小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝42 龍はなぜ鳥を愛するのか(2)』の概要をまとめました。
前回ラリは、龍と結婚する方法を聞くためにドルシの元を訪ねました。するとドルシが用意したのは、マッケナが失くした日記帳。どうやら日記帳の中に、秘密がありそうですが・・・
2人はどうやって夫婦になったのでしょうか?管理人の感想を添えつつ、ストーリーを簡単に紹介します。
マッケナの日記帳|太陽のような女性に恋い焦がれる
女性のことばかり考える日々
ラリは馬車の中で、マッケナの日記を読みます。そこには次のように書かれていました。
日付: X月X日
人は奇妙で悪いものに引かれる。彼女が私にとってそうだ。もう考えるのはやめようと思いながらも、その女性のことを考える。
日付: X月X日
不吉な龍がまた来た。暴言を吐いたら、龍に「名前も知らない女の尻を追い回すやつ」と鼻で笑われた。え、どうして知ってるの?
日付: X月X日
カイが私の作った虫人形を食べようとするので驚いた。この光景を見たナビエ様に、虫人形押収令を下された。
日付: X月XX日
虫人形を龍の形に改造していると、不吉な龍が近づいてきて、なぜ私が青い鳥を作っているのかと歯ぎしりをした。
青い鳥ではなく龍だと言ったら人形を投げられた。本当に悪いやつだ。腹が立って、実はこれはあなただと言ったら、人形を拾って渡された。
日付: X月X日
あの悪い龍が龍だと認められず、本屋に行って龍に関する本を買っていたら、太陽に似た女にまた出会った。
例の龍について聞かれたので「とても縁起が悪く、幼稚な龍だ」と告げると、女性は悪態をついて去ってしまった。
日付: X月XX日
カフェで休憩していると、彼女がまた現れて質問した。
「君が知っているという龍を、なぜ縁起が悪いと言うんだ?」
なので正当に聞こえるよう「私はその龍が大好きなのに無視するから」と答えると、女性はふふんと満足げに笑った。今度は点数を稼げたようだが、そろそろ名前を聞いてもいいタイミングかな?
日付: X月XX日
虫人形の足を取って、幼虫だと言ってカイに渡した。ナビエ様にすごい目で見られたので、また回収した。
日付: X月X日
泣きながら虫人形を直していると、龍が近づいて来た。彼は虫人形を指差して「君と似ている」と言った。喧嘩を売ってるのか?
すると龍に「私のことをどう思う?」と聞かれたので、赤い虫のようだと答えたら、また虫人形を床に投げられた。
彼女に会えず落ち込む
日付: X月XX日
最近彼女に会えない。
日付: X月XX日
彼女のことを思い出す。私はおかしくなった。
日付: X月XX日
カフェに行ったら、また彼女が現れた。急いで身構えると、すれ違いざまに「ふん」と言われた。なぜまた怒っているんだ?
日付: X月XX日
恐ろしいことがあった。天気がいいので久しぶりに鳥になって空を飛んでいたら、頭上に龍が現れて、大きな瞳で私を見下ろしながら微笑んでいた。
泣きながら街まで逃げても追いかけてくるので、龍が絶対に入れない壁の隙間に入る。そして人間に戻ると、いそいそと路地を走って外に出るが・・・
そこにはドルシ(人型)が立っていて、奇妙な表情で「変態か?」と聞かれた。誰のせいだよ!
日付: X月XX日
昨日のことを思い出しながら歩いていると、カフメン大公が悲しい顔で近づいてきて「頑張れ」と肩を叩いた。
・・・いったい何を?
日付: X月XX日
人形の材料を買いにおもちゃ屋に行ったら、その女性に会った。
嬉しいやら恥ずかしいやらで立ち尽くしていると、彼女に「数日前に君が裸で走っているのを見た」と言われた。死にたい。
日付: X月XX日
カフェで彼女に会った時、勇気を出して名前を教えてほしいと哀願した。なぜかと問われたので「一目ぼれしました」と告白するが、彼女はプハハと笑って「弱い人間に興味はない」と言った。悲しくて憂鬱だ。
失恋のショックで体調不良になる
日付: X月XX日
元気が出ないせいで熱が出た。
失恋のショックを振り払いたくて庭の木の下でうずくまっていると、ドルシが現れて舌打ちをした。なぜそんなことで泣くんだと彼は告げる。
私を振った人は、初恋の相手で誰より素敵で、私の心臓をときめかせた太陽神のような存在なのに。なぜ“そんなこと”だなんて言えるのか。
するとドルシは「お前は奇怪なことばかり言う、恥知らずの人間だ」と顔を真っ赤して怒った。なぜ恥ずかしがってるんだ?
日付: X月XX日
おもちゃ屋に行ったら彼女がいて、私の強さと愛を証明できれば恋愛を考えてみると言う。
“龍の谷”で試験を通過すればいいらしいので、住所を聞いた後でさっそくお弁当を作ってそこに飛んで行った。すると門番が、生き残れるよう願うと言って入らせてくれた。
どういう意味だと聞こうと振り返れば、門が消えていた。空の上には煙が充満している。
今、私はあばら屋でうずくまって日記を書いている。どういう状況だ?
ナビエ視点|マッケナとの会話
ラリの結婚について相談する
仕事中、マッケナは真剣な表情でナビエに質問します。
「皇后陛下は、ドラコが皇女様と結婚することをお望みですか?」
答えにくい質問なので、ナビエは2人はまだ幼いから…と言葉を濁します。すると彼は少し黙ってから、満足そうに笑って言いました。
「心配する必要はないかも知れませんね。今の皇女様だと、承諾したところで谷から脱落するでしょうから」
にやにや笑うマッケナに、ナビエは気分が悪くなります。なので、書類の処理を押し付けました。
モテ視点|ケルドリックと共に東大帝国に到着
皇女様が羨ましい
一方その頃。
一足先に東大帝国の首都に到着したモテは、旅館のイスに座って、ケルドリックが回収した宝石を見ていました。そして羨ましそうに呟きます。
「西大帝国の皇女様と皇子様はいいね。東大帝国の皇帝は2人と遠い親戚にすぎないのに、こんな贈り物をくれるんだから」
モテが王女だと知っているケルドリックは、その言葉を聞いて妙な気分になりました。
『再婚承認を要求します』外伝42のネタバレ感想
感想①マッケナとドルシの恋愛模様
マッケナの日記は、ドルシからラリの手に渡ってしまいました。マッケナは知る由もありませんが、彼は今、日記を姪に読まれるという苦行を経験しています。シンプルにかわいそう。
そして今回のメインとも言える日記の内容ですが・・・
マッケナが少女漫画の主人公みたいで、ものすごく可愛いですね。読者の知らないところで、2人はあんなに甘酸っぱい恋愛をしていたワケですよ。
しかもドルシは「弱い人間に興味はない」とか言っておきながら、結局のところマッケナに好き好きと言われて絆されたようです。
この2人の恋愛模様は、本当にかわいいですね。
感想②いろいろと鈍いマッケナ
マッケナは試練を受けて来いと言われたにも関わらず、龍の谷にお弁当と日記帳を持参しています。
危機感どこ行った?
しかも彼、あの状況下においてリアルタイムで日記を書いていたようです。いや、それ以外にやる事があるでしょうに…
感想③ハインリが何かをしたらしい
本分が長くなるので省略しましたが、マッケナは日記の途中でハインリに関することも書いていました。以下の内容です。
- 5分だけ過去に戻れるなら、ハインリ陛下が幼い頃に戻って1発殴りたい。
- 10分だけ過去に戻れるなら、ハインリ陛下が幼い頃に戻って3発殴りたい。
多分、ハインリが何かをやらかしたのでしょう。
感想④外伝42の好きなシーン
①虫人形の足だけ取って「幼虫です」と言い張るマッケナがかわいい。泣きながら人形を直すところもかわいい。
②好意を寄せられるとすぐに絆されるドルシ。
③強さの証明・試験・竜の谷etc…と怪しいワードが並んでるのに、危険性に全く気付かないマッケナ。多分ピクニックか何かと勘違いしてる。
いつもありがとうございます。
マッケナって本当にドルジに純情一直線だったんですね。
ハインリは茶化してマッケナ結婚しろよ~とかどーなってんの~とかゲラゲラ囃し立ててプンスカされてそうな予感です。
でも宝石と引き換えに日記読まれて、ラリに弱みを握られちゃいましたね、マッケナ。
赤ちゃんの頃はラリに比べてカイの描写はいっつもラリに蹴られたりおまぬけさんだったりなのに、さらに虫人形ももぐもくしてたとは。
カイはマッケナ叔父さんに似てる気がしてきました。
>マリさん
そうなんです。純情一直線だったんですよ。まじめな男が恋煩いするとこんな風になるんですね。