小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝34 ついに私のものになったね』の概要をまとめています。
前回エベリーの元に、財産管理人が会いに来ます。そしてエベリーはついに、ダルタが姉だと知って涙をこぼしますが…
今後はどうなるのでしょうか?管理人の感想を添えつつ、ストーリーを紹介します。
目次
エベリー視点|ダルタが姉だと知った結果
エベリーの後悔
財産管理人はエベリーの絶望的な表情を見て、言うべきでは無かったと慌てます。するとエベリーは首を振って、あなたのミスではないと告げますが…
彼女が帰った後もひたすら涙が流れて、大好きな魔法の勉強すら手に付きません。
庭を歩いても同じで、ダルタの頼もしい背中を思い出します。冷たい夜、激しい夜風に吹かれながら自分をかばい、最後まで気にかけてくれた人。
「私たちが姉妹だと知って、そうしたんだ」
エベリーは顔を両手で覆い、姉さん姉さん…とすすり泣きます。
こうなると知っていたら、悪い盗賊だとしてもヴィンセルを生かせばよかった。それにダルタが姉なら、あのイスクア子爵夫婦は…
そう考えていると心配そうな表情のソビエシュが近づいて来たので、エベリーは聞きました。
「心臓がとても痛いのです。 陛下はどのように耐えましたか?」
するとソビエシュは、苦笑いしながらエベリーの心境を察します。そして彼女にハンカチを渡しながら考えます。どうやって耐えたのだったろうか…と。
クロ―ディア大公視点|アレイシアの裏切りを知る
大公の決断
クロ―ディア大公は怒って邸宅に戻ると、アレイシアに裏切られたことを執事に話しました。
偽物の妻だとバレただけでなく、彼女は妻のフリをするのが大公の独断であるかのように人々に話したので激怒したのです。
こうなっては、騒ぎを鎮めるのは不可能。そのため大公は、外国に行こうと決断します。
母国を離れたくないと思うものの、ここで恥をかきながら暮らすよりマシだと思ったのです。
アレイシア視点|クロ―ディア大公との決別
両親の思わぬ言葉
パーティー会場近くの休憩室で、アレイシアが扇子で仰ぎながら興奮を沈めている時。両親がやって来て、一緒に国に帰ろうと提案しました。
しかし今の2人を見て、アレイシアは非常に腹を立てます。さらに両親は、私たちに恥をかかせるなんて…と口々に言うものだから、彼女の怒りはさらに高まります。
だからアレイシアは、今度は自分が親を捨てることにしました。
そして決心すると「私をまた水に押し流そうとするの? やめて!やめて! 私は息子を守らないと!」と恐怖に怯えた声で叫び続けます。
すると人々が駆け付けたので、両親は驚いて逃げ出しました。
屋敷に帰ると…
朝になってアレイシアが屋敷に帰ると、邸宅の雰囲気は普段とは違っていて門が開きません。一緒にいた侍女が門を開けるよう命令するも、門番は固い声で言いました。
「大公殿下は外国へ発ちました」
大公が一人で逃げたと知り、アレイシアは心の中で歯ぎしりします。
するとメイドが近づいてきて、門の前にアレイシアのカバンを置いていきます。彼女は悪口が出そうになるのを我慢して、カバンを開けるとーーー
渡されたカバンの中には、何も入っていません。お金も服も宝石も、何もかも。
その事実に、あきれ果てて笑うアレイシア。すると侍女が心配そうにどうしましょうか…と尋ねるので、彼女は答えました。
「どうって、逃げた奴の胸倉をつかんで引きずって来ないと」
ナビエ視点|ついに私のものになったね
ダルタとの再会
「ハインリ陛下の部下はおかしいです!」
ナビエと再会するなり、ダルタは開口一番にそう言いました。ナビエは鳥一族から事情を聞いていたため、ダルタが苦労しただろうと思って出迎えたのに…
そして何がおかしいのかと尋ねれば、彼女はさらに続けます。
「服を渡せば着るけど、次の日になると1人2人はまた裸になっているんです」
その言葉に、ナビエはようやく合点がいきました。
変態だ変態だと言うダルタ。おまけに彼女は、ナビエにまで同意を求めてきます。しかし相槌をうてば自分の夫も変態になってしまうので、ナビエは答えに困りーーー
結局、ダルタを抱いて「元気に戻ってきて嬉しいですよ」と言いました。
ダルタから一連の事情を聞く
一緒に食事をしながら、ダルタの話を聞くナビエ。その中で最も衝撃的だったのは、ダルタとエベリが姉妹ということでした。
そして話を全部聞いてから、ナビエは「これからどうしたいの?」と質問します。
するとダルタは、エンジェルの所にもエベリーの所にも行けないと言います。また常時泉の村に帰るのも気が進まない様子。盗賊になりたくありませんし、母もいないという理由からです。
そして彼女は、ナビエの顔色を伺いながら忍び声で尋ねます。
「皇后陛下のお傍にいてはいけませんか?」
するとナビエは手を伸ばして、ダルタの手を握って笑います。そして、あなたが私の所に来るのをいつも待っていたのだと告げました。
「ついに私のものになりましたね」
ダルタ視点|常時泉を説得するため村に戻る
常時泉を説得する理由
「ダルターシャ・ヴィンセル・イスクア」
常時泉の村に行く途中、馬の上でダルタは自分の名前を噛みしめます。新しい人生を生きるためには身分が必要なので、ナビエから新しく名前を作るよう言われたのです。
そしてダルタは、常時泉の人たちを説得できるだろうか…と考えます。
というのもナビエから「ダルタのために常時泉を説得したい」という話を聞いてメロメロになり、自ら説得すると進言したのです。
しかし今になって自信が急に消えて、常時泉が自分の言うことを聞くだろうかと心配になりました。
故郷の人たちと再会
村に到着すると、親しい人たちが世話を焼いてくれます。
プチョンの家に行くと、奥さんはダルタを優しく慰め、さらに好物を作ってあげようと言いました。そしてその間、ダルタはモテの面倒を見ますが…
この時、彼女はモテの笑顔を見て気づきました。
イスクア子爵夫婦事件を調べるときに見つけた、ラスタ皇后の肖像画。モテはラスタ皇后にそっくりなのです。
『再婚承認を要求します』外伝34のネタバレ感想
感想①ダルタおかえり!
ようやくダルタが西大帝国に帰ってきました!
マスタスと揉めたときは、二度と戻れないんじゃないかとヒヤヒヤしましたが…ちゃんと戻って来れて良かったですね。
ここ最近のダルタは悲しい出来事が続きましたが、ナビエに必要とされたおかげで元気が出たみたいです。
なおダルタが西大帝国に帰還するシーンで、ナビエは彼女を優しく迎えましたが…第一声がアレだったので、少し戸惑ったようですね。
感想②サブタイトルについて
外伝34の『ようやく私のものになったね』というサブタイトル。これがナビエの台詞だと予想できた人は少ないんじゃないかなと思います。
管理人はてっきり、ハインリかドルシあたりのセリフだと思っていたので、まさかのナビエ様で驚きました。
しかもダルタ相手にこのセリフなので、いい意味で裏切られましたね。
感想③冒頭シーンについて
エベリーが姉さん姉さんと言って泣くものだから、このシーンでは管理人も泣きそうになりながら読んでいました。
ただしその直後、ソビエシュ(純粋に心配しているだけ)の地雷を容赦なく踏みに行ったので涙が引っ込みましたが笑
エベリー、ものすごく正直ですね。あとソビエシュ、笑ってごめんね。
管理人さん 有難うございます!
前ストーリーで鬱々モヤモヤしておりましたが… 復活
鳥一族最高♪大好き あははは!
きょとっとして全裸なんでしょうね? 服はどうしたの?ってなるわね。大変すぎる… ふははは
でも、良かったです。ダルタさん、全裸ルートがベストですから♪エンジェルのとこ行ったら大変。
『ようやく私のものになったね』というタイトルですが、微妙に黒いw
ナビエの言葉なら『ようやく私のもとに…』くらいのニュアンスなのかな
どこぞの貴族も王族も目先の欲望を満たすことばかり、自分のことばかりであさましい限りです。
ナビエにはずっと清廉でいてほしい。
ダルタさんを手掛かりに、ナビエが常時泉との問題を平和的に解決? モテの存在―
まだまだ、気になることだらけ!
ソビエシュも、そろそろ 反省して元気になってもいいかな。
国民のためにも。
>ふわっとさんへ
コメントありがとうございます。
貴族たちは本当に自分の事しか考えていませんよね。だからこそナビエの清廉さが際立つのかなと思います。