漫画『義家族に執着されています』の57話のネタバレと感想です。
セルフィウスを迎えに来たペレシャティ。しかしなぜか第四皇女のドドレアと2人きりで話をすることになってしまいます。
ドドレアは何か言いたい事でもあるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
なぜかドドレア皇女と2人きりで話をすることに
ドドレア皇女の用事とは?
アカデミーの客室で、ペレシャティはドドレア皇女と2人きりで客席に座っていました。というのもドドレアはなぜか他の貴族たちを全員追い出し、一対一で話をしたがったのです。
そしてドドレアは1通の手紙――ペレシャティの継母から預かった物らしい――を手渡した後、文句を言い出しました。
というのも例のいじめ事件についてペレシャティが騒ぎ立てたため、自分は側近を失い大勢が不名誉を被ったと難癖をつけたのです。
さらにドドレアは、ペレシャティのことを出しゃばりだと指摘します。
出会ってから半年足らずのセルフィウスのためにそこまでするのは奇妙だし、事あるごとに口出しするのは逆に子供がかわいそう……というのが彼女の主張でした。
「事情については気の毒だと思いますが、大公子にも保護者がいるでしょう。出会ってから半年足らずの子供のためにそこまでするのは少し変ですね。もしかして、ずっと大公家にいるための戦略ですか?それとも似たような経験があって感情移入したんですか?」
引用元:義家族に執着されています57話
ペレシャティはついに反論する
さらにドドレアは、セルフィウスに母親がいないのは事実だと残酷なことを言いますがーーーその時、ペレシャティはついに反論しました。
セルフィウスは夫が迎え入れた子供だから、自分が母親の役割をすると言い出したのです。
そして彼女は会話を打ち切り、毅然(きぜん)とした態度で退席します。
しかし客室を出た途端、セルフィウスと鉢合わせて驚くのでした。
ペレシャティが母親になると聞き、セルフィウスはどう思った?
セルフィウスの本音
その後ペレシャティは、校庭のベンチに座りながらセルフィウスに話しかけます。すると彼は最初の方こそ無言でしたが、その後ぽつぽつと自分の心情を話しはじめました。
先ほど母親になると言ってもらえて嬉しく思った。負担になるかもしれないけれど、ラピレオン家にいる間だけでも『母』と呼ばせて欲しい。
彼はささやかな願いを口にします。
それを聞いたペレシャティは、彼の望みを静かに受け入れるのでした。
手紙には何が書かれていた?
アカデミーを出て馬車で帰る途中、ペレシャティは先ほどドドレアから直接手紙を受け取ったことをテルデオ(彼もセルフィウスを迎えに来た)に話します。
すると彼は警戒し、一度手紙を見せてほしいと言いますがーーーいざ封を開けて中身を見ると、目を見開きました。
まとめ|義家族に執着されています57話のネタバレと考察
57話のネタバレと考察
57話のドドレアは結構キツイことを言っていましたが、彼女の言い分もまあ分かるんですよ。
なぜ会って間もない子供のために、ペレシャティはあれほど必死になるのか。いずれ離婚する事になるのに、なぜ周囲の貴族たちを敵に回すのか。
傍から見れば、さぞ不思議に見えるでしょう。恐らく他の貴族たちも少なからずそう思っているはずです。
けれどペレシャティの立場を考えれば、別に不思議なことではありません。
彼女は幼いころに母親を亡くして父親が再婚しているので、きっと『母親を失った子供の気持ち』が分かるのでしょう。
自分が似たような経験をしていると、相手に肩入れしてしまう……というのはよくある事ですから。おまけに彼女は優しい人ですから。
現に57話でペレシャティは、ドドレアとの会話中に自分の幼少期のことを思い出していました。ほんの1コマだけですが、暗闇の中で1人立ち尽くす幼いペレシャティが描かれていたのです。
あの描写は多分、そういう事だと思います。