漫画版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。86話のストーリーについて紹介します。
逃走劇が終わり、ようやく西王国の宮殿に到着したナビエ。しかし近衛兵たちは視線をそらし、歓迎しているとは言えない雰囲気です。
今回からはシーズン2に入りますが、すでに雲行きが怪しいですね。この先どうなるのでしょうか?
西王国に到着し、ナビエの新生活がスタートする
ナビエは宮殿を案内される
西王国の宮廷に到着した後。
ハインリに連れられ、ナビエは宮廷を案内されます。その際に彼は、すまなそうな顔で近衛兵たちの非礼を詫びました。
けれどナビエは、心配しなくても大丈夫だとハインリを慰めます。
今回のように王の独断で結婚を進めるのは珍しいことですし、隣国の元皇后を王妃に迎えるとなれば不満に思う人がいても仕方のないこと。
――それにナビエは、ラスタのせいで好奇の目にさらされることに慣れていたので微動だにしませんでした。
近衛隊長・ユニムとの遭遇
するとホールを歩いている最中、黒い制服を着た赤髪の男性に出会います。
彼はユニム・クエベル。西王国王室近衛隊長です。
ユニムはナビエを見るなり「たかだか女一人のために命をお懸けになるとは…」と言い放ちました。
その失礼な一言に、背後にいたマッケナは焦ります。
一方でハインリは笑顔(ただし目は笑っていない)を浮かべて、一言のために命をかける男も私の前にいるだろうと皮肉を言います。そしてナビエに礼を尽くすよう、ユニムに忠告しました。
するとユニムは、失言だったと気づき謝罪します。
しかしハインリがナビエを連れて“王妃の間”に入ろうとすると、ユニムは結婚式を挙げるまで王妃ではないから部屋を使ってはいけないと進言します。そのためハインリは、彼をぎろりと睨みますが…
その時、ナビエがハインリを止めました。
処罰されるのを覚悟で君主に意見できる臣下を罰しても、ナビエに利益はありません。またこのような人は、権力で屈服させるのではなく信頼させて味方につける方がいいと考えたのです。
そこでナビエは、彼の信頼と好意を得るために「西王国のやり方に従いましょう」と返事をしますが…
甘く見られてはいけないので、身分上は王妃であるナビエに相応しい部屋を用意するよう言いました。
その言葉に、わずかに動揺するユニム。
するとそこに、前国王の妻であるクリスタとその侍女・イマリが現れました。
ナビエは前王妃・クリスタと対面する
前王妃・クリスタ
どうやらクリスタは、ナビエに挨拶をしに来たようです。
そして先ほどの会話を聞いていた彼女は、王妃の別宮に泊まるのはいかがでしょうか?とナビエに提案します。
ナビエはその提案を受け入れ、彼女とともに別宮へと向かいました。
なおこの時、ハインリは心配そうな顔をしますが、ナビエは彼の腕をそっと抑えて言外に大丈夫だと伝えました。
クリスタに案内されながら別宮へと向かう途中。ナビエは彼女について考えます。
というのも先代の王妃は、本来なら慣例に従ってコンプシャの大邸宅にいるはずなのです。
またクリスタが会話中に、ふと悲しそうな顔を見せるのも気がかりでした。
使用人たちの本心
するとその時、若いメイドが「王妃殿下!」と声をかけてきます。
しかしメイドが“王妃”と呼んだのは、ナビエではなくクリスタのこと。
クリスタは彼女をやんわりと注意しますが、メイドは悪意のない顔で笑いながら言いました。
「ですが、あなたはずっと王妃の役割を果たしてきたじゃありませんか!それに新しい王妃様は外国人でしょう。私たちにとっては、クリスタ様こそ本当の王妃です!」
その言葉に、クリスタはナビエの顔をうかがいます。どうやらナビエに、自分が新しい王妃だと名乗り出てほしいと思っているようですが・・・
ナビエは宮廷人の素直な反応が見たいので、無言でその場を通り過ぎました。
クリスタ視点|クリスタ側の人たちはナビエを敵視する
侍女はナビエを敵視する
ナビエと別れて、クリスタが自室に戻った後。
東大帝国の皇后はどうでしたか?と尋ねる侍女たちに対し、傍で控えていたイマリはぷんぷんと怒りながら「もう王妃殿下を警戒していました!」と説明します。
というのもナビエは先ほど、メイドに自分が王妃だと説明せず見ているだけでした。そのため”クリスタが困っているのに助けない人”だと思われたのです。
すると侍女のイルリドは、ナビエのことを「賢い頭でさっそく人を値踏みしているようですね」と評価します。さらに他の侍女たちも、負けてはいけないとクリスタを励ましますが・・・
彼女たちの言葉を聞きながら、クリスタは憂鬱そうな顔でナビエとの会話を思い出しました。
というのもクリスタは先ほど、人事異動についてナビエにお願いをしたのです。
「ここにいる使用人と宮廷人たちは皆、引退するには早い年齢です。私が雇った人たちで、皆いい人なんです。だから…ぜひ彼らをそのまま使って頂けないでしょうか?」
するとナビエは淡々とした態度で、頻繁に会う人をそのままにするのは難しいと告げます。解雇はしなくても、勤務地は変えなければなりませんから。
クリスタの未練
その時の会話を思い出したクリスタは、俯きながら考えます。
(数日前まではお互いに似た立場の人だと思っていたけど、ナビエさんがそこから抜け出すために奪っていったのが私のいた王妃の席で、よりによって…)
そして彼女は、脳裏にハインリの姿を思い浮かべました。
『再婚承認を要求します』86話のネタバレと感想
86話の感想|西王国ではクリスタ派が多数か?
とりあえず西王国は、現状問題ありですね。役職の引継ぎがスムーズに行われないのは組織として良くないと思うんですよ。
使用人たちは「クリスタ様こそ本当の王妃です!」という反応をしていますが、彼女はあくまで前王妃。つまり王妃を引退した身なのだから、そこはキッチリ線引きをしなければいけません。
だからクリスタは、きちんと使用人に説明すべきなのですが・・・彼女は控えめな性格なのか、注意はするものの強くは言いません。
東大帝国できっちり引退作業をしてきたナビエに比べると、その辺、クリスタの甘さというか若さが目立ちますね。単にナビエが完璧すぎるだけで、クリスタの態度が普通なのかもしれませんが。
こんばんは。
いよいよ日本語版の漫画が再開されましたね!
再開初回は、クリスタ登場。
ビジュアル的に、私が想像していたより地味な風貌でした。
中々の曲者な感じも。
ハインリが王子から王になったばかりで権威の過渡期である為か、クリスタ退場まで時間と労力がかかりそうですね。
近衛隊長、前王妃クリスタと、ナビエ様いきなりの洗礼を受けるも衝突回避してお見事でした。
>とんすけさん
いつもコメントありがとうございます!
実をいうと私も、クリスタ思ったよりも地味だな…と思ってしまいました笑