『再婚承認を要求します』外伝8のネタバレと感想|アレイシアが招かれた理由

再婚承認を要求します外伝

『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は小説版に掲載されていた「外伝8 エルギ公爵の過去(2)」の概要をまとめました。

前回の「外伝7」では幼少期のエルギ侯爵が登場し、アレイシアと初対面しましたね。今のところ彼女は穏やかに暮らしていますが…

いったい、クローディア大公は何が目的なのでしょうか?ネタバレを見てみましょう。

⇒『再婚承認を要求します』ネタバレ一覧はこちら

『再婚承認を要求します』外伝8~前半~

クローディア大公からの呼び出し

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

エルギとの会話中、アレイシアは応接室に呼び出されます。

執事によれば、クローディア大公から話があるそう。そのため彼女は「きっと愛人になれと要求されるだろう」と身構えますが…

いざ応接室に入ると、そのような雰囲気は微塵もありません。クローディア大公は制服を着て、無言でピシっと立っています。

そしてこの時、執事が”女性の肖像画”を見せますが…それを見た瞬間、アレイシアは驚いて目を丸くします。

肖像画の女性は、アレイシアにそっくりな顔なのです。

執事によれば、この絵は大公妃(=エルギの母親)の肖像画。そして大公の命令をやり遂げれば、新しい身分とお金を用意してくれるそう。

そしてアレイシアを席に座らせると、執事は今までのことを語りました。

アレイシアが大公家に呼ばれた理由

大公妃は病弱なうえ人嫌いなので、屋敷内で静かに過ごしていました。そして現在は体調が悪化し、部屋から出るのも難しい状態です。

そんな中、国王が夫婦喧嘩をしたため王妃が母国に帰ってしまいます。しかも子供は幼く、まだ社交界デビューしていません。

つまり現在、ブルーボヘアン王国では社交界をリードする人がいないのです。

その結果、貴族たちは大公妃への不満を表しました。

白うさ
なぜ大公妃が恨まれるの?
ひよこ
王妃は不在で後継者が幼いから、本来は大公妃が社交界をリードすべきなんだ。

こうした状況の中、ブルーボヘアンは「西王国の貴賓をパーティーに招待して、貴族たちと和解するきっかけを作ろう」と考えます。

つまり大公の目的は、アレイシアに大公妃のフリをさせること。病弱な大公妃に代わって、西王国の貴賓を接待してほしいのです。

その話を聞いた彼女は、大丈夫だろうかと不安になりますが…

生き残るために、アレイシアは大公妃のフリをしようと決意しました。

『再婚承認を要求します』外伝8~後半~

アレイシアは”大公妃”のフリをする

大公妃のフリをすると言っても、アレイシアの仕事はごく単純。パーティーが開催される1週間、王様の傍にいれば良いのです。

そしてパーティー当日、彼女は見事に役目をこなします。

2年ぶりの社交界は、彼女にとって酷く甘美なものでした。

ひよこ
クローディア大公はこの時、アレイシアが貴族だと気づいたよ。
白うさ
2年のブランクがあるとはいえ、元々が華やかな令嬢だからね。

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エルギが屋敷に籠る理由

「坊ちゃんはどうしてパーティーに行かないの?」

2日目のパーティーに参加する準備をしながらアレイシアが尋ねると、エルギは「人が多い所に行くと体が悪くなるから」と答えました。

エルギによれば、一族に代々伝わる病気があるそう。そのため父親から、人の多い場所を避けるよう言われていたのです。

パーティー2日目

2日目のパーティーでも、難なく”大公妃のフリ”をこなしたアレイシア。参加時間は10分程度ですが、貴族からの評判は上々。

またクローディア大公も彼女の働きに満足したらしく、帰りの馬車の中で「よくやってくれている」と褒めてくれました。

しかしこの時、アレイシアは欲を出します。「今回のように必要な時だけ、大公妃の代役をさせて頂けませんか?」と大公にお願いしたのです。

すると彼は、考えてみる…と曖昧な返事をしました。

白うさ
嫌な予感しかしない。
ひよこ
他人の家庭に首突っ込んだらダメだって…!

思わぬ伏兵

しかし、アレイシアの提案に反対する者がいました。彼女に懐いていたエルギが、泣きながら「嫌です!」と父親に抗議したのです。

別の誰かが母親のフリをする。それは幼いエルギにとって耐えがたい事でした。今回は1度きりだと思ったから我慢したに過ぎません。

そしてこの口論がきっかけで、仲のいい父子は初めて口論をします。

さらに、アレイシアに対するエルギの態度は一変。彼の瞳には恨みが宿り、翌日は姿を見せませんでした。

パーティー3日目

3日目のパーティーで、アレイシアは”ズメンシア公爵夫妻”に声をかけられます。彼女を気に入った公爵夫人は、笑いながら「今日も帰るのですか」と尋ねますが…

この時、アレイシアは嘘をつきます。

「実は…家に私とよく似た海賊捕虜がいて、夫がその捕虜に興味を示しているのです。可哀想だから容認していますが、それが気がかりで」と。

⇒『再婚承認を要求します』外伝9のネタバレはこちら

ネタバレ感想|それぞれの思惑について

感想①クローディア大公の話

ネタバレ感想

外伝8では、アレイシアが大公家に招かれた理由が判明しました。

クローディア大公は初めから、奥さんの代役としてアレイシアを利用する気だったワケですね。彼女は大公妃と顔がそっくりなので、よほど親しい相手じゃないと見分けがつきません。

だからこそ大公は、アレイシアと初対面(外伝7参照)のときに「彼女をくまなく見ていた」のでしょう。

そして本文が長くなるので省略しましたが、クローディア大公は奥さんと恋愛結婚をしたそう。病弱で田舎暮らしをしていた彼女と恋に落ちて、そのまま大公家に連れてきたのだとか。

厳しい印象の大公ですが、奥さんには甘い人なのかもしれませんね。

感想②アレイシアのやらかし

アレイシア、それはダメだって…

東大帝国であれほど失敗したのに、なんでまた同じ轍を踏むの?学習しなかったの?エルギがべらぼうに怒ってるじゃん?

【疑問】エルギの一族に伝わる病気とは?

外伝8の後半で、エルギは「一族に伝わる病気があるのでパーティーに出られない」という話をしていましたが…

この話、何だか妙ですね。

『再婚承認を要求します』の本編で、エルギ公爵はパーティーに普通に参加していました。なので、発言と事実が食い違っています。

でも、幼いエルギが嘘をつくとも思えないんですよね…

という事は、大人になると発症しないタイプの病気なのでしょうか?いやでも、大公妃は大人なのに体調を崩していますし…

この辺が気になりますね。

⇒『再婚承認を要求します』外伝9のネタバレはこちら

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