翻訳『再婚承認を要求します』外伝52のネタバレ感想|リルテアン大公の陰謀

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝52  野望(6)』の概要をまとめています。

前回の最後でシシが何者かに襲われましたが、彼女はどうなったのでしょうか?そして犯人は、やはりリルテアン大公でしょうか?

ストーリーの続きを簡単にまとめたので、一緒に見ていきましょう。

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シシ視点|見知らぬ場所で目を覚ます

シシの現状

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

目が覚めた時、シシは自分がどういう状況なのか理解できませんでした。それでも混乱する中、なんとか現状を整理します。

家出してモテのところに行く途中、大きな馬車がこちらに滑ってきて、その際に腕と足をケガしたようです。そして現在シシがいるのは、豪奢な部屋のベッドの上。

いったいここはどこだろうかと見回していると、メイドが入ってきてシシを見るなり嬉しそうに笑います。そしてメイドは誰かを呼びに行き、15分ほどしてから衰弱した男と気品のある女が部屋に入って来ました。

男は初対面にも関わらず、シシを見た途端に親しげに聞きます。

「うちの息子の乗った馬車が水たまりで滑って転んだらしいね。本当にすまない。体の調子はどうだい?」

シシは右腕と両ひざが痛むことを告げると、男は決まりが悪そうに笑います。

そしてケガが治るまで、自分の家で治療するようシシに勧めました。

ひよこ
衰弱した男=リルテアン大公だね。
白うさ
治療するという名目で軟禁するの怖い…

ラリとカイが西大帝国に帰還する

ナビエは双子を出迎えるが…

馬車から降りたラリは、ナビエの胸に飛び込んで抱き着きました。ナビエが子供を持ち上げて一周すると、ラリはそれが面白いのか笑います。

ラリを降ろしてから今度はカイに両手を広げると、カイは照れくさそうにしてナビエのお腹に顔だけ埋めました。

そして東大帝国はどうだったとナビエが質問すると、カイは呟きます。

「リルテアン。あのおじさんは腹立たしいです」

・・・

ナビエはその後、子供たちの様子をハインリにも伝えました。

ラリとカイはリルテアン大公を腹立たしいと言いますが、理由を説明しません。ラリの性格なら、どんな点が嫌なのかはっきり言うはずなのに。

つまり親には言いにくい事なのでしょう。では、それは一体何なのか。ナビエは思案しました。

ナビエの元に、送り主が不明の花束が届く

謎の花束

紫の花

しばらく悩んでいると、ローラが花束を抱えて部屋に入ってきます。花束は抱えきれないほど大きく、送り主の名前が書かれていません。

そしてナビエは花束を両腕で抱えると、ハインリを見つめて「誰が送ったと思いますか?」と聞きました。

ハインリは明らかに嫉妬していたので、その顔が可愛くてナビエは花束をもっと抱き締めます。すると彼は、急ににっこり笑いながら言いました。

「私が送ったものですよ。クイーン」

そして彼はナビエの額にキスをして出て行きました。

それは詐欺では?

マッケナが宰相官邸から出て、忙しなく歩いている時。ハインリに柱の影から呼ばれたので何事かと思って近づくと、とんでもない事を言われました。

「クイーンに誰かが花束を贈った。私が買ったわけではないが、私が買ったものだと言った。だから本当に私が買ったことにしろ」

話を聞けば、ハインリは他人から贈られた花束を自分が買ったものだと嘘をついたそう。

さらに彼は、その言葉を事実にするために「花束を贈った人を見つけて金を送れ」とマッケナに命令したのです。

ひよこ
ハインリ「金払えば私が買ったことになる!」
白うさ
暴論すぎない?

それは詐欺では…とマッケナは言おうとするも、突然口をつぐみます。というのも、ハインリの後ろにラリがいたのです。

ハインリは戸惑いながらラリに言い訳をしますが、なぜか彼女は「良い考えですね」と言ってひとりで深く考え込みます。そしてナビエには秘密にしてほしいと言う父親に笑顔で返事をすると、彼女は去って行きました。

送り主の正体

その頃ナビエは、花束を抱いたまま笑いを堪えていました。

というのもこの花束は、ナビエがハインリにあげようと注文した品だったのです。

実はハインリが正体不明の花束を見て慌てた後、サプライズでプレゼントする予定でした。

ラリの考えた作戦とは?

母親と父親の頭脳戦を見守ったラリは、愛にも戦争が必要だということを理解しました。 マッケナの日記帳にもケンカの話しか書かれていなかったのに、結局は水龍と結婚しましたから。

「私にもヨンヨンを刺激する花束が必要だわ」

そしてラリは悩んだ末、リルテアン大公の息子を利用することにします。

ヨンヨンを嫉妬させるため、ラリは作戦を実行する

食事中にラリが爆弾発言をする

その日は親族での食事会があり、参加者はナビエ・ハインリ・双子・マッケナ・ドルシ・ヨンドリ(=ヨンヨンの本名)の7人でした。そして食事が終わりデザートを食べている最中、ラリは大きく咳払いをして言います。

「リルテアン大公が、大公の次男と結婚すればいいと言ってきました」

その言葉が終わるや否やハインリはダメだと即答し、マッケナも深刻な顔をしてラリを止めますが…

ラリは次男との結婚を肯定的に考えていると話しました。

ひよこ
大公の次男・レイルには悪い噂が多いから、2人とも必死で止めてるね。
白うさ
ヨンヨンの気を引くための嘘だけど、2人はそれを知らないから…

ヨンドリの反応

一方でナビエは、ラリの狙いを見抜いていたので面白がって見物をします。しかもシャンパンを飲みながら。

そしてヨンドリもまたラリの思惑に気付いてるのか、これといった反応を見せず淡々とケーキを食べるだけ。彼に相手にされないので、ラリは泣きそうです。

それを見たナビエは、ラリが可哀想になって助け舟を出します。ヨンドリに直接、ラリが東大帝国に行ったら寂しくない?と質問しますが…

すると彼は笑みをこぼしました。まるで、なぜこんな質問をするのかお見通しですよと言っているように。そして彼は淡々と告げます。

「やりたいようにしてください。皇女様の意思が一番重要ですから」

シシ視点|リルテアン大公の陰謀を知る

その頃のシシ

数日間、シシは自分を助けてくれた家で治療を受けながら過ごします。そしてここがリルテアン大公の邸宅である事も知りました。

なおヴェルディ子爵夫人には「私は王女ではありません。誤解でした」という手紙を残してきたので、子爵夫人もそれを見たら諦めるだろうと考えていました。

シエルからの大公の陰謀を聞く

するとシシの部屋に、大公の長男・シエルが訪れます。そして彼は周りを見回し、声をひそめて聞きました。

「君は本当に…あのお姫様なの?前皇后の娘?

シエルによれば、大公はシシを”悲運のお姫様”と勘違いしていて、自分の息子と結婚させたがっているそう。

それを聞いたシシは驚いて否定します。私はお姫様じゃありません!外見が似ていて誤解を受けたんです!と。

しかしドアの後ろで、その声を大公の次男・レイルが立ち聞きしていました。

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再婚承認を要求します外伝52『野望6』のネタバレ感想

感想①リルテアン大公の手口について

ネタバレ感想

リルテアン大公の狙いは、“悲運のお姫様”を息子のどちらかと結婚させることでした。

前回ちらっと本文に出てきましたが、お姫様については同情的な世論が多数です。そのため大公は、息子と彼女を結婚させれば国民を味方につけやすいと考えたのでしょう。

つまりシシが怪我をしたのは、大公が仕組んだこと。わざと怪我をさせて治療という名目で屋敷に留まらせたワケですね。手口がエグイ。

でも残念ながら、シシは王女ではありません。

そしてシシが人違いだとシエルに説明している最中、よりにもよって次男・レイルに立ち聞きされてしまいます。次男はとてもわがままで横暴なので、嫌な予感しかしません。

というかこの話、あと3話しかないのに完結するのでしょうか。

感想②ヴェルディ子爵夫人は絶対に心配してる

シシは家出をする前に、ヴェルディ子爵夫人に置手紙を残してきたそうです。子爵夫人には「自分はお姫様じゃない」と伝えたので、シシはもう縁が切れたと思っているようです。

けれど個人的には、ヴェルディ子爵夫人は簡単にシシを切り捨てられないと思うんですよ。

子爵夫人はとても情が深い人で、自分の子でないグローリエムをずっと探し続けていました。その事実を踏まえると、彼女がシシを心配しないワケありません。

そもそも短い期間とはいえ、子爵夫人にとってシシは家族でしたから。なので絶対に心配しているだろうし、何なら必死で探していそう。

感想③子供たちの恋愛がかわいい

今回のラリはとても可愛いですね。

好きな男の子の気を引きたくて嘘をついたら、素っ気ない態度を取られてしまい泣きそうになるって本当にかわいい。

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6件のコメント

いつもありがとうございます。
あと3話で終われるのかと書いてありましたが、次の子供たちの決断3話で完結して、最後のラスタが~は全く別な話となるのは確定なのでしょうか?
てっきりもしもラスタがああだったらこうだったら死ぬことはなかったねという流れも有りつつ続いている話なのかと思っていました。
ここ最近はソビエシュ中心の話だった為、静観していましたが、私がソビエシュに全編を通じて感じていたイライラ感が、前回くしくも大嫌いなリルテアン大公から国民感情として代言されていました。
ラスタのやらかしと子供の問題は、ソビエシュがナビエ様への未練でおかしくならずにちゃんと皇帝としてラスタにも責任を持って寄り添い対応していたら防げただろというものです。
あと3話で駆け足で終了して、ラスタ中心の話となるなら最終的なこの話の主人公はラスタだったのかとならないでしょうか。うーん。

今回のお話はナビエ様もハインリもラリもとてもお茶目で可愛かったです。
挿し絵もちょっと歳を重ねたナビエ様という感じでしたね。
ハインリを手のひらで転がし、こいつ本当に可愛いと思うナビエ様。
焼きもちを焼いてついつい自分がやったことにしようとしたのをラリにバレてあたふたするハインリ。
結局嘘が付けない可愛い男です。
恋する相手の気を引こうとして健気なラリ。
そんなことよりリルテアン大公に暗殺されそうになったことを言えよと思わず突っ込みたくなるカイ。
マッケナにもドルジにも似てないと言われる慎重派なヨンヨン。
ドルジの影は薄いものの皆とても可愛かったです。
10年経ってもハインリに愛されるだけではなく、自分からも愛のアクションを起こそうとしたり、ラリの恋愛をハインリより鋭く見抜いて見守るナビエ様。
最後がこんな可愛い姿ではなく、今さらラスタがもしナビエ様に先に出会ってソビエシュや東だけの話で終わってしまったら、今まで怒って泣いて笑って読んできた西大帝国の数百話は何だったの?と個人的には後味の悪い複雑な思いに陥りそうです。
できればそんなもしもの話があったとしても、最後は真に愛する人が出来たナビエ様がハインリや子供たちに囲まれた幸せな家族の姿で外伝も閉めて欲しいなと思います。
長くなって申し訳ありませんでした。

>マリさんへ
>あと3話で終われるのかと書いてありましたが
ご指摘ありがとうございます。現状、あと3話で終わると確定したワケではありませんね。管理人の早とちりです。
『もしラスタがナビエに送られたら』を別の世界線の話だと思い込んでいましたが、おっしゃる通り話が続いている可能性もあります。
というか今の流れだと、そっちの可能性のほうが高そうですね。

お返事ありがとう御座います。
いつも勝手なコメントをして申し訳ありません。
もし本当に全く別な世界線の話だとしても、ゴリ子様に文句を言うべき筋合いではないのに…ごめんなさい。
ラスタがナビエ様と先に出会って始まるとしたら、離婚も再婚もない世界線の話かもしれませんし、ソビエシュルート派に需要はあるんだろうとは思うのですが、それをしてしまうとこの西大帝国編でナビエ様が築いてきたもの、お話全体を全否定することになってしまうのではないか?そういうのは公式ではなく2次でやるものでは?という気持ちが先走りました。
もしそういう世界線のお話なら、私が読まなければいいだけなのに。
個人的にはソビエシュがラスタを見つけた罠の場所で、今度は自分が娘と出会った…それが運命なら、ソビエシュの運命の人はラスタかなと思います。
ナビエ様と淡々と皇帝皇后として生きていくルートではなく、時が戻せるならグローリーエムが産まれたあとラスタを無視することなく考えを改めて、2人で子供を育て奴隷制度を見直していく…なら読みたいかな。
勝手ですね、私。
残り11話、更新楽しみにしております。

>マリさんへ
大丈夫ですよ、お気になさらないでください。私は人の考察を読むのが好きなので、皆様のコメントをいつも楽しく読ませていただいています。
それにマリさんの意見はよくわかるんですよ。例えIFだろうと、ソビエシュルートに突入すると違和感が残りますから。

更新ありがとうございました。
待ってました!
やっとナビエ様登場回ですね!
ソビエシュのターン、長くてしつこくて。
めんどくさいし、辛気臭いし、自業自得だし。

対比してハインリとは何年経っても変わらず恋人同士のようで、ナビエの幸せが長く続いていてファンとして本当に嬉しいです。

シシが権力争いに巻き込まれていて心配ですね。
リルテアン大公は思ってた以上に危険人物でした。
誘拐、殺害をしてでも権力を乗っ取りたい!と言う意思の強さは、流石ラスタ派。
類は友を呼ぶ。
ラスタに絡めて被害を被る人がこれ以上現れないよう、只々願います。
シシが無事解放されますように。

外伝として作者さんが書いておきたかった事が書かれるんだろうなぁ、と当たり前な事を思うにあたって、その大トリはやはり、
ソビエシュとラスタとグローリーエムの救済なんですかねー。
ラスタが死んで終わり、では無い所がこの作品に深みを持たせていますよね。
どう落とし所を着けるのかちょっと想像がつかないですが、最後まで見届けたいと思います。

ゴリ子さま、またの更新をよろしくお願いします。楽しみにしています。

>とんすけさんへ
コメントありがとうございます!
ソビエシュのターンは確かに長いですが、個人的にはこの作品がハッピーエンドを迎えるために必要な過程なのだろうと思いながら読んでいます。
きっと最終的には、作者様が納得のいくストーリーに仕上げてくれるはずです。多分。

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