザハルト伯爵夫人が薬屋をたびたび訪問していたことが判明したと言うのです。
- 医者からザハルト伯爵用の薬をもらえたはずなのに、夫人が直接薬屋を訪ねるのはおかしい。
- ただしその薬局は医者が指定した店であり、購入した薬も医者が指定したもの。正しく使えば問題はない。つまりこれだけでは証拠にならない。
- しかし薬の購入記録をチェックしたところ、夫人は医師の指示よりも多くの薬を購入していた。
- また最近購入した鎮痛剤は医者が処方したものではなく、より効果が強いものだった
- またその薬は、微弱ながら睡眠を誘導する効果がある。
弁護人はこれらの情報から、ザハルト伯爵夫人が強い薬をたくさん夫に飲ませていた可能性があると主張します。
すると証人として呼ばれた医師は顔を青くし、伯爵夫人の行動には確かに問題があると認めるのでした。
まとめ|義家族に執着されています61話のネタバレと感想
61話のおさらい|裁判は逆転するが…
裁判は逆転し、一気にザハルト伯爵夫人が不利になりました。ペレシャティはやはり切り札を用意していましたね。
この展開は継母もレイナも予想していなかったらしく、61話の中で2人が動揺するシーンが描かれています。このまま進めば、ペレシャティ側が勝利しそうな雰囲気ですが・・・
ただ、どうにも継母の反応が妙ですね。前回の感想でも書きましたが、継母の反応は悪事がバレた人のそれとは違う気がします。今回も弁護人の反論を聞いて「え?」という顔をしていましたから。
恐らく薬を購入したのは事実ですが、それは別件のためであり殺害のためには使用していないのでしょう。
ネタバレ感想|闇落ちしなくて本当に良かった!
61話の冒頭ではペレシャティが闇落ちしかけていましたが、それを止めたのはセルフィウスでした。止めたというか正気に戻したと言うのが正しいですね。
彼女は以前セルフィウスの親代わりをしたいと言い、そのことでドドレア皇女にも啖呵を切っていました。
だというのに一瞬でも「ラピレオン家なんてどうでもいい」と考えてしまったので、優しい彼女には耐えがたかったと思います。
管理人も覚えがありますが、一瞬でも悪意に満ちた考え方をしてしまうと未遂であれ自分を許せなくなるものです。なのでペレシャティもあの時、ひどく落ち込んだと思われます。