本記事では『再婚承認を要求します・ソビエシュの回帰』5話目のストーリー概要および考察を紹介しています。
ソビエシュは過去に戻ってきたと気付くや否や、さっそく魔法学園の学園長に会おうとします。彼の遺品である懐中時計が、このふしぎな現象と関係あるかもしれないと考えたからです。
果たして懐中時計の謎は解けるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
ソビエシュの回帰・5話(330話)のストーリー概要
学園長は今いずこ
ソビエシュは懐中時計のことを調べるため、魔法学園の学園長と直接会って話がしたいと考えますがーーーカルル侯爵が連絡したところ学園長は不在で、会えるのは1~2週間後だそう。
その話を聞いてソビエシュは焦ります。いつ夢から覚めるか分からないし、何がきっかけで現実に引き戻されるか分かりませんから。
そこでわずかな希望にすがり「学園長が戻ったらすぐに面会したい」と伝えるようカルル侯爵に指示するのでした。
事件を防ぐため動き出す
1人きりになると、ソビエシュは今後の事について考えます。
もしこれが過去の世界なら、ナビエとの関係修復だけに時間を費やすわけにはいきません。ラスタやエルギ公爵が、事件を起こすのを防ぐ必要がありますから。
そこでソビエシュは翌朝、ラスタを呼び出してエルギ公爵と距離を置くよう言い聞かせます。といっても過去のラスタに忠告をしても従わなかったので、少しだけ真実を明かしました。
エルギ公爵はソビエシュを恨んでいて、その復讐のために何をするのか分からない。だから別の友達を作りなさい…と言い聞かせたのです。
またソビエシュはこの後、近衛兵やヴェルディ子爵夫人を呼び出して、エルギ公爵とロテシュ子爵をラスタに近づけさせないよう命令するのでした。
補足|カットした部分について
今回のナビエ様
ナビエは相変わらずソビエシュを拒絶しています。口調こそ丁寧ですが、声は殺伐としているわ近づくなオーラを出しているわで取り付く島もありません。
ただしソビエシュが風邪を引いたことに若干責任感を感じているのか、彼が休憩しているとき自らスープを持って行く描写がありました。
ネタバレ感想|彼が嫌いな人にも読んで欲しい作品
考察|ナビエとの関係は修復できるのか?
ソビエシュは今すぐにでも関係を修復したいようですが、この件に関しては時間を置くしかないでしょうね。ナビエにも考える時間が必要なはずですから。
時間をかけて、その間誠実にして。そうして少しずつ信頼を取り戻すしかないのでしょう。
とはいえ彼視点だと、いつタイムリミットがくるか分かりません。その事もあり、大人しくしていられないのでしょうね。
ただ読者的には、ソビエシュが奔走するほど気の毒に思えてしまいます。
ナビエはハインリと結ばれる運命だから、彼がどれだけ頑張っても理想的な未来は訪れないわけで・・・それが見えているから複雑な心境になります。
ネタバレ感想|本作を読むうえで知ってほしいこと
突然ですが、ソビエシュって非常にアンチが多いキャラクターですよね。
実際にLINEマンガのコメント欄を見たところ、かなり過激な言葉が書かれていましたし。多分『ソビエシュの回帰』を読んだ読者のなかにも、そういう人が多いのかなと思います。
けれど本作を読むなら、ソビエシュへの批判は一旦置いておいた方がいいのかな…という印象です。ザックリ説明すると、個人的な好き嫌いは抜きにして群像劇を楽しんだ方がいい。
1人の男性が過去をやり直すチャンスを得たとき、どんな行動を取るのか。そして『再婚承認を要求します』のシビアな世界観のなかで、回帰というテーマが扱われるとどんな結果になるのか。
そこに注目しながら読んだ方が、作品を楽しめるのかなと思います。
これだけリアルに人間を描いている作品はなかなか無いので、ソビエシュが嫌いという理由だけで批判的な読み方をしちゃうと勿体ないと思うんですよ。