小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝24 姉妹(4)』の概要をまとめました。
前回、スパイだと誤解された可哀想なダルタ。せっかく熱心に勉強して周囲にも馴染んできた頃だったのに、もう西大帝国には戻れないのでしょうか?
管理人の感想を書きつつ、ストーリーを簡単に紹介します。
目次
ナビエ視点|ハインリの隠し事を探る
ハインリの隠し事とは?
結局ハインリは、執務室で何をしていたのか言わず仕舞い。ナビエが夕方に入室した時は、すでに室内を片付けた後でした。
そこでマッケナ(育児中)に「ハインリは昨日何をしていたの?」と尋ねますが、彼はちっとも口を割りません。しかし明らかに事情を知っている様子なので、ナビエは食い下がります。
するとマッケナは瞳を揺らして、他言しないという条件つきで事情を打ち明けました。
ダルタ視点|養母・ヴィンセルとの再会
ヴィンセルに全てを打ち明ける
北王国に到着したダルタは、待ち合わせしていた養母・ヴィンセルと合流します。
すると見知らぬ家に連れて行かれたので「ここはどこ?」と尋ねれば、彼女は”ダルタの家”だと答えました。
というのもヴィンセルは「自分たちと一緒にいたらダルタまで捕まるかも」と考え、わざわざ大金をかけてダルタの家を購入したのです。
しかし、その気遣いはもう意味がありません。
ダルタは我慢していた涙を流し、全ての事情を打ち明けました。もちろん、マスタスから警告されたことも。
・・・
話を聞いたヴィンセルは、顔を真っ赤にして怒ります。無条件で自分を庇う母親に、ダルタは更にわあわあと泣いてしまいました。
皆への手紙
心配するヴィンセルを強引に帰した後、ダルタは机に向かって手紙を書きます。
師匠には申し訳ないと、エベリーには事情があって北王国付近にいると。
しかしナビエに手紙を書こうとすると、以前告げられた『学んだことは自分の人生のために使いなさい』という言葉を思い出して、手紙をくしゃりと潰しました。
ナビエ視点|ハインリとの会話
ハインリから贈り物をもらうが…
ナビエが執務室で仕事をしていると、後ろから窓をたたく音が聞こえます。振り向くとハインリが立っていたので窓を開けると、彼はナビエにネックレスを手渡しました。
突然のプレゼントに驚きながらもお礼を言うナビエ。
しかし不自然なほど言葉が多かったため、勘のいい彼は「マッケナから話を聞いたのだな」とすぐに気づきました。
「近いうちに水竜の鳥かごに入る、あの口の軽い鳥は何を言ったんですか?」
ナビエの顔色を伺いながらハインリは尋ねますが、彼女はマッケナを庇って口を割りません。そこで彼は、狙いを変えてマッケナに話を聞こうとしますが…
その時、マスタスとローズが執務室を訪れます。ナビエは兄から預かっていた手紙を渡すと、マスタスは赤面しました。
マスタス視点|メモに書かれた内容を知る
でたらめなメモ
恋人からの手紙とスパイのメモを持ちながら、マスタスはケトロン公爵を尋ねます。そしてメモを渡して「これは重要機密ですか?」と質問しますが…
ケトロン公爵はメモを読むなり、全てデタラメだと言いました。この時マスタスは、ようやく自分が誤解していると気付きます。
もしかするとダルタは、ナビエを裏切らないために偽の情報を作ったのかもしれない。ならば確認しなければ。
そう考えて急いで国境の村に向かうも、ダルタはすでに出発した後。そのため西大帝国に戻りますが、手掛かりがなく八方塞がりになります。
しかし郵便の担当部署を訪れたところダルタからの手紙が届いており、送り主の欄には”北王国”と書かれていました。
エベリー視点|ダルタを探して北王国へ
ダルタからの手紙を読む
ダルタに会うため、急いで西大帝国に戻ってきたエベリー。しかし彼女はすでに出発した後でした。
そこでダルタの所在を調べるために郵便の担当部署を訪れたところ、運よく彼女からの手紙(エベリー宛)が届いていたのですが…いざ読んでみると、おかしな内容です。
(事情があってしばらく西大帝国に戻れないと書いてあるけど、あれほど魔術師になりたいと希望にあふれていた人が…もしかして何かあったの?)
心配したエベリーは、すぐに送り先の”北王国”に行く準備をしました。
ヴィンセル視点|常時泉でも事件が発生する
緊急事態発生
常時泉の住処へと戻ったヴィンセルは、娘・ダルタのことで悩んでいました。
すると突然、家のドアが”バンッ”と開きます。ケルドリックが蹴り開けたらしく、彼はズカズカと入ってくると激怒しながら言いました。
「マスタスが猛スピードでこちらに向かっている」
また彼によれば、マスタスは自軍のいる場所ではなく西側へと向かっているそう。その言葉にヴィンセルは血相を変えて、斧をつかんで立ち上がりました。
西側にはダルタの新居があるので、”マスタスはダルタを捕まえる気だ”と勘違いしてしまったのです。
そのためヴィンセルは、マスタスを待ち伏せして討とうと進言しました。
『再婚承認を要求します』外伝24のネタバレ感想
『再婚承認を要求します』外伝24のあらすじ
今回の外伝25では、5人の視点でストーリーが描かれました。
そして勘違いが勃発したり誤解が解けたりすれ違いが起こったり…と、かなり忙しい展開になっています。ストーリーが盛り上がってきましたね(ただし不穏な方向に)
少しややこしいので、ザっと状況をまとめます。
- ナビエ⇒ハインリの隠し事を知る
- ダルタ⇒北王国に帰る。なおスパイ疑惑により傷心中
- マスタス⇒ダルタへの誤解に気づき、北王国に向かう
- エベリー⇒ダルタの異常事態を察し、北王国に向かう
- ヴィンセル⇒ダルタが狙われていると勘違いし、マスタスを討ちに行く
はい。見てのとおり惨状ですね。
そして皆、北王国に集合しつつあります。しかもマスタスに関しては、現在ヴィンセルに狙われていて死亡フラグも立っている状況(外伝24参照)
嫌な予感しかしない…!
全体的な感想
スパイ疑惑をかけられていたダルタですが、マスタスはちゃんと誤解に気づきました。良かったねダルタ。私、ずっと君が心配だったんだよ。
ーーとか思っていたら、今度はマスタスがかわいそうな事になりましたね。
原文での彼女は「クソッ」と悪態を付いていたので、誤解したことへの罪悪感と自分への怒りが入り混じった心境なのかなと思います。
いつものごとく問題が1つ解決するたびに新しい問題が発生して、結果的にこじれました。
いつもありがとうございます。
ハインリのお部屋の秘密は、ネックレスを作成していたってことなのでしょうか?
てっきり育児室を部屋に自作してハインリがこれまで以上に子育てしつつ執務するのかな?なんて思ってました。
誕生日でも結婚記念日でも無い気がする、出産1年後のお祝いとか?そんなイベントの用意かな?
ハインリって恋愛イベント好きそうだし。
最近はダルタとエベリーとナビエがメインなのでハインリの出番が少なくてちょっと寂しいかも。
マスタースは単独行動しないで、ナビエやハインリに報連相したら良いのに。
心配ですが、どうかマスタースが無事でありますように。
次回も楽しみにしております。
>熱中症に気を付けましょうさんへ
コメントありがとうございます。
ハインリが何を隠していたのか、現状では不明です。でもイベントの準備だったら可愛いですよね笑